第10話 「状況確認」
女性の名前はノア。
俺は「カズヤ」と名乗った
三橋一也、これがフルネームだが女性の名前を聞いてここは日本ではないと判断して名字は省いた
何から聞いて良いのか呆然としているノアを見て俺は先ず状況確認をしてみた
「ここは何処ですか?」
この言葉を皮切りにマグマの如く沸き出したWhy?を矢継ぎ早にぶつけてみた
「ここは(エノール村)、ジル大陸の南端の漁師町でその村の外れにある墓地よ」
「今はケノン暦25年、ケノン様の代でジル王国は45代目になるわ」
「貴方は…そ、そうね…生きている様には見え…あ!ゴメンなさいっ‼」
。。。エノール?ジル大陸??ケノン暦???
「あの…ここは日本じゃないのは分かりました。ジル大陸と言うのは南米ですか?」
「え?日本?南米??」
…ダメだ、まるで会話が成立していない
気付けば部屋の中は薄暗くなっていた、日が落ちたのだろう
「あ、ちょっと待っててね」
ノアはキョロキョロと辺りを見回すと蝋燭を手に取りブツブツと呪文の様な言葉を紡いだ
「…に光あれ…」
ノアの指先から小さな炎が発生し、蝋燭に火が灯った
えっ??魔法??
俺がビックリしている様に気付いたのかノアははにかみながらこう答えた
「私ってぶきっちょだからこの位しか出来ないんだけどね」
驚いているのはソコじゃない。
魔法って…
え?じゃあここは異世界?
よくある転生ネタ?
夢…そう‼夢だよねっ♪‼
あまりの事実?に現実逃避をするしかなかった俺はノアがドン引きするのも構わず踊る様に跳び跳ねていた
初投稿にして一気に第10話迄投稿してみました。
このまま突っ走る事も可能ですが眠いです…
次の投稿予定は翌日ですが何話ずつあげたら良いかも分かっておりません…
 




