乂阿戦記1 終章 これは始まりの物語の終わりの闘い-10 宿命の対決!正義のHEROアーレスタロスvsドアダ真の首領ナイトホテップ!!
\超展開✖️熱血変身バトル✖️ギャグ✖️神殺し/
第一章ベストバウトバトル!!
正義ヒーローvs悪の首領の宿命対決!!!!
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神羅達の健闘を称え一人の男が拍手をおくる。
対戦相手の最後の一人ナイトホテップだ。
ナイトホテップは笑顔で言う。
「いい見せ物だったぜ。歳の割には大した戦闘力だ」
ナイトホテップは続ける。
「どうだ?よければ我が軍門に下ってみねーか?高待遇でスカウトするぜ?」
その言葉に真っ先に反応したのは意外にも絵里洲であった。
彼女はナイトホテップの前に出るとこう言い放った。
「ふざけないで!あなたみたいな奴の仲間になんてなるわけないでしょ!それより謝って!獅鳳君に酷いこと言ったこと謝って!」
ナイトホテップがジロリと絵里洲の顔を一瞥すると、絵里洲はピィ!と悲鳴を上げ神羅の背に隠れた。
それと同時に全員の勇魔共鳴の制限時間が過ぎ皆の変身が解けてしまった。
10人の中でまともに立っているのは狗鬼漢児一人となった。
(……まずいな)
彼は内心で舌打ちをした。
他の9人は疲労困憊しており、とても戦える状況ではない。
だがナイトホテップは懐から液体の入った薬瓶を取り出すと栓を開け空中に振りまいた。
すると雷音達全員の体力気力が一気に全回復した。
「超回復薬ファイナルエリクサーだ。今機嫌がいいからお前たちにサービスしてやるよ。こいつぁ超貴重な回復アイテムなんだぜ……ありがたく思え。
どうせ叩き潰すなら、万全の状態でないとな。こっちの勝ちがより鮮明になる」
そう言うとナイトホテップは笑った。
それはまさに悪魔の笑みであった。
ようはこういうコトだ。
“遊んでやる”
「ええんかいなナイトホテップはん?あんまり大物ぶって油断してると足元すくわれるで?」
エドナは最初こそ軽口を叩いていたが、次の瞬間には眉をひそめていた。
表情は、じわじわと冷や汗を浮かべる真顔に変わっていく。
「油断? 何のことだか? これは余裕というもんだ!」
そのセリフにエドナは戦慄し皆に尋ねた。
「なあ皆どないする?アレはヤバいで?強さでいうならガープの爺さんやスパルタクス師匠、羅漢さん並にヤバい!けど問題はソコやない……、アレは怖い…怖い奴や!例えるならそう!阿烈師匠や黒天ジャムガと同種の大悪党や!!」
そう言われて雷音とオームは妙に合点がいっていた。
「あ〜成程ね、なんか既視感あると思ったらあのオッさんウチの兄貴に雰囲気似てるわ…すんげー悪い意味で…」
「姉上、生憎僕らは阿烈師匠相手に何度も手合わせの御教授いただいてます。なんといいますか、せっかくのこの機会だ!…アレにぶつかってみたい!」
エドナは漢児の方を見る。
漢児は目をつぶり何やら瞑想している。
だが、その立ち昇る闘気から闘う気充分なのは窺い知れた。
獅鳳は何も言わず雷杖ドゥラグラグナを剣に変え父ナイトホテップに突進していく。
「待て!一人で行くな獅鳳!」
雷華が追いかけるように魔剣クトゥグァを携え続く!
「あ、こら!抜け駆けするな!」
遅れをとるまいと雷音、オームが続く!
