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プロローグ フリーター→

初めまして

この度初めてssというものを書かせて頂きます。

読みにくい文章、技術が低いと思われるかもしれませんが私も勉強して良い物に仕上げて行きたいと思っています。

ではよろしくお願いします。

 死んだはずの自分が何故また人生を満喫しているのだろうか。

 疑問を浮かべたらキリが無い、自我が芽生えた時から疑問だらけだったのだから。



 疑問の一つは私が知っていたはずの私では無かった事だ。



 私が今の体になる以前はフリーターとして過ごしていた。就職活動に失敗した私はアルバイトで日々の収入を稼ぎ暮らしていた。東京等の都会ならばそれでも十分に暮らしていけるだろう。しかし、私が暮らしていた地域は東京と比べて自給が低く、フリーターにとっては厳しい場所だった。実家暮らしだったのならば話しは変わるのだが、私は実家には戻らなかった。両親が必死に稼いでくれたお金を使い大学まで進学したのに、職に就くことが出来なかったのだ。どの顔をして家に置いてくれと言えるのか。

 私が大学を卒業した時、職が決まるまで決して実家に顔を出さないと決めた。昼間は求人表等を使い就職活動。夕方から夜まで居酒屋でアルバイトという生活を繰り返していた。昨今の世界的な不況から職が見つかる事は無かった。だが、諦めなければ必ず私にもチャンスが巡ってくると思い活動を続けていた。そうでなければ心が折れてしまいそうだったから。



 その日、私はバイト先からアパートへ向かっていた。この地域は交通事故での死者の数は全国でもトップクラスに入るほど車のマナーが悪い。いつものように私のすぐそばを車が走り去って行った。その度に私は一人で愚痴をこぼすのだが、その日はそのような気分では無かった。それからの事はあまり詳しく覚えていない。気が付いたら、私の目の前に道路があった。そこで私の意識は一時途切れた。





 それから意識を回復した時、私は目を開ける事が出来なかった。ましてや言葉も発せない。何が起きているのか解らなかった。そして極度の睡魔が襲いまた意識を手放す。

 その繰り返しを行っていくうちに、空腹感を感じるようになった。だが言葉を発せれない。私が出来た事は言葉では無い音を発する事だけだった。それを行っていくうちになぜだか涙が出てきた。涙腺が緩くなったのだろうか?まるで赤子のようだ。そのうち、口元に何かを入れられ、そこから液体を補充させられた。しだいに空腹感が無くなっていった。腹が満たされると睡魔が訪れた。強い睡魔に私はまた意識を手放した。次に私が気が付いた時は排泄物を催した時である。我ながらこの年でおもらしとは情けなかった。だが、目は開ける事が出来ないし、何故だか自由に体が動かない。また私は声を上げ泣いた。その時私は思った。赤子そのものではないか、と。

 それから目を開ける事が出来、目の前の光景を見た時に私は確信した。







 

 私が赤子になっている事を








 三年の月日が流れた。私は歩くことも出来るようになったし、言葉を発せる事も出来るようになった。

 何故三年と解っているのかと言うと、ついこの間私の三歳の誕生日会が開かれたからだ。新しい両親は私が生まれた時から愛情を注いでくれている。この歳でそのような考えをする子供はいないだろうが、私は別だ。なにせこの体になる前は成人だったのだから。そして、私がこの体になる前の年号から四年経っている事を知った。つまり、空白の一年間があるのだ。私はその時、私の魂が輪廻転生したのだと確信した。それと同時に、以前の私が死んだという事も理解した。調べる方法はあるにせよ今は出来ない。当たり前の話である、三歳児が自分で調べようとして出来る事では無いし、他人に頼る事も出来ない。運良く死んでいなかったとしても、私は両親に合わせる顔が無い・・・・・・私だと言う証拠も無いのだから。




 「ご飯食べるよ~、手洗って来なさい。」

 「はい。今洗ってくるよ。」

 母に促され、私は洗面所へ向かった。今の私の身長では洗面台に届かないので、踏み台を使い手を洗う。

 新しい両親は至って普通の人だ。父はサラリーマン、母は専業主婦をしている。いや、私から見たらサラリーマンは勝ち組なのだろう。一人で家族を養っているのだ、会社も、給料も決して平均の位置では無いのだろう。それとも都会では当たり前なのだろうか?

田舎で生まれて育った私だからなのだろうか?


 「良は何かやりたい事ってあるか?」

 テーブルで夕食を食べている時、ふと父親が私に話してきた。

 「あなた、良に何か習い事でもさせるつもり?」

 「うん。今の時期から習い事とかさせた方が良いって聞くだろ?俺もそうした方がいいのかな~って思ってさ。それなら、良がやりたいことさせようって思ってね。」

 なるほど。確かにそれは一理ある。小さい頃からの習い事の影響でその習っていたものを嫌いになるという話はよく聞く。

 「確かにそうね~。もうそろそろ塾も行かせなきゃいけない時期よね。何か勉強以外もやらせてあげたいよね。」

 この年齢で塾に行くのか?あれはテレビの話やおぼっちゃんだけじゃ無かったのか?それとも家はそれほどまでに裕福なのだろうか?

 「お前、良をもう塾に行かせるのか?さすがに速すぎるだろ?」

 「何言ってるの!」

 二人は私の塾の事で少し言い争いになってしまった。私の予想ではこのままでは母は教育ママさんになってしまう。それは回避して欲しい。頑張れ!親父!

 「とにかくだ、良。何かやりたい事あるか?」

 父がいったん母を制し私に聞いてくる。その目は真剣だ、何かやりたい事・・・・・・私が今最もやりたい事は・・・・・・ふと目線をずらした先にそれはあった。

 





































「僕、ギターをやりたい。」

 

 

読んで頂きありがとうございました。

所々変えたりしました。宜しければ次回以降も読んで頂ければ幸いです。

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