乂阿戦記2 第四章 漆黒の魔法少女鵺は黒馬エリゴスに騎乗する-4 動き出したナイアルラトホテップ
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そしてその翌日……アクアちゃんがやって来た!
早速ワタシは学校帰りに彼女に声を掛けてみる事にした。
「やあアクアさん!初めまして!元気かい?実はワタシは君に会いたかったんだよ!何しろ君は私にとって初めての地球での後輩でもあるからね!これから仲良くやっていこうじゃないか!ところでどうだいこの地球の住み心地は?素晴らしいだろ!?何せ女神ユキルが作り上げた理想郷なんだから!さあ一緒にこの星の素晴らしさについて語り合おう!君の話も聞きたいしね!さあ遠慮しないで入りたまえ!」
そう言うと彼女を連れて家の中に入っていった。
しかし彼女は何だか戸惑っているようだ……。
「???あ、あのぉ~、すいませんがここはどこなんですか……?」
……あれっ……?もしかしてこの子、混乱している?
「ああ、ここは君がさっきまでいた地球とは別の世界だよ!つまり君たちがいる黒の宇宙とは別の、黄緑宇宙の惑星さ!いやその狭間の世界かな?まあ詳しい話はお茶を飲みながらゆっくりしようか!じゃあ早速行こう!」
私は彼女を家のリビングルームへ案内した。
そして彼女にお茶を出した後私は今までの経緯を説明する事にした。
「あ、あの貴方は一体だれですか?」
彼女が質問してきたので、私は答えた。
「あれ?カルマストラ二世から聞いてなかった?私はナイア、九闘竜No.8にして邪神ナイアルラトホテップ!君のお友達ユキルの怨敵さ!!まあ仲良くやろうよ!!」
そう言うと彼女は少し考えた後で言った。
「ハラワタをブチまけろ邪神!!!」
そう言って魔法少女に変身して私に挑んできたのだった・・・。
~数分後~
「ぐふっ・・・・・・」
戦闘でシッチャカメッチャカになった部屋の床にアクアは倒れ伏していた。
「うーん、さすがは銀河連邦から派遣されたHERO候補生・・・・ だけど私を倒すにはまだまだ実力不足だったね。まあ、私はこれでも魔王級戦力を何度か倒した事があるからそう簡単に負ける訳にはいかないんだよね・・・。」
私がそう言うと彼女は悔しげに顔を歪ませながら私を睨みつけてきた。
そんな視線を受けながら私は彼女に話しかける。
「さて、君はどうする?このまま負けを認めるかい?」
「・・・っ!!」
「うふふ、絶対認めるもんかって顔してる。うーん、このまま蔭洲升町の深き者どもに引き渡しちゃおうかな?サバトの日も近いし……それとも……」
そう言って私は彼女の顎に手をかけ、舌舐めずりした後、彼女の顔に自分の顔を近づけた。
無論彼女は驚愕し私から逃れようとするが強引に顎を掴み顔を近づけていく。
唇が触れ合いそうになる距離になったその時……
『待てえええ!!』
光の矢がワタシがいたところに降り注ぎ、驚いて私は慌ててその場を離れた。
声のした方を見るとそこには一人の女の子が立っていた。
ワタシが忌み嫌いし女神の生まれ変わり神羅である。
「ナイア〜〜!!どうしてお前が生きている!?あの時確かに私達はお前を滅ぼしたはずなのに!!なのに何故!?」
怒り狂う神羅に絵里洲が落ち着かせるように語りかける。
「落ち着いてユッキー、大丈夫だよ。あいつが復活したならまた皆で滅ぼせばいい」
「うう……ナイアが生き返った悪夢を見たと思ったのだが、あれは夢ではなかったのだ……」
アシュレイ族の姫ミリルが信じられないといった顔でナイアの方をみる。
「ミーちゃん、危ないから後ろに下がってて!あいつは私がこの魔剣クトゥグァで斬る!!」
神羅の妹雷華がミリルを守る様に前にでて魔剣クトゥグァを構えた。
(あちゃー、ユキル達が後をつけていたのは知ってたけど、まさかミリル姫まで一緒に来てたとは……)
ナイアは心の中でつぶやく。
(やれやれ……他はともかくミリル姫は我が真なる主リーン様のお気に入り……それに雷華のお嬢ちゃん、剣の構えがずいぶん板についている……以前より格段に強い……おまけに今回は保険が用意出来てない……)
「よーし一旦逃げよう!おーい、セトアザス〜!」
「はいなーナイアはん!転送装置起動!ポチっとな!」
クローゼットの中にこそこそ隠れていたセトアザスが飛び出し、手に持っている箱状の機械を操作する。
すると突然床から巨大な扉がせり出しブラックホールのように周囲の物体を吸い込み始める。
扉から伸びた無数の手がナイアとセトアザスを捕らえる。