「あーもう!ウチも加参したる!」
覚悟を決めてエドナも出る。
「が、がんばれ〜…」
絵里洲は影からこそっと応援する。
そして、戦いは――ふたたび幕を開けた。
だが、現実はあまりにも無慈悲だった。
今度は戦況が真逆だった。
理由は単純。――圧倒的な戦力差。
幾人かが刃を振るい、幾人かが魔法を放つ。
だがすべては、掌の上の戯れでしかなかった。
ナイトホテップは――動かない。
腰の剣すら、抜かない。
ただ、そこに“在る”だけで、全員を圧倒していた。
「ぐっ……!」
「きゃあああああ!!」
「うっ……!」
「くっそぉおおおお……!」
呻き声が次々と上がる。
雷音たちは、次々と地に叩き伏せられ、壁に弾かれ、膝をついた。
剣を交えることすら許されない。
それが、“神域の闇”――ナイトホテップという男の実力だった。
その位置から、一歩も動かぬまま。
まるで全てが、掌の舞台に過ぎぬとでも言いたげに。
――圧倒的な“格”の違い。
それが、今、この場に立ち込めていた“絶望”の正体だった。
「よし!イメージは固まった!」
そんな絶望的な状況の中、一人拳を握りしめながら叫んだ者がいた。
それは、今までずっと皆の後ろでぶつぶつと待機してた狗鬼漢児である。
「オイ絵里洲、勇魔共鳴だ!ああ、魔法の支援とか要らんぞ!試したい事あるから、ただひたすら回復呪文だけ唱えてくれればいい!神羅ちゃん、念の為全員にバリアを張っておいてくれ」
「……了解!」
神羅は言われた通りに呪文を唱え始める。
神羅が詠唱を始めた瞬間、周囲に薄い膜のようなものが張られる。
「おい待てよ!!まさかアニキ一人であの化物と戦うつもりか!?無茶だ!無理だ!無謀だ!」
雷音が思わずそう叫ぶが、次の瞬間、その叫びが無意味なものだと悟った。
「無茶無理無謀と言われようと意地を通すが漢道!!無茶でも壁があったら殴って壊す!無謀でも道がなければこの手で切り開く!無理をとおして道理を蹴っ飛ばす!無茶無理無謀、そんなものは殴って壊せと俺の拳が唸るのさ!それがこのオレよ!不撓不屈のHEROアーレスタロスの生き様よ!!いくぜ、変!神!!!」
蒼い閃光に包まれ漢児がアーレスタロスに変身する。
変身が終わるや彼の姿はその場から消えていた。
否。消えたのではない。肉眼が追いつけなかっただけだ。人智を超えた速度で、彼はすでに戦場を駆け抜けていた。
瞬間、重低音のような轟音が響く。
その中心にいたのは――ナイトホテップ。
まるで見えない拳を受けたかのように、彼の衣が揺れる。空気が軋み、光が歪み、衝撃の波紋が周囲に伝播していく。
「……フ、やるな、甥っ子。どうやら――」
その口元に、確かな愉悦の笑みが浮かんだ。
次の瞬間、両者の姿が掻き消えた。
いや、違う。掻き消えたのではない。両者ともに超高速で移動し、ぶつかり合い、撃ち合っていたのだ。
空間に走る無数の亀裂、耳を劈く爆音、立ち上る砂塵と風圧――
神域と神域がぶつかり合うとき、空間すら戦慄する。
阿烈、ジャムガ、ガープ、スパルタクス。そして羅刹までもが、即座に動いて破壊の余波を中和する術式を展開していた。
それでも、地響きは止まず、雷のような衝突音が鳴り響く。
やがて――
破壊の奔流が一瞬にして静まり返る。
場の中心に姿を現したのは、拳と拳を交差させたまま、微動だにしない二人の男だった。
アーレスタロス。ナイトホテップ。
正義と悪。英雄と魔王。
相反する存在でありながら、いまこの一瞬、彼らは確かに“等しく”あった。
「流石にやるなぁ大叔父貴!!いや、ナイトホテップ!!」
「フ…お前は遠からず俺と同じ神域に辿り着くと思っていたぞ!漢児、いやアーレスタロス!!」
両者は一旦力比べを中断し距離を取る。
奇しくも今ここに正義のHEROアーレスタロスと悪の秘密結社ドアダ真の首領ナイトホテップによる宿命の対決が幕を開けた!!
