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中学三年生③

 はい、第十話です!記念すべき十話の内容がこれでいいのか解りませんが、日常系です。あと、15禁の堺ってどこらへん何ですかね?よく解らないのですが、もしこのSSが15禁に当てはまるだろ!って思ったのならばご連絡ください。直ぐ様警告の所に15禁のタグ付けます。では、今回も楽しんで読んで頂けたならば幸いです。では、宜しくお願いします!

 中学生生活も残り二ヶ月となり、高校受験をする人は今の時期は何と言っても大切な時期だろう。脇目も振らずに受験勉強をし、模試の結果に一喜一憂する。判定が思い通りに行く人はこの結果に満足せず、合格を確実にするために勉強をする。自分が思う結果にならなかった人は寝る時間を惜しんで勉強をする。

 と、真面目な話をしたが、うちのクラスで高校受験のために勉強をする人なんて一人もいない。もしかしたら他のクラスにはちらほらいるかもしれないが。うちの中学は付属の高校に望めば全ての人が進学できる。有名私立大学の付属中学、高等学校なので、わざわざ他の公立、私立を受けるために勉強するメリットは無いのだ。エスカレーター式に高校まで上がり、校内推薦を得て大学まで上がる、これがほとんどの生徒とその親が描くシナリオだ。私立大学の中ではトップクラスの学力を誇るだけに、これを理由に小学校から受験を受け入る人もいるし、中学高の受験を受ける人もいる。高校の方も受験を行っているのだが、難易度は私立受験の中でも最難度を誇りちょっとやそっとでは受かる事は出来ない。

 そんな訳で、私達は最後の中学生活を満喫しようと日々勉強、趣味に時間を費やしている。そんな矢先、

「良、一生の頼みがあるんだが。」

小倉は、今回で何回目になるか解らない一生の頼みを私に話そうとしていた。

「実はよ、俺って彼女いないじゃん?んで、お前も彼女がいない訳じゃん?一応。」

実は、とまるで彼女がいない事が不思議だと言ってもらいたいのか、そう小倉は言う。私も、彼女はいないにはいないが、真美と増田さん以外に付き合おうと思う女性は一人もいない。

「それでさ、今週の土曜日に俺のツテで合コンをやる事に決まったんだけど・・・・・・相手方の条件がお前が来る事なんだよ。もちろん来るよな?」

小倉が来ない訳ないよな、と言いたげな顔をしていた。私は小倉にほほ笑んだ。それを見た小倉は私が引きうけると思ったのだろう、満面の笑みをしたのを見て、

「うん、無理。」

私はほほ笑みなを続けたまま答えた。私が了承したと思ったのか、一瞬だけ大喜びした小倉も、私の返事が断りだと知るや否や、焦った表情になり、

「何でだよ?他校の女子と知りあうチャンスだぞ?あわよくばその日のうちに、なんて事も出来るんだぞ?」

と、言うのだが、

「真美と増田さんにバレたらなんて言えばいいの?そんなの無理だよ。」

もし、私が真美や増田さんに行った事がばれたのならば・・・・・・考えるだけで恐ろしい。加奈なんて何をしでかすか解ったもんじゃない。それに中学生で合コンって何をするんだ?酒が入るなんて事あり得ないだろうし、最初からカラオケボックス、いや、カラオケルームなんてのも考えられない。

「ほんと頼むよ!最後の中学生活に思い出を作りたいんだ!ホント頼む!この通り!」

小倉は私に頼みこむと同時にその場に土下座をした。地に頭をつけながら。だが、私もここで折れてしまえば・・・・・・

「本当に頼む!」

・・・・・・










「って事で、今日は来てくれてありがとう!あ、まず自己紹介しようか?俺小倉、小倉小倉智之って言うんだ!宜しく!ギターやっててバンドもしてよ!」

小倉が張り切って幹事を務めている。合コンが初めてなのか多少緊張しているが、頑張っている所から、やや好印象を与えただろう・・・・・・多分。

 心配していた場所は、私の心配どうりファーストフード店だった。この次にカラオケを計画しているらしい。ファーストフード店で合コンって、と思ったが中学生同士で居酒屋に行ける訳も無く、仕方が無いのかもしれない。

 テーブルをくっ付けて、四対四で向かい合う。男の方の面子は私と小倉の他に、小倉の友人が二人。女子の方は近くの公立中学校の子達で、小倉のいとこがいるらしい。公立の中学生は今が一番大事な時期だろう!と小倉に言った所、彼女達は推薦でもう進学が決まっているらしい。