「それじゃバイバイ〜!あ、君たちが探している蔭洲升町だけど、この家の近くのバス停からバスに乗ったらすぐ着くよー!もうじき蔭洲升町名物サバト祭が開催されるからぜひ立ち寄りなよ!あはははははははは!!」
ワタシはユキル達に蔭洲升町行きのバスチケットを投げよこし、その場を離れた。
「さて、どうしようかな?本当は今回は本当に情勢が落ち着くまで阿烈お兄ちゃん達に任せておこうと思ってたんだけど・・・・。」
神羅が嘆息する。
「アクア大丈夫?待ってて。今回復魔法かけるから。」
「…………」
絵里洲にか回復魔法をかけてもらう間、アクアは負けた悔しさからジッと唇を噛み黙っていた。
目には涙が溜まっていた。
「これからどうしよう?フレアちゃんと蔭洲升町には近づかないって約束したのに……」
「ぬうう!まんまとナイアにお引き寄せられてしまったのだ!」
「姉様、地球への帰り道が閉ざされているみたいだ。一旦先行している雷音兄達、もしくは連合軍部隊と合流すべく蔭洲升町に向かうのも手かもしれないぞ?」
「そうね。ナイアの思惑通りみたいでしゃくにさわるけど雷華ちゃんの案で行きましょう!!」
私達は早速出発の準備をして蔭洲升町行きのバスに乗り込んだ。
「あんのう、お前さん方〜もしかして噂の勇者様方ですだか?でしたらお願いがあるんだべが、このバスに同乗している子達を一緒に助けてあげて欲しいだよ。」
バスの運転手さんが突然話しかけてきた。
「え、どうしたんですか?」
私はつい聞き返してしまった。
「実は、このバスに乗っている人達の中に、最近地球で多発している失踪事件の被害者達がいるだよ。彼らは皆クトゥルフって神様の呼び声を聞いて操られてここにきてしまったみたいなんだべさ。」
「それは、大変ですね。わかりました。乗客は私が責任を持って守ります。」
「ありがとうございますだ。」
「じゃあ、まずはこのバスに集まった皆さんを安全な場所まで送り届けましょう。」
「ちょ、ちょっと待って!あ、あの運転手さん!あなたもしかしてセドゲンスおじさんですか?」
運転手と神羅の会話を遮りアクアが尋ねる。
「ん?あんれ?どっかで見たと思ったら、おめアクアでねえだか?家でおとなしくしてろって言うたのに、なんでこんな物騒なところに来てるだ!?」
運転席に座っていたセドゲンスが振り向き、驚きながら言う。
「え?アクアちゃん?どうしてあなたがここに?」
セドゲンスの隣に立っていた少女も驚いて神羅達を見た。
「レ、レイミちゃん!貴方こそどうしてこんなところに!?」
「あ、私回復魔法得意だから今回の連合軍の作戦に衛生兵としてお父さんと一緒に志願したの…」
「えーと、って事はおじさんがカルマストラ事件の英雄セドゲンス?でもどうしてここに?」
「おらぁはイブちゃんさ助けるためにジャムガの兄ぃに頼んで連合軍に志願しただよ。それよかアクア!おんめえ家でジッとしてろさゆったに何故ここさ来ただ?」
「あ、セドゲンスさん!アクアちゃんを叱る前にちょっと聞いてください!彼女ナイアっていう悪いヤツに騙されてこの場所に引きずりこまれてしまったんです!」
神羅はセドゲンスにアクアがここに来る羽目になったいきさつについて話した。
「はあ、そいう事情さなら仕方ねえだなあ。まあ、ちょうど良かっただよ。おめえも手伝ってけれ。」
「うん、わかった。」
「それじゃあ、行くべ。しっかり捕まってろよ。」
セドゲンスはバスを発進させた。
「そういえば、あのナイアって何者?」
「ああ、ナイアってのは………」
神羅はアクアに邪神ナイアルラトホテップと自分達との間にある経緯について話した。
「……そんなヤバい奴がいたなんて知らなかった……」
その時、急にバスが止まった。そして次の瞬間バスが爆発した。
「うわあああああああ!!!」
爆発に巻き込まれたバスの中から神羅達は放り出された。
バスは完全に破壊されていた。
するとセドゲンスが声をかけてきた。
「ひええ、お前さんら大丈夫か!?」
神羅達の前にはナイアルラトホテップが立っていた。
「ククククク!ユキル〜リベンジマッチといこうか〜?」
ナイアルラトホテップの背後には巨大な黒い球体があった。
おそらくあれが爆弾を放ったのだろう。
「どうやらあいつも本気みたいだね。みなさん下がってください!ここは私達に任して!」
そう言って神羅、雷華、アクアは前に出た。
(さて……どうするか……あの黒い球体の能力はわからないけど少なくとも物理攻撃が効かないのは間違いない……だったら魔法で攻めるしかない……問題はどの属性の魔法を使えばいいかだけど……)
神羅は必死に考えた。
相手は神出鬼没な上に、今回は前回と違ってこちらは女子メンバーのみだ。
