第144話 「そ、そんなっ!?」
…「来いよ…」
「うん…(///」
カズヤはベッドに神様を誘うとそっと頬にキスをする
「今夜は寝かさないぞ」
「(//////」
二人は唇を重ね合わせた。。。
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「カズヤ君?」
「はっ‼はひっ⁉」
脳内イメトレが暴走し妄想の世界に旅立ってしまっていた様だ
「飲み過ぎたの?顔が弛んでるけど…」
「い、いや‼そんな事ないですっ‼」
「じゃあ…寝よっか…」
本来は二人とも「寝る」必要がない存在である。それを敢えて「寝る」と言う事は。。。
「キャッ‼カズヤ君鼻血鼻血っ‼」
雰囲気ぶち壊しである
鼻に具現化したティッシュを詰めながらカズヤはベッドに横たわっていた
「何か…すいません…」
「アハハ、良いのよ。私もドキドキしてたしね」
神様はぶっちゃけて場を和ませてくれた
「ぶっちゃけついでに話しておかないといけない事があるの」
神様の真剣な表情にカズヤは飛び起きて正座する
「…その「お話」とは何でしょう?」
その後話された事実にカズヤは衝撃を受けざるを得なかった
「カズヤ君。貴方をゾンビとして転生させてしまってからずっと悩んでいたの…」
「はい…」
確かに神様と出会った頃はちょっと恨んでみたりしたが今は全くそんな気持ちは抱いていない。
しかし神様は自らの失態でカズヤをゾンビとして転生させてしまった事を悔やんでいたのだ
「で、私はカズヤ君を何とかしてあげたくて色々試したわ。「七点セット」とか「具現化」とかね」
「はい、それは凄く感謝しています。その能力のお陰で俺の人生は一変しましたしね」
「カズヤ君、何かおかしい事に気付いていない?」
「え?何をですか?」
「そっか、じゃあ問題。「魔力」を持てないカズヤ君がどうして「能力」を発揮出来ていると思う?」
「?」
「正解はね、貴方はもうゾンビではなくてデミゴッド(半神)の存在に近いのよ」
「は?…え?」
「「七点セット」はどちらかと言うと魔導具や闘気を「使う」グッズみたいなモノで言ってみれば
「オマケ」みたいなモノなんだけど…「具現化」は前にも話したけど「神の御業」なの。
それをカズヤ君に与えるのにはカズヤ君を神格化するのが条件だったのよ」
「。。。えぇぇぇ~⁉」
神様のカミングアウトにカズヤの思考回路がパンクした
神様は更にカミングアウトを続ける
「貴方が既に「デミゴッド」の存在に近いって言うの理解出来た?それでね…カズヤ君がいつも「ゾンビだから「欲」がないって思ってるじゃない?」
「…はい」
「それもね、カズヤ君の「思い込み」なの」
「…(沈黙)」
「確かに私達は「欲」を必要としないけど「感情」を伴えば望む事と叶える事は出来るのよ」
「…(失神中)」
「え?カズヤ君‼大丈⁉」
「はっ⁉はい、大丈夫です⁉」
「ふぅ…心配しちゃった」
「あの…さっきの話の意味は結局どういう事なんですか?」
「…それはね…「望むならカズヤ君が欲する事が「叶う」」って事よ(/////////」
。。。。。。。。。
(○×△□!!????)
「…カズヤ君、私を好きにして良いよ?(////////」
その夜カズヤはゾンビからデミゴッドに、そして一匹のビーストになったのだった




