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乂阿戦記5 EXステージ 六道魔人テスカトリポカ-18 闇王の遺産相続

作者のGoldjごーるどじぇいです!

この物語は、勇者✖魔法少女✖スーパーロボット✖邪神✖学園✖ヒーロー✖ギャグ✖バトル…

とにかく全部乗せの異世界ファンタジー!

「あれ?これ熱くない?」「このキャラ好きかも?」「展開読めない!」

となってくれたら最高です。


良ければブックマークして、追っかけてくださいね

(o_ _)o



一方、チェイテ城から離れた北の大地。


11人委員会軍の駐屯基地。


その奥深くの闇の中で、11人委員会第9席"闇王"ディオニトロは静かに玉座に座っていた。


目の前には巨大な水晶玉が浮かび、その中には雷音達が戦う惑星ハルガリの映像が映し出されている。


闇王は薄く笑みを浮かべていた。



「ふふふ……やはり思った通りだ。あいつら、うまくやっているな。テスカトリポカは退き、残ったジャガーマン達も女神の歌で浄化されていっている」



水晶玉の中では、雷音達が苦戦しながらも徐々に形勢を逆転させていく様子が映し出されていた。


だが、その映像の中に、突然別の影が現れる。



「――陛下、急報です!」



一人の兵士が跪き、ディオニトロに向かって叫んだ。



「何事だ?」


「報告いたします! 突如、偽マヤ神殿側からの侵入者です! 妖魔将軍リハリアが単独でこちらの領域に侵入し、破壊工作を行っています!」



ディオニトロの眉がピクリと動いた。



「ほう……クソ親父め、まだしぶとく生きていたのか。奴はなんの目的にこちらへ来た? まさか、我々の戦いを邪魔するつもりか?」


「そのようです! すでに複数の兵士が負傷し、一部施設が破壊されています!」



ディオニトロは顎に手を当て考え込んだ。



「ふむ……」



その時、水晶玉の映像が一瞬乱れ、亡霊のようなリハリアの姿が映し出された。


首は胴体から離れ、己の腕で抱えている。血が滴り、腐臭を伴い、空気を濁らせる。まるで地獄から這い出たデュラハン。

その亡霊は瓦礫の中を彷徨い、水晶越しにディオニトロへ手を伸ばしていた。



**「息子……シャチ……お願いだ……ワシの……仇を……」**


言葉は切れ切れで、半ば理性を失ったかのような虚ろな表情。かつての威厳は失われ、ただただ恨みの感情が剥き出しになっていた。


ディオニトロは玉座に肘をつき、冷淡な目で見下ろす。



「ほう? 亡霊が生者の前に出てくるとは……よほどの未練があるようだな。だが、父上よ。私が貴様を父と慕った日など一度もないぞ」



リハリアの手が空を掴む。まるで救いを求めるかのように。


**


「ユドゥグ……義兄上が……我が……娘リリア……も…あんな姿に……!」


**


ディオニトロの目が一瞬だけ鋭くなる。妹リリアの名が出たことに反応したのだ。



「ああ、あのフランケンシュタインの魔物になった哀れな我が妹か。くだらん。あれは貴様の失作の犠牲者だろうが」


「違う……違う……! 我が……娘…救って……!」


「ち、勝手なことを、もう完全に狂ってるな……」


亡霊の手が震える。かつての栄光は見る影もなく、ただ情けない哀願だけが残っていた。


ディオニトロは嘲笑を浮かべる。



「ふん……ならば交換条件を出せ。仇討ちなど俺は興味ない。だが、その腐った魂でも何か価値があるなら聞いてやってもいい」



リハリアは首をもたげ、血まみれの唇を開く。


**


「我が……力…テスカトリポカ……与える……我が持つ権利……十権者としての権能……そして……時空大鍵……お前に……」


**


ディオニトロの眉がピクリと動く。テスカトリポカの力、十権者の権利、時空大鍵——どれも支配のためには価値のある代物だ。



「ほう? 神の力か……そして時空大鍵? なるほど。悪くない。だが……本当にそれが可能なのか?」



リハリアの亡霊は微かに頷く。


**


「可能だ……我が……血を……娘に……与えれば……呪いは解ける……」


**


ディオニトロは薄く笑みを浮かべた。



「ならばその力と権利を渡せ。リリア・リリアの件はその後で考えてやる」



リハリアは震える手で何かを掴むような仕草をする。すると虚空から禍々しい力が溢れ出し、ディオニトロの前に集まっていく。黒い霧のようなエネルギーが渦巻き、ディオニトロの掌へ吸い込まれていく。



「これがテスカトリポカの力か……そしてこの感覚……間違いなく十権者の権利だな」



彼がそう呟くと、続いて一本の巨大な鍵が宙に現れる。歪んだ紋章と複雑な彫刻が施されたそれはまさしく時空大鍵——多元宇宙の扉を開く力を持つ禁断のアイテムだった。



「ふふ……これは素晴らしい。親父殿のおかげで思わぬ収穫だな。大嫌いだったアンタをはじめてホンのちょっぴり好きになったよ!」



ディオニトロは玉座に深く腰掛け直し、時空大鍵を指で弄びながらニヤリと笑う。


リハリアの亡霊は安堵したように震える声で囁く。


**


「一族の栄光を……イーグス家を……頼む……!」


**


だが、ディオニトロは冷たく言い放つ。



「ああ、約束は果たしてやる。ようは俺が世界頂点に立てばイーグス家は隆盛を迎えるという事だからな! ただし——貴様の死を弔うつもりはない。この力こそが価値あるものだ」



亡霊はそのまま力尽きたように消えていった。


ディオニトロは哄笑を上げる。



「ククク……愚かな父よ。お前の命も、血も、何もかもが俺にとっては価値のないゴミだったが……遺産だけは頂戴してやろう。テスカトリポカの力に時空大鍵……これで支配は完成する!不死、不老、改獣の力……そして時空大鍵! この世に抗えるものなど存在しない! 愚かな人間どもよ、このディオニトロの知と力の前にひれ伏すがいい!! ふははははははははははははははは!!!」



挿絵(By みてみん)


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