「ゆくぞ大叔父貴、オレの必殺技を見せてやる!」
「来いよ、甥っ子!」
「うおおおおおおおおお!!!」
雄叫びを上げながら猛然とダッシュしたかと思うと、突然その場でジャンプした。
空中で体を回転させると、そのまま右足を突き出し急降下していく。
その様はまるで流星のようだ。
隕石の如く勢いのついたキックがナイトホテップを襲う!
「超流星アーレスキィィック!!」
物凄い地響きと共に土煙が舞う。
やがて晴れるとそこに抜刀した刀でアーレスキックを受け止めたナイトホテップの姿があった。
「……見事!この俺に七死刀を抜かせるとはな!」
七死刀…それはナイトホテップが姉の仇である五元剣の使い手ユドゥグに対抗する為作り上げた魔剣
五元剣という五元素の女神全ての力を宿す龍麗国の聖剣に対抗するため作り上げた七罪の魔女全ての力を宿す暗黒兵器
「あのナイトホテップに七死刀を抜かせるか狗鬼漢児!」
ユドゥグの息子ジャムガが目を見開き七死刀を注視する。
踏み止まってる七死刀からジャンプしナイトホテップと距離を取るアーレスタロス
しかし着地した瞬間、七死刀によって放たれた斬撃により斬りつけられる。
咄嗟に後ろに飛んで回避したが避けきれず左腕に傷を負ってしまう。
(なんて威力だ……!まともに食らえばひとたまりもない……!!)
今度はナイトホテップの方から仕掛けてきた。
目にも止まらぬ速さで次々と攻撃を繰り出してくる。
アーレスタロスはアーレスブレイドを抜きナイトホテップと剣劇を交わす!
何とか防いでいるものの徐々に押されていき遂に体勢を崩してしまう。
そこを逃さず一気に畳み掛けてくるナイトホテップ。
強烈な蹴りを浴びせられ吹っ飛ばされてしまう。
それでも踏みとどまり拳に力を宿し技を放つ!
「必殺!漢の鉄拳ドリルパァァンチ!!」
握り拳の形をしたエネルギーがドリルのように回転しナイトホテップを襲う!
「奥義!紫電螺旋掌!!」
なんとナイトホテップの掌底より放たれた回転エネルギーがドリルパンチを消し去りそのままアーレスタロスにブチ当たる!
その衝撃たるや凄まじくそのまま意識を失い死んでしまうかと思ったくらいだ。
勇魔共鳴で後に控える妹の回復魔法がなければ今頃とっくに死んでただろう。
それでなくてもアーレスタロスは技の一つ一つ、いや動きの一つ一つに限界以上の力を発揮しているのでいつ自滅してもおかしくなかった。
このまま戦い続ければ先に倒れるのは間違いなくこちらだ。
だが引くわけにはいかない!!
たとえ勝ち目のない相手だとしても自分の限界を超えた先を見てみたい!
そう、あの銀の勇者羅漢のように!
「どうした?もう終わりかアーレスタロス?」
ナイトホテップが妖気を放つ七死刀を鞘に納め近づいてくる。
素手でトドメるつもりだ。
七死刀はあまりに強力過ぎる為ナイトホテップをしてもここぞという時にしか抜刀しない。
彼はこれ以上の抜刀は危険と判断した。
「失望してくれるなナイトホテップ!俺にはまだとっておきの技が残っている!」
そう、超鉄拳アーレスブレイク!
それはただの鉄拳ではない、全てのエネルギーを凝縮した究極の一撃である!
