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乂阿戦記~勇者✖︎魔法少女✖︎スパロボの熱血伝奇バトル~  変身ヒーローの勇者様と歌って戦う魔法少女は○○○○○○○○○○○○   作者: Goldj


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乂阿戦記1 終章 これは始まりの物語の終わりの闘い-15 謎の敵襲


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観客達が突然の事態に慌て逃げ惑う。

「な、なんじゃ!?何事じゃ!?」

驚くガープが天井に出来た大穴を見上げると巨大な飛行戦艦が4隻浮かんでいた。

その船体からはいくつもの砲塔が伸びており明らかに攻撃態勢に入っている事が伺える。

その時、その船の甲板上に何者かが現れた。

いや、人ではない。機械人形のようだ。

その姿は異様としか言いようがないものだった。

全長20mはあるであろう巨体に、胴体部分が異様に長く、頭部はまるで蜂のような姿をしている。

さらに右腕に当たる部分には大きな大砲を装備している。

その砲門がこちらを向いた瞬間、その砲身の先にある銃口が火を吹いた。


挿絵(By みてみん)


放たれた砲弾はまっすぐガープに向かって飛んで行く!

咄嗟にイブが飛び出しガープの前に立ちふさがった!

次の瞬間、イブが貼ったバリアにより砲弾は粉々に砕け散る! だがその衝撃までは殺しきれなかったらしくイブは大きく吹き飛ばされる!

だが同時にイブの手から発せられた光の玉によって巨大ロボットの動きが止まる!

その光の玉は敵電脳兵器のコンピュータをハッキングし自在に操るジュエルウィッチシリーズのハッキングウェポンである。

イブはすかさず右手を突き出したまま叫んだ!

「防衛室応答セヨ!何が起きてイル!?繰り返す応答セヨ!!今コノ基地ハ攻撃を受けテイル!!」

するとイブの右手に装着された小型の通信機から声が返ってきた。

『イブ将軍か!?』

「その声はボマー将軍!?」

どうやら声の主はキャプテン・ダイナマイトボマーのようだ。

「一体どうシタノデスカ?」

「すまないのである……吾輩にもよくわからん!いきなり防衛室と連絡不通となったので慌ててここに来たのだ!吾輩が駆けつけた時には防衛室の兵達は皆殺しにされていた……」

「まさかあの敵ニやられたトいうのですか?」

「わからん……が十中八九あの艦隊連中の仕業だろう……」

「そんなバカな……!」

「いや事実だ。だからお前に頼みがあるのである!」

「何ですカ?」

「今すぐ闘技場の者達をこの基地から脱出させるのである!闘技場の観客は実戦経験のない非戦闘員と変わりない!客人達共々避難ゲートをくぐってドアダ地球南極基地に誘導するのである!首領閣下とそのご家族を安全な所に!いかに閣下達が神域の戦士であろうと我らの王将を戦闘の前面にさらしてはならないのである!ここは吾輩とスパルタクス将軍とで応戦する!じきにパープルサキュバス号と20m級ロボ小隊の出撃準備が整うのである!!」

「……了解シマシタ……すぐに取りかかりマス……ボマー将軍ご武運を……」

通信を終えるとイブは大きく息を吐いた。

そして彼女は振り返ると大声で叫ぶように言った。

「みんな聞コエマスカ?緊急事態デス!これより我々はこの基地を放棄します!私に着いて来て下サイ!皆さんを地球までお連れシマス!」

その言葉に全員が驚く!