「次お前だぞ?」

「え?あ・・・・・・新堂良です。よろしく。そうですね・・・・・・趣味はギターかな?」

考え事をしている間に他の人達は自己紹介が終わっていたわしく、私が最後だった。自己紹介を終えた後、全員から拍手を貰ったのだが・・・・・・自己紹介の時って拍手は起きるものだっただろうか。最後に合コンを行ってからだいぶ時間が経っているため、内容をほとんど忘れてしまっていた。

「良くんってドラムじゃないの?私ライブ観に行ってるから解るよ!」

「あ、ライブ来てくれてるんだ。ありがとう。ドラムは専門だからね。ギターの方がいいかな~って?」

「じゃあギターも出来るんだ!凄い!あ、良くん握手して!」

女の子がそう言ったので、一応握手をしておいた。私が握手をしたらその子は大変喜び、他の女の子達も私に握手を求めてきた。もしかしてこの子達は毎回ライブに来てくれる人達なのか?小倉のための合コンなのに、私ばかりに人が集まっていては本末転倒だ。これは非常にまずい。

「お、小倉もね、バンド組んでるんだ。凄く良いバンドだから今度学校であるライブに来たら聴いてみてよ。こいつ、今もカッコイイけどギター持ったらもっとカッコイイんだよ。」

女の子達に小倉の事を話した。その後、小倉に目で頑張れと合図を送ったら、嬉しそうに頷いた。だが、目の前の女の子だけ、

「智之のバンド観たけどよく解んなかった~ただ暴れてるだけって感じ~」

と、興味を惹かなかった。この子はもしかして、小倉のいとこなのだろうか?

「それより良くんって普段どんな音楽聴いてるの?私は西野カナとか、青山テルマとか聴いてるよ!」

・・・・・・この話題が一番困る。何故なら今の邦楽はあまり聴かないからだ。バンド物はたまに聴いたりするのだが、J-POPはあまり聴かない。普通の人と音楽の話をしようにも解らないし、この年代の自称音楽好きは邦楽なんて糞だと言って有名所の洋楽の話しかしない。今この場で中学生の女子でも解るような人達は・・・・・・

「B'zが好きだよ。」

「私もB'z大好き!イチブトゼンブとか、DIVEとかめっちゃ好き!」

どうやらこの子はB'z好きらしい。それなら多少話が出来る。

「良いよね。僕はRUNのアルバムが好きなんだ。out of controlとか、THE GAMBLER、月光、そして何よりさよならなんかは言わせない!アルバムの中の曲全部が好きだけど今言った曲はその中でも特に好きなんだ。君はどう?」

「え?・・・・・・うん・・・・・・ごめん、そこまで知らないんだ・・・・・・」

「あ・・・・・・ごめん。」

結局いつものように私一人が盛り上がってしまった。





「「「「「濡れたまんまでいっちゃって~~~~~」」」」」」

あれから適当に会話をし、それぞれが話せるようになった所で、私達はカラオケに向かった。同じ歳の子達と初めてカラオケに行ったが、皆が歌っている曲は知っている訳も無く、そんな私が歌っても場が白けるだけなので歌わないで合いの手を叩いていた。

 そんな事ばかりしていると気疲れを起こすので、それが悟られないために私は一度部屋を出てトイレで気合を入れに行った。

「全然解らない・・・・・・」

そもそも、酒も入らないであそこまで盛り上がれる事が凄い。そう言えばこの時期に酒を飲んだ時はいつも以上にハイテンションになったのだが、これくらいのテンションからさらにテンションが上がった状態になるのだろうか。

 手を洗った後、トイレを出たと同時に、

「ねぇ、つまんないの?」

横から声を掛けられた。そこには、壁を背にし、顔だけ私の方に向けている小倉のいとこであろう子がいた。

「い、いや・・・・・・別にそんな事は・・・・・・」

「私はつまんないな。」

彼女はそう言うと、

「ね、一緒に抜け出しちゃおうか?」

と、言い私の腕を取った。非常にまずい。この状況を誰かにでも見られたりなんかしたあかつきには

「良くん、その子だれ?」

私の背後から声がした。振り向いた先に・・・・・・増田さんがいた。最悪な形で、私は今、一番会ってはまずい人物の一人と会った。





「ねぇ、誰その子?私みた事ないし、何で良くんの腕に捉まってるの?」

「いや、この子は・・・その・・・増田さんが思うような人じゃないよ!本当だよ!」

増田さんが一つの表情も無く喋る。この顔は初めて見た。とても怖い。体中から脂汗が噴き出したのが解った。

「キーボードヴォーカルの増田さんですね?初めまして。私、上村綾香って言います。今から私と良くんは二人っきりで別の場所に行くのでどうぞごゆっくりとカラオケをお楽しみ下さい。」