だがその技を繰り出すにはエネルギーを凝縮するための溜め時間が必要だ。
その間に斬られてしまえば元も子もない。
「ええい、ままよ!」
技を放つまでの数秒――それは永遠にも感じられた。
まるで心臓の鼓動が一つずつ引き伸ばされるような、張り詰めた沈黙。
漢児はナイトホテップに果敢に挑む。
捨て鉢ではない。
彼は自分が培ってきた武の鍛錬の日々を信じた。
今ならわかる。
乂羅漢が武の頂きと呼ぶ自分の兄に挑みたがる気持ちが…
どうにも自分はこの大悪党の大叔父貴がたまらなく気に入ってるらしい。
世に害なす悪党で正義の真逆とも言える男だとわかっていても、自分の流儀を突っ走るその姿がひどく格好良い。
多分彼と自分は正義の…否、流儀の定義が違う。
だから彼とは同じ道は歩めないだろう。
だったら思いっきりぶつかってみよう。
こんな傑物と張り合える人生なんざそうそうあるもんじゃねー!
今こそ漢の意地の見せどころ!
漢児の中の飢えた狼が目を覚ます!
噛み付く相手は百獣の王者!
小細工抜きで悠然と挑戦を受けて立つ本物の大悪党!
ここで燃えなきゃ漢がすたる!
「行くぞォォォォオオオ!奥義爆極発勁!!」
「化勁転身鉄山靠!!」
一瞬の出来事だった。
漢児は渾身の力を込め必殺の拳を放つ!
しかしそれを読んでいたナイトホテップは最小限の動きで拳の軌道をずらすと、すれ違いざまに必殺の一撃を背中から放ったのだ。
「バカな!?オレの全力を込めた攻撃を……」
猛烈な一撃を喰らい吐血するアーレスタロス
後の絵里洲が大慌てで回復魔法を唱える。
「フン、貴様の攻撃などお見通しだ」
ナイトホテップは余裕たっぷりに言って再び構えを取る。
「次はこちらからいくぞ」
ナイトホテップはそう言うと一瞬で間合いを詰めてきた。
その動きはまるで疾風のようだ。
次の瞬間にはもうすでに刀を抜いている。
目にも止まらぬ速さで刀を抜き放つとそのまま一閃する。
その太刀筋はもはや常人の目で追えるものではない。
辛うじて避けたものの、頬に傷を負うアーレスタロス。
更に追い打ちをかけるように連撃を加えるナイトホテップ。
あまりの速さに反撃すらできない。
防戦一方となりどんどん傷が増えていく。
「ご、ごめん、お兄ちゃん…私もう…」
「わかった!よくここまで付き合ってくれた!ゆっくり休め!」
回復魔法を使い過ぎた絵里洲が意識を失い地面に倒れる。
絵里洲は勇魔共鳴も解け完全に気を失っていた。
もはや戦闘は続行出来そうになく、神羅と鵺が慌てて絵里洲を安全地帯まで連れて行った。
絵里洲の加護を失ってなおアーレスタロスはナイトホテップと激闘を繰り広げる。
旗色は悪い。
このままではいずれ力尽きて斬られてしまうだろう。
その時、ふと脳裏に浮かぶ乂羅漢の姿。
あの男は敗北寸前のギリギリまで自分を追い込み最終奥義を会得した。
俺にも出来るはずだ。
思えば事の始まりはジャムガに出会い戦神帯を譲り受けた時から…
いや違う、ジャムガの恐竜を真っ二つに切って見せた超常の技を見た時から自分の無茶無理無謀は始まった。
そうだ、正義のヒーローとして闘い続けたのも、血のションベン出し尽くすほど自分を鍛え上げたのも、年がら年中武道の事ばかり考え続けてるのも、思えばあの技を会得したかったからかもしれない。
そう思った瞬間、不思議な力が湧いてきた。
全身の筋肉が躍動し、身体が軽い。
今なら何でもできそうだ。
そう、まるで自分の身体じゃないみたいに。
これが火事場の馬鹿力というやつだろうか? いや違う、そうじゃない……これはきっと――
「どうやら殻を破りつつあるようだな、それでこそ倒しがいがあるというものだ!」
今までよりもさらに激しい斬撃を浴びせてくるナイトホテップ。
しかし今のアーレスタロスにとってもはやそれは脅威ではなかった。
次々と繰り出される剣技を紙一重で、いや深く傷を負いつつも致命傷だけを避け躱していく。
アーレスタロスは血塗れになる中、遂に隙を見つけ出した。
「ここだぁあああ!!!」
裂帛の気合いと共に放たれた拳は吸い込まれるようにナイトホテップの身体へと命中した。
「超鉄拳アーレスブレイク!!!」
鈍い音と共に吹き飛ばされるナイトホテップ。
「やったぜ、これでトドメだ!」
アーレスタロスの逆転に雷音達が湧き立つ。
アーレスタロスは止めを刺すべく最後の技を放つべく力を溜める。
勝った。
誰もがそう思い勝利を確信した次の瞬間だった。
「くくくっ、見事だ」
なんとそこには大ダメージを負いながらも悠然と佇むナイトホテップの姿があったのだ。
信じられないことにあの攻撃をまともに受けてまだ立っているというのか……?
