007 神の力
あらすじ・・・怖いお兄さん達に、絶賛絡まれ中です。
「おい!聞いているのか?」
「・・・」
俺達はだんまりを決め込む。相手のレベルを確認すると、
Lv.47
Lv.48
Lv.67
Lv.37
Lv.53
・
・
・
って!高レベルじゃないですか、やだぁ~
密かに個人用のボイスチャットで、ユイと連絡を取る
(どうする?この人たち高レベルだけど・・・)
(・・・潰しますか?)
(出来るの?)
(・・・・・・今から起きることわ内緒にしてくれたら、この人達をボッコボコにします。)
(・・・りょーかい。黙っておくからお願いします。)
そう、相談し、ボイスチャットを終了する。
(って言ってもなぁ・・・どうするんだろう?)
そう思った時、ユイがフードを脱いだ。
瞬間、俺より少し大きい感じの身長になって、レベルが見える。
YUI Lv.25
(・・・は!?チンピラよりレペル低いじゃん!やばくないか?)
そう考えた矢先に、衝撃的なことが起ころうとしていた。
ユイが言葉をつなぐ。
「・・・私は、神の眷属なり。神の力よ、私に集い、私に宿れ。さすれば、汝の願いは叶えられん・・・・・・・・・神化、[ヘラ]!」
その言葉とともに、ユイの衣装が、白が基準のワンピースとなり、体の周りには、オーラの様なものを纏っている。
(っ!?神化・・・だと!?まさか・・・この娘はあの時の・・・)
「っ!?何か、コイツの雰囲気が変わったぞ!全員、臨戦体制!」
「・・・遅い、です!ーーーーーーーー、ーーーーーーー、ーーーーーーー・・・」
「っ!?マズイ!あの詠唱を完成させるな!」
チンピラたちが慌てるが、もう遅い、
「ーーーーー、[サーガ・プロメテウス]!」
ユイの呪文が完成し、呪文の効果が発動条件する。その効果とは・・・
「っ!?なんだ・・・何も起こらないじゃねぇか!ビビらせやがっ・・・・・・・・・」
その続きを言うことは、出来なかった。なぜなら、空から、隕石のような速度で、岩石が降ってくるのだから。
「ひぃいいい!助け・・・ぐぎゃ!」
「お、おい・・・おま・・・ぐはっ!」
まさに阿鼻叫喚である。
そのまま、チンピラどもはなす術もなく、光のエフェクトとなって消えていった。
「はふぅ・・・スッキリしました。」
あとに残るのは、巨大な、戦闘跡と、恍惚の表情をしている、少女だけだった。
ちなみに、ヘラは、ギリシア神話に出てくる、女神ですよ~