「ちょっと、何言ってるの!?僕まだ行くなんて一言も「どういう事?」いや、だから違うって増田さん!」

この子の勝手な言葉でややこしくなっていく。

「さっきも言いましたよね?今から私は良くんと遊びに出かけるんです。邪魔しないでください!」

「あなたは何を言っているのか解ってるの?」

二人は睨みあいながら火花を散らしている。私がこの場で出来る事と言えば・・・・・・

「ちょっと良、どこ行くの?まだ話は終わっていないよ?」

その場を離れようと、後ずさろうと一歩後ろに踏み出した時、誰かに肩を掴まれながら言われた。恐る恐る顔を振り返ると、

「ま、真美?」

「正解。」

恐ろしい表情をしている真美がいた。と、言う事はもしかして、

「お兄ちゃん・・・・・・」

「・・・・・・」

会ってはいけない人全員が揃っていた。

「これはこれは、メンバー全員勢ぞろいですか。一人知らないですけど。でもすみませんが、私達はもうここを出るので。」

「お兄ちゃん?」

「だから違うんだって、誤解だ!僕は別にこの子と二人っきりでどこかに行くなんて事しない!信じてくれ!君も勝手な事をしないでくれ!」

このままずるずると長引くくらいなら一言ビシッと言った方が良い。そう思い、私は三人に私を信じるように、そしてこの子の勝手な行いに渇を入れた。それを聞いて皆、少し落ち着いた様子になった。さて、ここからだ。どう説明しようか考えていると、

「・・・・・・つまりお兄ちゃんは別にこの女とどこかに行く予定は無かった、それをこの女が勝手に決まっているかのような話を増田さんに喋った。こういう事?」

加奈が静かに喋る。完璧すぎるほどの正解だ。だが、加奈の様子がおかしい。驚くほど冷静で、静かなのだが・・・・・・静かすぎる。だが、加奈がこの子を見つめる視線がとげとげしい・・・・・・そして、静か・・・・・・まずい!

 そう思うと同時に加奈は動きだした。私は、加奈の前に立ち、加奈が彼女の元へ向かうのを妨げた。

「落ち着け!」

私の制止を振り切り、私を抜き去り向かおうとしていたので、私は加奈の手を取り、実力行使で止める事にした。

「だから落ち着けって!」

「離してお兄ちゃん。この女、絶対許せない。」

まずい、完全に頭に来ている。こうなった加奈は梃子でも動かない。非常にまずい。彼女の身が。

「君!部屋に戻ってくれ!」

「でもまだ、」

「いいから戻れって言ってんだろ!早くしろ!」

私の怒気を含んだ声を聞き、彼女はびくついた後、私達が使っていた部屋の元へ向かった。私は取り敢えず騒ぎの元凶がさった事に胸を撫で下ろしたが、

「良、ちょっと表に出な。」

「そうだね。説明しなきゃ納得しないよね。」

真美の言葉に私は賛同し、三人を連れてカラオケの外に出た。




「そういう事なんだ・・・・・・小倉も必死だったんだね・・・・・・」

私がここに来るまでの経緯を全て伝えた所、真美が憐れみながらそう言った。増田さんも納得はしてくれたがそれよりも先ほどの加奈の行いに驚いているようで何も喋らなかった。加奈が少し落ち着いてきように見えたので、

「加奈、落ち着いた?怒る理由も解るけど加奈がキレる事は無かったんじゃない?」

と言った。そしたら、

「お兄ちゃんの話からするとあの女。絶対に増田さんの事を見くびってたんだと思う。そう思ったら頭の中が真っ白になって・・・・・・そうじゃなきゃあそこまでならないよ。」

加奈は増田さんが低く見られた事に腹を立てたのだろう。それこそ腹わたが煮えくり返る程に。たまに言い争ったりもするが、基本的に加奈は増田さんと真美の事は気に入ってる。増田さんの事はまるでお姉ちゃんが出来たみたい、と喜んでいたのだ。増田さんは加奈があそこまで怒った理由を知ると加奈を抱きしめ、