アーレスタロスや羅刹と言う神域戦闘者の助っ人が居ない。
おまけに今は守るべき対象もいる。
だから慎重に考えて戦わねばならない。
そして考え抜いた末に一つの結論に達した。
「……よし!決めた!まずはアクア!あなたの水の魔法をお願い!私が合図したらすぐに発動して!その後は雷華は私と連携を取って!いい?」
「うん!わかった!任せて!」
「了解だ!さあ!いつでもいいぞ!」
「それじゃあ……いきますか!ウォータースプラッシュソード練成!!」
「魔剣クトゥグァ抜刀!!」
アクアは水の練成剣、雷華は魔剣クトゥグァを手に構えると神羅からの合図を待った。
直接戦闘が苦手な絵里洲とミリルは後方に下がり支援魔法の準備を進める。
だがナイアはベーっと舌を出し嘲笑った。
「な〜んちゃって!実は今回は君たちと対決するつもりはないんだ!」
ナイアの後の黒い球体から触手が伸びバスに乗っていた人たちを次々と絡め取っていった。
「うわあああああああ!もうダメだあああああああああ!助けてええええええええええ!ママああああああ!」
「きゃああああああ!ダメエエエエエエ!やめて!来ないで!お願いだからこっちに来ないでええええええ!」
「いやああああああ!怖い!いやあ!死にたくない!殺さないでえ!何でもしますからあ!お願いしますうううう!どうか命だけはあああ!」
阿鼻叫喚の地獄絵図の中、ナイアは哄笑する。
「あははははは!今回はサバトの生贄達を回収しに来ただけなんだ!困るなあカルマストラ事件の英雄さん!カルマストラ三世みたいにウチの人的資源ひっさらわれちゃ本当こまるんだ☆」
「こ、こんの罰当たりもんがー!人さ物扱いして攫うだなんてオメお天道様の天罰が怖くないだか!?」
「あははははは!怖くないね!だって僕こそが神だから!!怖いものなんてないよ!さあ、君たち!あの贄どもを回収しておいで!僕の可愛い子供達よ!!」
そう言って現れた黒い化け物達は一斉に私たちに向かって襲いかかってきたのだった……。
『キャー!』
『うわああああ!!』
あちこちから悲鳴が上がる中、私たちはバスの乗客達を守るべく、必死に触手を生やした黒い球体と戦っていた……しかし相手は数が多く、徐々に追い詰められていく……!
そんな中、私はとあることに気づいた……それは今まで私たちが倒したはずのモンスター達が再び蘇り、そしてさらに凶暴化しているという事だった。
ナイアが上機嫌に説明する。
「ククククク!邪神復活が近いせいで眷属達も活性化してるんだよ!!」
それでも神羅達は次々と襲いかかってくるモンスター達を蹴散らしていく。
「チッ!雑魚共が次から次へと湧いてくる!!」
「しかも、なんか強くなってる気がするんですけど!?」
「このままじゃまずいのだ!なんとかしないと……!」
「くっ!このっ!邪魔するなあああああ!!!」
私も負けじと魔法を連発する!
「おい!絵里洲!お前は下がってろ!回復役のお前が狙われたら元も子もないだろ!」
「そうよ!ここはあたし達に任せてエリリンは後ろに下がりなさい!」
「う、うん!わかった!気をつけてね二人とも!」
私達にそう言われ、絵里洲ちゃんは後方に下がる。
「さてと、ちょっとシンドイけど奥の手を使うかな……ねえアクアちゃん、貴方に協力して欲しい。力を貸して!みんな、私が気絶した後フォローよろしくね!」
神羅はそう言うと魔力を集中させる……そして……
桜の木で出来たステッキを振りかざした。
「顕現せよ、聖弓ユグドラシル」
魔法ステッキが弓の形に変形する。
「機神招来封獣ユグドラシル!」
次の瞬間、あたり一帯に光が満ちたかとおもうと、無数の光の矢が出現し一斉に地面に降り注いだ。
光のまぶしさに目を閉じる。
目を開けると、目の前にはピンク色、いや赤紫色の20メートルはある巨大ロボがあった。
それはまるでロボットアニメに出てくるようなデザインをしていた。
全体の色はピンクと赤紫を基調としており、胸にはハート型のコアが付いていて、頭にはそれぞれうさ耳を模したパーツが付いていた。
右手には巨大なボーガンを持ち、左手には盾を持っていた。
『起動コード確認』
『マスター認証確認』
『魔導コア接続完了』
『搭乗者を認識中……』
無機質な音声と共に巨体の目が光る。
『登録名ユキルを認識』
『機体名称ユグドラシル起動します』
機体に神羅達が乗り込むと、背中に大きな翼が生え、その羽ばたきによって突風が巻き起こった。
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↑イメージリール




