第16話 「何じゃこりゃあ‼」
ノアと長老、孫のシーランは3日ぶりに墓地に赴いた
ゾンビのカズヤに請け負って貰った墓地の様子を見る為に
「カズヤさん、ちゃんと管理出来てますかねぇ?」
「さぁのぅ…まだ3日じゃしせいぜい草むしり程度が関の山じゃろ」
とりあえず3人は廃屋に顔を出すが先ずその異様さに驚愕した
「な、何これ?」
廃屋…と言って良いのか分からないその建物は既に補修を終え更に増築の為か木枠に囲まれていた
「あ、ノア!村長さーん‼」
墓地の方からカズヤの声が聞こえる
3人はカズヤに近づこうと歩みを進めるが更に驚愕する事になる
「「「な、何じゃこりゃあっ‼⁉」」」
何と言う事でしょう‼
荒れに荒れていた村外れの墓地は雑草どころか石ころ1つ落ちていない
墓石や墓標はピカピカに磨かれ乱雑だった墓の位置すら整備されしかも石畳で区画整理されている
「カ、カズヤさんっ?こ、これって。。。??」
「あぁ…何か眠らなくても良いみたいでね、時間が有り余ってたからやっちゃった☆」
「「やっちゃった」って。。。」
「ま、不味かったかな?」
顎が外れる位開ききった3人を見て不安に駆られたカズヤが申し訳なさそうに訪ねる
「そ、そんな事ぁない‼素晴らしいぞ‼」
長老は感嘆の声をあげる
「カズヤさん、たった3日でここまで綺麗にするのって凄いよ‼」
ノアも手放しに喜んでくれている
「そうかな?(エヘヘ)まぁここじゃ何だからお茶でも飲んでいってよ」
カズヤは3人をお茶に誘い既に廃屋と呼ぶにはおこがまし程改修された家へと誘うのであった




