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乂阿戦記~勇者✖︎魔法少女✖︎スパロボの熱血伝奇バトル~  変身ヒーローの勇者様と歌って戦う魔法少女は○○○○○○○○○○○○   作者: Goldj


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乂阿戦記5 EXステージ 六道魔人テスカトリポカ-15 屍体神龍・シパクトリ

作者のGoldjごーるどじぇいです!

この物語は、勇者✖魔法少女✖スーパーロボット✖邪神✖学園✖ヒーロー✖ギャグ✖バトル…

とにかく全部乗せの異世界ファンタジー!

「あれ?これ熱くない?」「このキャラ好きかも?」「展開読めない!」

となってくれたら最高です。


良ければブックマークして、追っかけてくださいね

(o_ _)o



――沈黙の神殿に、断末魔の叫びが響いた。



偽りのマヤ神殿。


月光すら届かぬ神殿の中心で、ひとりの青年が異形へと変貌を遂げていた。



今宵亜突


“暗殺魔王アンドラス”と呼ばれる存在。


彼の眼は命の線を視る“死の眼”であり、一度視た者の生を断つ。



その亜突が今――アステカの黒き神、テスカトリポカに取り憑かれ、完全なる邪神の器となっていた。



漆黒の鱗が皮膚を覆い、背から異形の翼が伸びる。


口元は笑っている。けれど、その笑みは亜突のものではなかった。



「■■■■■……我、顕現セリ……」



不明瞭な言語。それは神代の詠唱。


耳で聞くことすら罪とされる、旧き時代の言葉。



そんな中――ただ一人、神に背を向けず立ち塞がる男がいた。



金の龍を背に、漆黒の鎧をまとい、右手には重厚な剣。


その男の名は知られていない。ただ、人々は恐れと敬意を込めて、こう呼んだ。



暗行御史アメンオサ暗黒天馬



だが彼には、他人には明かせぬ“真の名”があった。



(亜突……すまねぇな。今さら父親ヅラしに来たぜ)