「俺はこの通り満身創痍だ。だから次の一撃で決着をつけよう」
そう言うとナイトホテップは七死刀を握り直し両手で上段の構えをとった。
「そうだな大叔父貴、俺も次の一撃が限界だ。だから今までずっと追い求めて来た憧れの技を使ってみる」
対するアーレスタロスも居合いの構えをとる。
アーレスタロスは一度だけジャムガの顔を一瞥し、そしてナイトホテップに視線を戻した。
「ぬぅ!?狗鬼漢児!あの男まさか!!」
アーレスタロスの意図に気づいたジャムガが戦慄する。
二人の間に緊張が走る中、先に動いたのはナイトホテップの方であった。
目にも止まらぬ速さで間合いを詰めていく。
対するアーレスタロスもそれに合わせて間合いを詰めていく。
二人の距離がどんどん縮まっていく。
もうお互い目と鼻の先である。
あと一歩踏み込めば刃が届く距離まで迫ったところで二人は静止する。
いや、極限の意識の中お互いが静止したように感じたのだ。
静止した空間の中、両者は同時に動き出した。
「雷龍剣ライトニングブレイド!!」
「蒼天剣アーレスダイナミック!!」
両者の必殺の剣撃が交差し、辺り一面に衝撃の余波が広がる。
凄まじいエネルギー同士のぶつかり合いにより生じた衝撃波により砂煙が舞い上がり視界が遮られる。
やがてその煙が消え去ると同時に姿を現したものは――
「……相討ちか」
そう呟いたのは果たしてどちらだったか……。
そこには互いの剣を相手の胸に斬りつけまま立ち尽くす二つの影があった。
両者は同時に膝をついたが気力を振り絞って立ち上がった。
それは紛れもなく勝者の姿であり敗者の姿でもあった。
そしてその勝敗の行方は…………ナイトホテップの勝利に終わったのだった。
傷の深さは互角
だがナイトホテップのバッチが無事なのに対しアーレスタロスのバッチは真っ二つに切り裂かれ、地に落ちてなお微かに煙を上げていた――敗北の証のように。
「お、おおおぉぉぉおおおぉ!!ついに決着がついたぞぉー!!!」
「凄い戦いでした……」
「流石ですなぁ」
「素晴らしい」
会場からは割れんばかりの歓声が上がる。
「狗鬼漢児は死合いで引き分け、試合で負けたと言ったところか…それにしてもジャムガよ、狗鬼漢児が放ったあの技、アレはお前の秘剣黒天剣だったぞ?」
阿烈がジャムガに尋ねると彼はいった。
「いや、良く似てるが違う。黒天剣は闇の暗殺剣…だが奴が使ったのは前進制圧真っ向勝負の正道剣…いうなれば蒼天の剣!あの漢、この試合で一気に化けやがった!忌々しい!我が一族の秘伝の剣をパクリやがって!」
そう言いつつジャムガはどこか嬉しそうだった。
「ナイトホテップ…そしてアーレスタロス…ククク、やりおる!…血が…たぎる!!!」
ナイトホテップとアーレスタロスの激闘に当てられ阿烈は闘争本能が暴走しそうな自分を必死に抑え込んでいた。
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