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日常1

人類が「儀式」と呼ばれる眠っている脳を活性化させる方法を発見してまだ10ねんしか経っていない。

発見された最初の年はあれに荒れたが、10年たった今では平和を保っている。

そして、井村佑真はいま学校に遅刻しようとしている。

「やべー目覚ましは鳴らないし、母さんは仕事で早くに家を出ちゃったし、舞は起こさず無視して学校にいっちゃうし、朝飯置いてなかったし」

学校が始まるのは8時30分。現在8時20分。残り5キロ。

「出席日数がこのままだとまずいって言ったのに・・・」

佑真は全力で走っる。

普通なら10分を行ったで5キロはまず無理だが佑真は「覚醒者」だった。

「覚醒者」―「儀式」をした人―にとっては本気で走れば出来ないことではなかった。

右の車道をはしる単車を追い越し次の信号を右に曲がればあとは直線コースだった。

残り3分。

信号が赤になる。佑真は一度止まろうとした。

その時突然、佑真の前に少女が飛び出てきた。おそらく、落としたハンカチをとろうとしたのだろう。

佑真の横に走っている単車が速度制限通り40キロで走っている。運転手は慌ててブレーキを踏むが普通(・・)ならもう少女は轢かれているだろう。普通(・・)なら。

佑真はバッタのようなしなやかな脚力により少女の前まで移動した。

今からじゃ少女を助けつつ俺も無事ってのは厳しいか。じゃあ、あれを使うか。佑真がそう考えたと同時に両手緑色の光が湧き出ていた。

「起動(open)」

声とほぼ同時に目の前に半透明で緑色の盾が展開された。

縦約2メートル、横約1メートルのそれは真っ直ぐ来る車と衝突した。

バゴッという音の後に残っていたのは、前頭部がぺしゃんこになった車とゆっくり立ち上がった傷一つない少年と少女だった。

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