男の眼差しは、ただ一人の息子を見据えていた。



「テスカトリポカに喰われちまったのか、亜突……」



亜突の中のテスカトリポカが応じる。



『コノ肉体ハ、我ノ器トナッタ。貴様、モウ諦メロ!』



暗黒天馬ジャムガは鼻で笑った。



「……息子よ。お前が道を外すなら、この剣ででも引き戻す。――それが親父の役目だ……お前からすりゃフザケンナクソ親父ってなもんだろうがな……」



聖剣《五行の護剣》を構える。


その刹那、黒き影が疾駆した。



亜突が襲いかかる。動きは神速、いや、“概念”に近い。


視た瞬間、死が確定する。だが――



「甘ぇよ、小僧」



護剣が死の線を斬り払った。


その刃は“運命”ごと断ち、亜突の視線を無効化する。



「なっ――この眼が……効かないだとッ!?」



驚愕するテスカトリポカに、ジャムガは冷ややかに言い放つ。



「お前さんの“目”が見えるのは“死”だけだろ。


 だったら俺の“生き様”は見えねぇさ」



聖剣が閃き、斬撃が闇を裂く。


亜突の右腕から黒い霧が吹き出し、神性の影が剥がれ落ちる。



痛みと苦悶。亜突の身体が悲鳴を上げる。



「ぐあっ、があああああッ!!」



だが、父は止まらない。



「亜突……聞こえるか。


 お前は、誰かの道具になるために生まれたんじゃねぇ。


 “自分が選んだ誰かのために、生きる”ために生まれてきたんだ!」



怒号と共に、ジャムガが最後の一撃を放つ。



刃が黒い霧を貫き、テスカトリポカは亜突の身体から追い出された。



異形の力を失った亜突が、膝から崩れ落ちる。


その身体を、ジャムガがそっと抱き上げる。



「すまねぇ……全部、遅すぎたな……」



亜突は微かに唇を動かした。



「……と、う……さ……」



意識はすぐに途切れたが、その声だけで父の胸は熱くなった。



だが終わりではない。


黒い霧――テスカトリポカは逃げた。



ジャムガは剣を携え、追う。


霧の行方は、次元の裂け目を超えて、異界へと逃れ――



その先にいたのは、妖魔将軍リハリア・イーグス、否、いまや青のテスカトリポカたるウィツィロポチトリ。



そして、もう一人。



リハリアに拳をぶつけるは、蒼きHEROアーレスタロス。



「てめぇみてぇな悪党に、俺の熱さが負けるわけねぇだろうがああああッ!!」



その拳は火炎を穿ち、叫びは次元を揺らす。



だがその戦いの最中、テスカトリポカの霧がリハリアの身体へと侵入する。



「……クク、我ガ半身ヨ……今コソ我ラ一ツニナル時……」


「むう?黒き我よ、我と合体し大義を成すか?良かろう!」


リハリアの肉体と黒き神の霧が融合し、新たな怪物が現れる。



――青黒のテスカトリポカ。



魔力と神格、瘴気と呪いの集合体。


背から伸びる黒翼は羽ばたくだけで血の雨を撒き散らし、吐息は硫黄のように鼻を刺す。

四本の腕には剣と呪符、そして禍々しい炎を宿し、ただ存在するだけで神殿全体が軋んだ。



その禍々しき姿を前にしても、ジャムガは動じなかった。



「間に合ったか。アーレスタロス――これを使え」



ジャムガは懐から12の魔法石の入った袋を取り出す。


それはスピーカーのように、声と魂を増幅する魔道具だった。



「この戦争……必要なのは“言葉”じゃねぇ。“魂”だ。


 女神達の奇跡の歌を、神殿を中心にこの惑星中に響かせろ!」



「ハッ、上等だ! ――あの子達の声がこの戦場を変えるってんなら、全力でサポートしてやるよ!」



アーレスタロスは魔法石を握りしめ、神殿中へ駆け出した。



叫びと共に魔法石をばら撒きながら、彼は宣言する。



「聞けぇぇぇぇ!!


 コレが女神達の奇跡だああああああッ!! 愛で天を突く奇跡の歌だあああああああッ!!!」



その熱が、戦場に火を灯す。



そして、ジャムガは聖剣を構える。



「さて、邪神。今度こそお前を“終わり”にしてやる。


 ――この国の父としてな」



青黒き神魔と、最強の父親。


絆と因果。

そのすべてを断ち切る剣戟が、ここから始まる――!





一方、その頃、ジャムガより魔法少女の歌を届けるよう魔法石の束を託されたアーレスタロス達は、リハリアが差し向けた巨大な敵に遭遇していた。


神殿の奥で、大地が裂けた。

祭壇を囲む床石が崩れ落ち、轟音と共に這い出してきたのは――


挿絵(By みてみん)


シパクトリ。


全長百メートルを超える原初の巨竜。

鰐のような顎、蛇のような胴体、そして大地そのものを削り取ったかのような甲殻の鱗。

口の奥は底なしの暗黒で、吐息一つで神殿がきしみ、兵士たちが恐怖に膝を折った。


「……バ、バケモノ……」

アクアの頬が青ざめる。


「へ、ビビる事はねえ!的がでかいなら当たりやすいってなもんだ!」

漢児は歯を食いしばり、剣を握った。


その時、ノイズ混じりの通信が入る。


ジャムガの声だった。


『聞け、漢児! あれはリハリアが死霊術で操る“ゾンビドラゴン”だ! 


シパクトリ! 世界創造の際にケツァルカトルとテスカトリポカが討ち伏せ、大地の礎とした創造神の亡骸……!


魔力を逆に吸収する性質を持つ――正面から撃ち合えば、逆に力を奪われるぞ!』


「創造神の死体を……操り人形に!? フザけんじゃねぇ!!リハリアの奴、罰当たりにもほどがあるだろう?!」

漢児の怒声が神殿に響いた。


彼はアクアに手を差し出す。

「アクア! ここは機体を出すしかねぇ! 付き合えるか!?」

「当然です、先輩! 私たち二人で撃ち抜きましょう!」


二人の声が重なる。


「機神招来――アーレスタロス!!」


光の柱が天井を突き破り、青き巨神が顕現した。

全高二十メートル、紅の双眸を輝かせる蒼の戦神。

その胸部コアに二人を収容し、蒼い巨体は地を踏みしめた。


「よし、行くぞ! 荒っぽい運転だが、文句は言うなよ!」

「ええ、いつもの事ですから!」


操縦桿を握る漢児の手に力がこもる。


――轟ッ!!