「ありがとう加奈ちゃん。私も加奈ちゃんの事大好き・・・・・・そして真美さんはお嫁さんだね。」

と加奈に言った。

「ありがとう。私も真美さんは私のお嫁さん・・・・・・それにしても!」

「そ、そうだね。」

「そうですね。」

加奈と増田さんの友情を美しく見ていたら、三人が一斉にこちらを向いてきたので、その迫力に私は後ずさった。

「私達に黙って合コンに行ったのは許せないよね?」

「そうだね。これは詫びが必要じゃないのかな?」

「そうですね。そうしなければ腹の虫がおさまりません!」

三人は私に目を吊り上げながら言った。

「で、でも、言ったら小倉が「あ~あ、小倉のせいにするんだ?そうなんだ~。」・・・解ったよ。」

「「「やったー!!!」」」

私が渋々了承すると、三人はにんまりとした顔をし、ハイタッチをした。その後加奈が、

「ここの近くに美味しいケーキ屋さんがあるんですよ?お値段は少ししますけど、お兄ちゃん、最近仕事があってお金持ってるはずですからお土産も買ってくれますよ!」

「お、いいね~ありがとうね良!」

「御馳走になります!」

いつの時代も女性には敵わない。そしてこの三人は私が今まで出会った中で一番強い女性だ。この歳でこうなら成長して行った事を考えると・・・・・・

「どういたしまして・・・・・・」

世の中考えない方が幸せな事もあるのかもしれない。特に女性関係は、私はそう思わざるを得なかった。



「それにしても何で真美がお嫁さんなの?」



「「可愛いから!!!!!」」



「もう忘れようよ・・・・・・」















<Side Another>













「今日は何の予定だったんですかね?」

「さ~、仕事じゃないの?」

「それは無いですよ。私、お兄ちゃんの仕事の用事なら把握してますから!机の二段目の引き出しに手帳入れてあるんで毎日チェックするんですよ!」

一人の少女の言う事に二人の少女は苦笑いをする。休日の正午、三人の少女は人気のあるイタリアンレストランで昼食を取っていた。休日、昼間、人気店、三つの要素が重なり店の中は大勢の客で賑わっていた。

「でも本当に加奈ちゃんの紹介してくれるお店は美味しいですね。こんなに美味しいパスタ食べた事ありません。」

「増田さんはイタリアンより和食派ですもんね。着物でお茶を立てる姿は想像出来ますもん。真美さんは・・・・・・アメリカンって感じ・・・・・・」

「ガサツだって言いたいのか!」

真美と呼ばれた少女が青筋を立てているのを二人の少女が口元を押さえ上品に笑う。たったそれだけの行為で近くにいた客は三人の姿を凝視してしまう。それは無理の無い話である。三人の少女は一人一人がテレビに出てもおかしくない程の容貌を持っていた。それぞれ違うタイプの美少女に、客は料理に手を付ける事を忘れ、ただ彼女たちを見つめていた。

「でも、それなら本当にどこ行ったんだろう?今日はせっかく皆何もなかったのにさ。」

飲んでいたコーヒーをテーブルに置き、真美は言った。真美の言葉に他の二人も手に持っていたカップを置いて、

「何かあるんですよ。そんな毎日私達と一緒にいる、って訳にも行かないじゃないですか。」

「でも私はお兄ちゃんといつでも一緒にいたい!・・・・・・そういえばですけど、この前お兄ちゃんがお風呂に入ってる時、間違った振りして一緒に入っちゃった。」

加奈の言葉に、二人は言葉をなくした。加奈の表情はしたり顔で、勝ち誇っているようだった。

「ちょっと佳奈ちゃん!なんて羨ま・・・じゃなくて駄目ですよ!加奈ちゃんと良くんは兄妹なんですよ!」

「そうだよ!そんな・・・そんなの駄目だよ!」

慌てているように見える二人には明確な違いが見えた。増田はまだ余裕があるような感じだが、真美はどこか余裕が無い。それどころか、浴場という何も身につけない状況での事を考えてか、顔を真っ赤にしていた。その表情を加奈は逃さなかった。

