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ゆいこのトライアングルレッスン

ゆいこのトライアングルレッスン スピンオフ 〜続・ゆいこが転生したら〇〇だった件〜 卑弥呼編

作者: 佐藤そら
掲載日:2024/02/20

なろラジ大人気企画『ゆいこのトライアングルレッスン』のスピンオフ第2弾!

 我は、卑弥呼ならぬ、ゆいこである!


 この世界で最も美しく、気高く、最高位の者。


「ゆいこ様! 今年の農作物のできは、どうなりますでしょうか?」


「ひろしまる、吉だ」


「はっ! ありがたきお言葉!」


「ゆいこ様! 今年の良き方位は、どちらになりますでしょうか?」


「たくみのすけ、東北東が良い」


「はっ! ありがたきお言葉!」


 亀の甲羅や獣の骨を焼き、その割れ目を見れば未来が見える。

 この国の行く末を占い、皆が我に従うのだ。




 好き…嫌い…好き…嫌い…好き!


 でも、わたしは、隠れて恋占いをしている!

 キャハッ!


 人の心を読むのは容易い。

 しかし、どうしたものか、霞がかかったように心の中が読めない人物がいた。


「もーっ! なんで、ひろしまると、たくみのすけの心だけが読めないのよぉ! 余計に気になってくるぅー」




「ゆいこ様、失礼とは存じますが、近頃何か悩んでおられますか?」


「へっ!? まさか…ひろしまるは、我の心が読めるのか!?」


「滅相もない! ただ、わたくしは誰よりもお近くで、ゆいこ様をずっと見ておりますから」


 ひろしまるの真っ直ぐな眼差しが、わたしの心をギュッと締めつける。

 もっと見つめられたいと、願ってしまった…。


「この頃思うのです。ゆいこ様はきっと、たくみのすけのことをお慕いしているのだな…と」


「えぇっ!?」


「そして、わたくしもまた、それを妬ましく思い、どうしようもないのでございます」


「な、何を言うひろしまる! そ、そんなわけなかろう! 我はゆいこ様だぞ!」


 わたしは、ひろしまるを強く突き返してしまった。




「我がたくみのすけのことを…? 待て待て、そんなことあろうはずがない!」


「おや? 美しい声がすると思えば、ゆいこ様ではないですか」


「噂をすれば、たくみのすけ!」


「噂? わたくしのことを考えてくれていたのですか? 嬉しいです」


「そんなんではない! 我はゆいこ様だぞ!」


 焦るわたしに、たくみのすけは、フッと笑った。


「そういう一面を、わたくしにだけ見せてくださり、とても嬉しいのです」


「見せてなどおらん! なんなのだ、何を考えてるか、まるで分からぬ!」


「では、教えてあげましょうか?」


 たくみのすけはそういうと、突然わたしを抱きしめ、耳元で囁いた。


「これが、わたくしのまことの心でございます」


「な、何を…。たくみのすけ、我から離れるのだ!」


「離しません。あなたがわたくしの心の中を読むまでは…」


 たくみのすけの、鼓動と体温が、その想いが伝わってくる…


 知ってる、知ってる気がする!?

 ずっと昔から、そばにいてくれた気がする…


「たくみ…ひろし…!」


「ひろしまるの名を出すなんて、あなたも悪いお方だ…」


「えっと…それは…アハハハハ」


 我は2人と手を取り、この国をもっと豊かにしようぞ。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 世界で最も美しく、気高く、最高位のゆいこ様が、隠れて恋占してるのが可愛すぎます。 突き返されない分、たくみのすけのほうが一歩リードというところでしょうか。 時代を超えて、トライアングルして…
[一言] そらちゃんっ!!!!(笑) たくみのすけw ひろしまるw たくみのすけはまだいいのよ ひろしまるに初っ端から大爆笑しちゃったよw 最高! 楽しみにしてたかいあった! ありがとう!w
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