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8話 街での波乱?

どぞ!

  「さぁさぁどうぞどうぞ、召しあがりください」

  「はぁ、頂きます」

  俺らはなぜかだだっ広い部屋の長机で食事をしていた

  (なんでこんなことになってるんだっけ?)

  (あれは確か………)


  そう時をさかのぼり数時間前

  「やっとついたな」

  「ですねぇ、結構な距離ありましたね」

  「だな、よし!またあの行列に並ぶぞ!」

 

  フウカとイチャイチャして数時間後

  「ではこちらに手を触れてください」

  門兵が出したのは水晶だった

  「これに触れてれば嘘を見破れるようになってるので嘘は言わないでくださいね」

  「おう、」

  そのあといくつか質問されたが、普通に通れた


  「あっそうだ!ちょっと待ってください、ノワール殿!」

  俺たちが街の方へ行こうとしたとき門兵に止められた

  「なんでしょうか?」

  「はい、盗賊を倒されたのは、貴方でしょうか?」

  また水晶を渡されたので触って答えた

  「あ〜そんなことあったな、確かに俺だが、なんかあるのか?」

  「はい、ちょっと待っててください」

  そういうと門兵は一目散に他の門兵のところに行き、すぐに戻ってきた

  「お待たせしました、では、私についてきてください」

  そう言って門兵についていくことになって…



  (この状態か)

  (そうですね、そろそろ本題に入ってはどうでしょう、ノワ様)

  (そうだな、お前とクロはもう食べ終わってるしな……早いよ!お前ら食うの早すぎ!)

  (だって美味しかったんですもん)

  (うむ!最高だぞこの肉!)

  (お前、いつの間におかわりしたんだよ…まぁいいや、本題へ入ろうか)



  「で、何か話があるのでは?」

  「は、はいその、貴方がたは、盗賊を倒した後、どこかえお行きになられたと伺いまして、そこから推測するに盗賊のアジトへと向かったのではないでしょうか」

  「確かに向かったよ、それが何か?」

  「!やはり!行ったのですね!そこに!捕まった人達はいたでしょうか?誰かいませんでしたか⁈」

  「落着けよおっさん、」

  「なっ、貴様!領主様に向かってなんて口を!」

  「よい…すまない、して盗賊のアジトに人は捕まっていたか?」

  「確かに、牢屋はあったが人はいなかった、でも助けに行こうと思えば行けるぞ」

  「ほ!本当か⁉︎」

  「ああ、でもその前に俺らは身分証明を作るために冒険者ギルドに行きたい、その後でいいなら」

  「大丈夫です!!登録した後正式に依頼しますので私もついていきます」

  「あ、ああ、好きにしてくれ」

  「では、準備してくる。少し待っててくれ!」



  (よかったんですか?)

  (まぁいいんじゃないか、受けとけばランクも上がるだろう)

  (なるほど、さすがノワ様です)

  (洞窟に入ったとき裏から逃げてったやつらを狩るのか?)

  (そうだな、多分それだと思う、あのときは敵だと思ってたから追わなかったが、人が捕まってるとなると、敵の数も減るな)

  (そんなのいたんですか⁉︎ノワ様、なぜ追わなかったのですか?)

  (いたよ結構な数な、追わなかったのは全部敵だと思ったから量が多かったのと、逃げるやつをおっても疲れるだけだからかな)

  (なるほど、さすがノワ様です)

 

  そう、俺らが盗賊のアジトへ入ったとき、複数の塊が裏から猛スピードで逃げていく気配を俺とクロは察知していた、フウカは気配を探れる範囲が俺たちより狭いため引っかからなかったのだろう。

  推測するに街の前で数人逃げ出したらしい、そこからアジトにいる仲間に報告し、勝てないとわかりまずは売る人間、その後で金目のものでも持とうとしたが俺らが来て断念したってところだろう。