「真美さんもしかして、いやらしいこと想像してません?」

「な・・・な、!」

加奈に詰め寄られた刹那、真美の顔は先程よりも赤くなった。まるでゆでダコのようだ。

「加奈ちゃん、真美さんはこういう話弱いんですからいじめちゃ駄目ですよ。」

「だって、真美さんってこういう話になるとすぐに赤くなって可愛いんですもん。私、食べちゃいたくなりますよ・・・・・・」

加奈は言い終える前に真美の顎を取り、顎したを撫でると、その手を段々と下に降ろしていった。その手つきはいやらしく、もう少しで襟の中に手が入りそうな所で手を離し、

「ほら、真美さんのこの表情。凄く刺激的じゃないですか?」

真美の顔は真っ赤になり、目がトロンとしていた。

「ええ、とても。あまりの可愛さに嫉妬しますよ。」

顔を真っ赤にしたまま下を向き、

「二人とも意地悪だよ・・・・・・」

そう小さく呟いた。




「何か、真美さんって洋楽ばかりですね。」

「そういうのばかり聴いてきたからね~。友達と話合わすために小学校の頃はいろいろ聞いたけど、最近は特にそういうのも無いしね。」

手にしたマイクをテーブルに置き、真美は次に歌う曲を探すため、リモコンで曲を探している時、

「真美さん、これ一緒に歌いましょう!」

「何?」

加奈が指さした曲はアイドルの可愛らしい曲だった。

「ダメダメ!私みたいながさつなやつより、真美みたいな方が似合ってるよ。」

「だ~か~ら~、真美さんは今のままでも十分可愛いですって。そんな所をお兄ちゃんに見せないから私どころか、増田さんにも負けそうなんですよ?」

加奈は増田を指差しそう言った。それを聞いた増田は

「加奈ちゃんの自信は凄いですね・・・・・・」

と微笑みながら呟いた。

「恥ずかしいよ~~それに、良だっていきなり私のそんな所見たら笑っちゃうよ。」

「ギャップですよギャップ。同姓の私でもきちゃいますもん。お兄ちゃんなら完璧にコロっと、そしてこんな風うに、」

右手を真美の背中に回し、体を引き寄せ、もう少しで唇が触れ合うくらいの距離に顔を近づけ、

「好きだよ、真美。ってなりますよ~、ね、増田さん?」

顔を離し、増田の方を見ると、顔が少し不機嫌になっていた。

「加奈ちゃん。真美さんは加奈ちゃんのおもちゃじゃないんですよ!」

少しやりすぎたかな、と加奈は思い真美に謝ろうと真美を見ると顔が今までとは比較にならないくらい耳まで真っ赤にしていた。そして、

「ちょっと・・・・・・ドキっとしたけど全然気にして無いよ!ね、加奈ちゃん!」

と真っ赤なまま手で大丈夫と合図した。それを見た加奈は真美に抱きつき、

「もう真美さん私のお嫁さんにする~~~~!こんな可愛い人見たこと無いですよ~!」

体を触りながらそう言った。

「ちょ、加奈ちゃん!私よりまっちゃんのほうが胸も大きいし抱き付き合いが、あっ!」

「大きさじゃなくて感度ですよ?大事なのは。」

耳元で声を出し、右手で真美の胸をまさぐった。それにたえきれなくなりそうな真美は、

「ちょ、た、たすけて!まっちゃん!!」

と、増田に助けを求めるのだが、

「加奈ちゃんダメ!真美さんは私のものなんだから!」

と言うと、増田も加わり二人に骨抜きにされた。



「ごめん!ちょっとお手洗い!」

真美は顔が真っ赤のまま、少し息を荒くして、脱兎の如く部屋を出て行った。

「・・・・・・ちょっと悪ふざけが過ぎちゃったかな?」

「かもしれませんけど・・・・・・私は少し本気でした!」

加奈が舌を出し答える。その様子に真美は溜め息を吐き、

「加奈ちゃんって良くんが好きじゃないの?」

と、言った。それに対して加奈は、

「大好きですよ!お兄ちゃんが旦那で、真美さんがお嫁さん、増田さんは私のお姉ちゃん!これが私の理想。」

そう答えた。それに対して軽くほほ笑み、

「私は加奈ちゃんが妹で、私が奥さんならいいな。真美さんは絶対にお嫁さん!これは決まりだね!」

二人は互いに笑いながら言い合った。

「ずっと一緒にいれたら良いね。」

「そうですね。皆で一緒にいたいです。」

ソファーに背をもたれ、少し上気味を見て二人は言った。

「あ、私真美さんの様子見てきますね。待っててください!」

増田は部屋を駆け足で出て行った。

 読んで頂きありがとうございます!

 取り敢えず百合厨な私は今回のアナザーを書いている時が一番力を入れたりして・・・・・・

 んで、合コンですが、慣れないと最初はお酒の力を使わなければ何も出来なかった事を思い出します。最近は中学生でもやってるとかなんちゃらで合コンの話を書いてみました。このリア充が!私が中学生の時は皆で集まる~~くらいしかやった事が無いな・・・

 それで、B'zの下りは本当にあった話です。女の子とチャットしててB'zが好きって話になって・・・まさにこの下りでした。相手のごめん知らないが最も印象深かったので入れてみました。

 それでは、今回も読んでいただき誠にありがとうございました!

次は明日の朝までに書きたいです!

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