轟音と共に、シパクトリの尾が薙ぎ払われた。

百メートルを超える巨体が振るうだけで、神殿の柱が十本まとめて崩れ落ち、石の破片が雨のように降り注ぐ。

アーレスタロスは両腕で防御を取るが、衝撃だけで二十メートルの巨体が地盤を滑り、背後の石壁に叩きつけられた。


「ぐっ……この威力……!」

漢児が歯を食いしばる。計器は警告音を鳴らし、コクピットを激しい振動が揺らした。


「先輩! 気を抜いたら潰されます!」

アクアが叫び、必死に補助制御を操作する。


青き戦神は立ち上がり、巨大な剣を構える。

アーレスタロスが跳躍し、雷を纏った刃をシパクトリの胴に叩きつけた。


――ガギィィンッ!!


火花が散った。

だが、岩盤のような鱗はびくともせず、逆に衝撃でアーレスタロスが弾き飛ばされる。


「効かねぇだと……!?」

漢児の目が見開かれる。


「ウォーター・ディスチャージ!」

アクアの詠唱と共に、両腕の砲口から水流が奔流となって撃ち出された。

しかし、触れた瞬間に巨竜の鱗が黒く変色し、魔力を吸い込むように蒸発。爆ぜた蒸気が視界を覆い、機体は煙の中でよろめいた。


「魔法が……吸われた!? まるで海そのものを相手にしてるみたい……!」


次の瞬間――シパクトリが口を開いた。

闇そのもののような大口が、神殿の屋根を一部飲み込み、吸い込む力で瓦礫や兵士までも引きずり込もうとする。

足元の地盤が揺れ、大地ごと吸い込まれていく光景に兵士たちが絶叫した。


「全隊退避しろォォ!!」


漢児は操縦桿を握りしめ、全出力で踏みとどまる。

アーレスタロスの脚部が地面に深くめり込み、石床が蜘蛛の巣のようにひび割れる。


「こんな化け物……野放しにできるかよ!!」


青き巨神の眼が赤く閃光を放ち、再び剣を構えた。



轟音が戦場を裂いた。

神殿の外壁が爆ぜ、崩れ落ちた瓦礫の中から紅の巨影が現れる。


改獣機ヤマンソス・ドゥヴェルク

全高二十メートル、赤き甲冑を纏った獣型の巨神。

背から炎の残滓を噴き上げ、そのシルエットはまるで戦場に降り立つ戦鬼だった。


「……やっぱり無茶してやがるな、アーレスタロス!」

通信機から低く響く声。ロート・ジークフリードだ。


「レッド……!」

漢児が驚愕の声を上げる。


すぐにもうひとつ、挑発的な声が割り込む。

「アンタらだけに任せとけるかっての!」

副座席からフレアの叫び。金色の瞳が輝き、口元には獰猛な笑みが浮かんでいる。


「レッド、それにフレアまで……!」

アクアが息を呑む。


ヤマンソス・ドゥヴェルクが肩の双刃ランスを引き抜くと、刃の縁が赤熱し、周囲の空気が歪んだ。


レッドは鼻で笑い、低く告げる。

「勘違いするな。助けに来たんじゃねぇ。……だが、リハリアやそのドラゴンを野放しにすれば、惑星ハルガリの民が皆喰われる。

騎士として、それだけは見過ごせねぇ!」


「フン……好きにしろ! けど、手柄は譲らねぇぞ!」

漢児が吠え返す。


「ハッ、相変わらず口だけは達者だな!」

レッドの声が戦場に響いた。


青と赤、二機の巨神が並び立つ。

背を預け合った瞬間、戦場の空気が震えた。


シパクトリの百メートル級の巨体が身をよじらせる。

大地を裂く咆哮が轟き、周囲の兵士たちが耳を塞ぎ、膝から崩れ落ちる。


だが、二機の巨神は怯まなかった。