  俺が助けに行けるといった根拠は、まずはクロの鼻だ

  こいつの嗅覚はめちゃくちゃよろしくて、一度嗅いだ匂いは忘れずどこまでも追えるという。

  第2に俺の気配察知に引っかかった奴らはどこまで逃げようと俺が解除するまで位置がわかってしまうからだ

これは俺の種族?ソウルイーターの能力らしい




  念話で話しあって数分…

  「すまない、待たせたな」

  扉から出てきたのは、ボロい服を着た領主だった

  「その格好は?」

  「ん?ああ、これはだな、市民に紛れ込むための変装だ」

  「なるほど…では行きましょうか…えーと…」

  「ワタシの名はラウルだ、よろしく」

  「おう、ラウルよろしく頼む、俺はノワールだ」

  「貴様!ラウル様を呼び捨てにするとは!」

  「よいよい」

「し、しかし!」

「では行こうかノワール殿」

  「ああ」


  そして俺らは冒険者ギルドに向かった

 

  そして数分後


  「へー…ここが冒険者ギルドね…」

  「本当にギルドなんでしょうか」

  「ここがそうだぞ」

  そう、フウカが言った通り、本当にギルドかってぐらいオンボロの大きい家があった。

  「ラウルは待っててくれ、登録し終わったら呼ぶから」

  「む、そうか…では待っている!」


 