「ちょっと待てよ!何でそんな事しなきゃいけねえんだよ!?」

そう食ってかかる漢児を制してイブは言った。

「理由は後で説明シマス!今は一刻を争うノデ急いでくだサイ!!」

そう言いつつイブ自身も大急ぎで走りだすと部下達に指示を飛ばし始めるのだった……

飛行戦艦からは先程のハチ頭の巨大ロボが次々と姿を表し、闘技場に向け降下してきた。


爆音と共に降り立つのは、蜂の頭を持つ異形の巨兵たち。


機械、金属、鋼鉄の獣。

人の姿を模しながら、人の意志なき兵器。

戦艦の腹から続々と吐き出されたそれらは、闘技場に無数の影を落としていた。


そして、その中心――


一頭の巨獣。


全長50メートル。

装甲に覆われた恐竜型戦闘兵器。

その背には砲門が6基。口腔部にはエネルギー粒子の冷却管が覗き、まさに“歩く要塞”と化した巨竜。


その名は――《ヒュドラ号》。


「……ナイン族のロボット兵団、か」


ジャムガが肩をすくめ、鼻を鳴らす。


「アイツら、やっちまったな。空気ってもんを読めないにも程がある……」


一方、隣では阿烈が静かに肩を鳴らす。


ゴキッ、ゴキッ――その音は骨の音というよりも、雷が地を叩くような重音だった。


「……」


彼の双眸が、闘技場の上空に浮かぶ蜂型戦艦と、その後方に控える追加艦隊を捉える。


その数、合計12隻。

戦艦級兵器が、空を覆い尽くすほどに展開されていた。


「――おい、ジャムガ」


「ん?」


「ワシの獲物に、手を出すなよ?」


その言葉に、ジャムガは目を細め――

次の瞬間、歯を見せて笑った。


「おう。好きに暴れて来い」


それだけだった。


阿烈は、歩き出す。


その背中にあるのは剣でも銃でもない。

鎧もなければ術もない。


――ただ、生身。


だが、その一歩が大地を鳴らす。


その存在が、あまりにも重い。


その気配が、あまりにも異質。


――対するは、巨兵五体と、恐竜型戦艦一体。


戦力差、歴然。

だが、闘技場にいた者は誰も、阿烈が負けると思わなかった。


否――“それでも勝つ”とすら思わなかった。


ただ一つ。


「――虐殺が始まる」


それが、すべてだった。


蜂頭の機械巨兵が一斉に動き出す。


阿烈は、それを待たない。


「グルァァア”ッア”ッア”ッア”ッ!!!!」


咆哮。


否――哄笑。


阿烈の足元が砕ける。

視界からその姿が消えた。


そして次の瞬間。


一体目の蜂頭ロボットが、爆ぜた。


拳が叩き込まれた、ただそれだけで。

20メートル級の装甲が内側から裂け、機体が崩壊する。


そのまま砕けたボディを掴むと、阿烈は肩に担いで――


投げた。


空中にいた戦艦へ向けて。


「――ァアアアアアアッ!!!」


直撃。


蜂頭ロボはミサイルのように戦艦の艦橋に突き刺さり、戦艦は火花と共に旋回。

だが、それで終わらない。


後続の戦艦に激突。さらにその後続の戦艦に連鎖衝突。


まるで――玉突き。


ビリヤードのように空で弾き飛ばされていく宇宙戦艦。

数百メートル級の質量が、まるで“玩具”のように。


だが、止まらない。


地上では、恐竜型戦艦《ヒュドラ号》が主砲の砲身を阿烈に向けていた。


その刹那。


阿烈は、その脚を地に食い込ませ――


「……いくぞォ!」


全力で、突進。

爆音を伴い、弾丸のような疾走。


ヒュドラ号の頭部に拳が突き刺さる。


その衝撃で恐竜型戦艦の頭が、斜めに歪む。

大地が割れ、巨体が揺らぐ。


阿烈はそのまま、ヒュドラ号の尻尾を掴んだ。


「グルァァァアアアアアアア!!!!」


そして――振り回した。


恐竜型要塞が、ブンブンと回転する。


50メートルの要塞が、まるで布の塊のように振り回される――狂気としか言いようがなかった。


それを見ていた狗鬼漢児は、完全に言葉を失っていた。


(……バカな……あんなのが……人間のやることか……!?)


ヒュドラ号が投げられる。


阿烈の怪力によって空を飛ぶ要塞は、残った戦艦に激突。

それを突き崩し、さらなる玉突きを誘発。


――宇宙戦艦、全艦、轟沈。


静寂。


そして――


「……あれが、“武の頂き”か……」


狗鬼漢児の呟きは、風に掻き消された。


イブの誘導で避難する途中、狗鬼漢児はそれを見た。

見てしまった。

一人の男が生身一つで巨大ロボや宇宙戦艦の軍勢をバッタバッタとなぎ倒すファンタジーを

「グルァーーア”ッア”ッア”ッ!!」

その男は獣のような咆吼、いや哄笑を上げ、50メートルの大恐竜をブンブンとジャイアントスイングでブン回し、ミサイルやビームを乱射してくる空の飛行戦艦に向けぶん投げた。

ものすごいスピードで迫る恐竜にぶち当たり戦艦がものすごいスピードではじき飛ばされる。

さらに空中にいた他の戦艦にぶつかり、またまた激しく弾き飛ばされた戦艦が今度は他のそのまた別の戦艦にぶつかりビリヤードの玉突きのように連続追突しては大破していく。

信じらなかった。

生身の人間一人に宇宙戦艦の艦隊が一瞬で全滅したのだ!

狗鬼漢児はその光景を放心したように眺めていた。

「あ、いたいた漢児アニキ!ここにいたら危ないぜ!はやく退避しよう!」

雷音が狗鬼漢児に安全を促す。

「なあ雷音、あそこで暴れているのってお前の兄貴で間違いないか?」

「あ、うん…」

彼の可愛い弟分は気まずそうに顔をそらす。

今目の前で大暴れしているのはこの少年の兄で乂阿烈という男だ。


(あれが羅漢が挑戦しようとしていた武の頂きか?……イヤイヤ、無謀が過ぎるぞ乂羅漢!!祖父ちゃん、大叔父貴、スパルタクス、羅漢、羅刹…この旅で色んな凄い奴に会ったがありゃ次元が違う!!ああ、あれこそはまさしく武の頂きだ!!男が憧れる世界最強の体現者だ!!……なあジャムガ、あんたならあの武の頂きと五分に張り合えるのかい?)

その思考の渦の中、不意に背後から声が飛んできた。


「雷音! 漢児さん!」


振り向くと、神羅が駆け寄ってくる。


「ミリルちゃんの姿が見当たらないの!避難中にはぐれちゃったみたいで!」


「……なんだって!?」


反応したのは、雷音だった。


その眼が、即座に鋭さを取り戻す。


そして、考えるより先に――走った。


本能が動いた。


狗鬼漢児もすぐに後を追う。


「神羅ちゃん!ミリルちゃんのことは、俺と雷音に任せて先に避難してくれ!

あとで地球で落ち合おう!」


神羅が小さく頷くのを背に、二人は人波を掻き分け、戦火の向こうへと駆け出していった。


空を見上げる。


阿烈が哄笑しながら――再び跳躍していた。


戦艦が砕け、蜂頭の機械兵が爆ぜ、そして――


「おかわり」でも食うように――笑いながら、空を駆ける。


世界最強の暴力は、理不尽という名の正義を掲げ――

戦場という舞台を、たった一人で塗り替えていた。

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