アーレスタロスの青雷が、ヤマンソス・ドゥヴェルクの紅炎が、同時に点火する。


「アクア! 合わせろ!」

「はい!」


「フレア、行くぞ!」

「任せときな!」


青と赤の駆動音が重なり、神殿全体を揺らす。

二十メートルの巨神たちが同時に跳躍し、シパクトリへと突撃する。


「アクア! 水で動きを止めろ!」

「了解!」


アーレスタロスの両腕から奔流の水砲が放たれる。

青い奔流は大地を削り、シパクトリの脚部を絡め取り、巨体の動きを一瞬だけ鈍らせた。


「今だ、レッド!」

「言われなくても!」


ヤマンソス・ドゥヴェルクが紅蓮の残光を残して突撃。

双刃ランスが一直線に巨竜の肩を貫き、赤い火柱が噴き上がった。


「喰らいやがれッ!」

ロートの咆哮に呼応するように、槍がさらに捻り込まれる。

シパクトリが咆哮を上げ、黒い血飛沫が蒼黒の霧となって広がった。


「まだだッ!」

漢児が操縦桿を押し込み、アーレスタロスが跳躍する。

雷を纏った大剣が振り下ろされ、巨竜の片目を容赦なく叩き割った。


「グオオオオオオオッ!!」

片目を潰されたシパクトリがのたうち、尾を振り払う。

だが青と赤の巨神は同時に身を捻って衝撃を逃し、再び戦線に戻る。


「よしッ! 手応えありだ!」

漢児が叫び、アクアの瞳に光が宿る。


「レッド、もう一撃!」

「フレア、魔力を重ねるぞ!」

「分かってるって!」


フレアの魔炎弾とアクアの雷槍が同時に放たれる。

二色の魔力が交わり、巨大な爆光となってシパクトリの胴体を直撃した。



爆炎の中、屍体神龍の甲殻が弾け、初めてその亡骸に“傷”が刻まれる。


「勇魔共鳴――発動!!」


アーレスタロスの大剣が蒼き雷を纏い、ヤマンソス・ドゥヴェルクの双刃ランスが紅炎を噴き上げる。

二機の駆動音が共鳴した瞬間、戦場は真昼のような光に照らされ、兵士たちが目を覆った。


「「蒼天剣アーレスダイナミック!!」」

「「ロート・ドラッヘ・スピア!!」」


剣と槍が交差し、蒼赤の閃光が奔流となってシパクトリを貫く。


光柱は巨竜の胸を裂き、背を突き抜け、天空を切り裂き――星図すら焼き付ける白昼を刻んだ。


「ギ……オオオオオオオオッ!!」


断末魔の叫びと共に、巨竜の甲殻が剥がれ落ち、黒い血が炎となって燃え上がる。

その炎は鎖のように嗚咽を上げ、やがて灰となって風に散った。


その一瞬、巨竜の瞳に“感謝”のような光が宿ったのを、アクアだけが見た。

創造神はようやく鎖から解き放たれたのだ。


大地が震え、神殿が崩れ落ちる。

灰の中に立つのは、青と赤、二機の巨神だけだった。


「……フン。また共闘する羽目になるとはな」

レッドが吐き捨てる。


「ハッ! 次も絶対呼んでやるから覚悟しとけ!」

漢児が笑い返す。


「まったく……子供みたいなんですから」

アクアがため息をつき、フレアは豪快に笑う。


その時、瓦礫の風穴から微かな合唱が流れ込んだ。

祈りの旋律――女神の歌が、戦場の埃を震わせる。


「さあ、はやいことジャムガのとっつぁんから預かった魔法石を指定の位置に置こう!神羅達の歌を戦っている奴らに届けるんだ!」

漢児の言葉にレッド、フレア、アクアは静かにうなずいた。

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