  俺らが入ると…

  「……」

  「中は綺麗ですね」

  「お、おう…中より外の見栄えどうにかしたほうがいいんじゃないか」

  と思ってたら声が出てたらしく

  「おあいにく、ここは危険が少ないからな、と言っても今は初心者が来るようなところじゃないんだがな!それでお前たち、冒険者にでもなろうってか?」

  「…ええ、そのつもりで来たんですけど」

  「ギャハハハハハハ、やめとけやめとけ!そんななりで冒険者とかすぐ死ぬぞ、そこのお嬢さんそんな男やめて俺らとこないかい」

  「結構です、私はノワ様についていきます」

  「…様って…あぁん、どっかの偉い貴族様の子供かなんかか?お前」

  「そんなんじゃないですよ」

  「ちっなんだっていい、お嬢さん来てもらうぜ」

  前にいるクズどもは俺の隣にいるフウカを見定めるようなエロい目で見てやがった、そして強引にフウカを奪おうとした…キレていいよなこれ…

  「おい、クズども…フウカから手を離せ!」

  「あ?なんだって、む?ギィ、ギィャャャャャ!」

  俺はフウカをつかんでたクソ汚い手を掴み思いっきり握りつぶした

  「クソ〜いてぇー!!!」

  「テメェ!何しやがる!」

  「死ね!!!」

  仲間の2人が俺に襲いかかってくるが、俺は2人の顔面を掴み潰しにかかった。アイアンクローだ

  「グワァァァァァァァァァ!!」

  「いてぇ、は、離してくれ!俺らが悪かった!」

  俺は2人の顔面を掴んだまま床えと叩きつけた

  「クズどもが、気安くフウカに触ってんじゃねぇ!!!」

  反応する奴は誰もいなかった、なんせ腕を潰した男を巻き込んで2人を叩きつけたのだから



  「よし、登録しに行こうか、フウカ」

  「はい、ノワ様」



  「すいません、冒険者登録しにきました」

  「はいよ、この紙に名前を書いとくれ」

  「はーい」

  「それにしても、あんた強いんだねぇ、あの3人なかなかの実力者なのに…お姉さん惚れちゃいそうだよ」

  「お、おう、惚れてもいいですよ、お姉さん」

  「なっダメです!ノワ様は私のです!」

  「あらあら、いいじゃないか、少し分けてもらっても」

  「俺は、いいぞ」

  「ダメです!」

そんなことを話しながら渡された紙に名前を書いて渡した

  「フフフ、いつでも待ってるよ、ノワール君…はい、できたわ、ここに自分の血を流してくれない」

  受付のお姉さんが出したのは俺らの名前が書かれたプレートだった

  そこに血を一滴たらすとプレートが光だした

  「はい、登録完了よ、私の名前はジェナっていうのよろしくね」

  「はい、よろしくお願いします」

  「フフフ、元気のいい子は好きよ。あ、それと、あれの弁償代ね」

  あれとは俺が3人を叩きつけた床のことだった

  「すいません、稼いだら払います」

  「フフフ、なるべく早めにねぇ」

  「はい…よし。フウカ、ラウルを呼んできてくれ」

  「…わかりました、」

  フウカは渋々ラウルを呼びに行った、ジェナを睨みながら

  「フフフ、あの子から貴方を奪うのには大変そうねぇ」

  「なんかすいません」

  「いいのよ、私が勝手に惚れたんだから」

  「…えーと…マジで言ってます」

  「フフフどうだろうねぇ〜」

  ジェナさんはクスッと笑った


  「…かわいいな」

  「へっ⁈な、何言ってんのよ、か、かわいいだなんて!」

  「ありゃ?声に出てましたか?」

  「で、出てたわよ!」

  「…まぁ本当のことですし、ジェナさんは可愛いですよ」

  ジェナさんは顔を真っ赤にして

  「か、からかうもんじゃないよ」

  と言っていたが、まんざらでもないらしい、するとそこへ

  「ノワ様!何やってるんですか!」

  「ん?おおフウカ来たか、ラウル頼むぞぉ」

  「おう任せろ…ところであそこに倒れてる奴はお前がやったのか?」

  「ん?ああ、あいつらなら俺がやったぞ」

  「そうか…ジェナ、こいつが迷惑をかけた。いくらぐらいだ?」

  「フフフ大丈夫よ、領主様、で何かようかしら?」

  「ああ、実はだな…私の妻になってくれ」

  「はぁ〜またですか領主様、私は今しがた一目惚れした方がいるのでお断りします」

  「なっなに!一目惚れだと⁉︎誰だそれは」

  「フフフ、秘密」

  「くっまぁいい、指名依頼をしにきた、指名者はそこにいるノワール殿で依頼は盗賊にさらわれた私の娘の救出だ」

  「なっ領主様、待ってください!嫌がらせならやめてください。ノワール君は冒険者になったばっかりなのよ」

  「むっ、その反応惚れたのはノワール殿か⁉︎そうなのかい!!」

「なんでもいいじゃないですか、それより嫌がらせならやめてください」

「嫌がらせではない、そこにいるノワール殿は先日街の周りに現れた盗賊を全て倒した方なんだ」

  「えっ?そうなの?ノワール君?」

  「ええ、ムカついたので全滅させたつもりなんですが数人逃してしまって」

  「すごい…惚れそうだわノワール君」

  「なに!なぜノワール殿なのだ!ジェナ⁉︎」

  「なぜって、惚れちゃったものは仕方ないじゃない」

  「あの〜ラウルは娘がいるってことは、奥さんいるんだろう?なんでジェナを嫁にしようとするんだ?」

  「ん?それはだなジェナのことが好きだからだ!」

  「私は貴方のことは好きではないわ、女を取っ替え引っ替えしているクズとは付き合わないわ」

  「取っ替え引っ替えはしてない!」

  うわ〜、なんてクズなんだラウルよ

  「なっ、ノワール殿!私は女を取っ替え引っ替えはしてないぞ!」

  「取っ替え引っ替えはってなんだよはって」

  「は、わは、だ!」

  「このクズ領主様はね、妻がいるのに夜な夜な出かけては他の女を抱いているのよ」

  うわ〜…最低な野郎だなこいつ

  「な、なんだその目は、ノワール殿!ひどいぞ!男はそういうものだろう⁉︎」

  ラウルが周りを見ると、頷くやつが数人いた

  「ほら!男とはそおいうものだ!」

  「普通は妻にとった方を一生愛すものだと俺は思います。」

  「こ、ここは一夫多妻制なんだ、他とは違う!」

  「へぇ〜そうなんですか…でも、女性には選ぶ権利はあります、ラウルの奥さんはこのことを知っているのか?」

  「うっ!そ、それは、」

  「てことで、悪いのはラウルで正しいのはジェナだ、以上この話は終わり、とっとと依頼を受けたいんだが?行かなくていいのか?」

  「悪い頼む!娘を助けてくれ」

  「てことなんで、ジェナさん依頼を受けてくるので、失礼します」

  「え、ええ、2人でいいのかぃ?」

  「ええ、俺らだけで大丈夫です、それに、こいつもいますから」

  俺の背負っているバックからクロを出した

  「あら、可愛いじゃないか、この子が戦うのかい?」

  「あー報告があったと思うけど、門前に現れた魔物はこいつが大きくなった姿だ」

  「そうなのかい、それはすごいね」

  「てことなので行ってきます、ジェナさん」

  「うん、きよつけるんだよ、ノワール」

  「ありがとうございます」



  そして俺たちは盗賊狩りを開始するのであった








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