乂阿戦記5 EXステージ 六道魔人テスカトリポカ-14 世界最強の男乂阿烈vsテスカトリポカ最凶シペ・トテック
作者のGoldjごーるどじぇいです!
この物語は、勇者✖魔法少女✖スーパーロボット✖邪神✖学園✖ヒーロー✖ギャグ✖バトル…
とにかく全部乗せの異世界ファンタジー!
「あれ?これ熱くない?」「このキャラ好きかも?」「展開読めない!」
となってくれたら最高です。
良ければブックマークして、追っかけてくださいね
(o_ _)o
その時――
ゴォォォォォン!
遠くで爆音が響く。振り向くと空が割れそうなほどの雷が炸裂している。そこには――
阿烈とシペ・トテックの激突。
「あっちはまだ激戦中か……!」
雷音が顔を引き締める。
ケツアルカトルもその方向を見て目を丸くする。
「あ~あの阿烈って人強いなぁ!でもあっちの子共の姿してるテスカトリポカ、あれはテスカトリポカの最強体!15年前セイ達が呼んだシペ・トテック!」
獅鳳が頷く。
「急ごう。我々はこの戦いを終わらせるために来たんだ」
雷華も真剣な表情で言う。
「そうね。でも油断しないで。次はあの狂った子供との対決よ」
雷音は全員に向けて宣言する。
「よし!みんなで力を合わせて乗り越えようぜ!」
「お~!」
全員が決意を新たに歩き出す。
その背後で、無邪気なケツアルカトルが小さく呟いた。
「いや、あの闘いに介入すると、オレたちじゃ逆に足を引っ張っちゃう。それにものすごそうな二人があそこに向かっている……」
雷音達は阿烈とシペ・トテックが闘っている方角に目を凝らした。
そこに向かっているのは二人の武神
ドアダ軍最強の将スパルタクスと11人委員会軍最強の戦士スサノオミカド
ともに星々を破壊しうる力を持った主神級の超戦士達である。
さてここで、何故スパルタクスとスサノオミカドがやってきたか説明しよう。
阿烈とシペの闘いは惑星ハルガリどころか周辺の星々を容易く消滅させかねない危険なもの
クトゥルフ戦争で乂阿烈vsカオスクトゥーの闘いに匹敵する、まさしく神話の主神クラスの戦闘規模である。
だから阿烈に匹敵するスパルタクスとスサノオミカドがやってきて、二人の戦いの余波を中和してもらい必要があった。
スパルタクスが氷の壁で四方を守り、スサノオミカドが惑星を守るように大地に手を当て、地面を強化したのだ。
ドアダの首領ナイトホテップと11人委員会軍総大将ディオニトロは戦争勝利を優先させたかったが、この星の主ユドゥグ王から正式な惑星守護の要請があったため渋々、破壊の余波の中和に協力する事にした。
阿烈とシペ・トテックの戦いは、いや、両者の存在感は、今、戦場全体を歪ませている。
シペ・トテックは楽しそうに宙を跳ね回り、その度に大地が裂け、岩が空に舞い上がった。
阿烈は微動だにせず仁王立ちし、その目だけで空間を引き裂いていた。
「あいつ……なんという圧……」
遠くで見ていた雷音が汗を拭う。隣の獅鳳も同様に拳を握り締めていた。
「これはただの戦いじゃない……宇宙そのもののバランスがかかっている」
阿烈が大地を踏み締めた。足元から波紋が広がり、空気が震えた。
「……お前の罪業もここまでだ。シペ・トテック」
低く唸るような声だった。
シペ・トテックは嗤った。
「アァ……アアァア!!」
赤い雷が全身から迸り、天へと突き刺さる。
その瞬間、空から一筋の光が差した。銀色の鎧を纏ったスパルタクスが降下してきた。彼の目は冷徹でありながらも熱い信念に満ちていた。
「ふっ、こんな状況に駆り出されるとはな。だが……仕方がない。この星を、無辜の民を守るのは我が使命」
続いて巨大な影が大地に降り立つ。スサノオミカド。彼の体から放たれる圧倒的な筋肉の波動が周囲の地面を神の土俵に変換した。
「やれやれ、11人委員会運営部に働きをかけ、俺にこの役目を与えたのははたして誰なのやら……。まぁいい。これも仕事だ。民間人を守る為、破壊の余波を止めるのが最優先か」
スパルタクスが両手を掲げると、周囲を透明な氷の壁が包み込んだ。それは次第に厚くなり、城壁のようになっていった。
「これで外部への影響は最小限に抑えた。次は内部の保護だな」
スサノオミカドは片膝をつくと、両手を大地に押し付けた。
「……大地よ。今一度我に力を貸せ。阿烈とシペ・トテック、2人の力士のために神聖なる土俵を築き上げろ!」
地響きとともに地面が輝き円形に盛り上がり始めた。
一方、遠くから見ていたドアダ軍総大将ナイトホテップが舌打ちをした。
「チッ……六道魔人、まさかこの惑星に乂阿烈と同格の主神クラスがいたとはな……。これでは我が軍の優位が損なわれる」
11人委員会軍総大将ディオニトロも苦虫を噛み潰したような表情だった。
「まったく……奴らの力に頼らねばならないとは……だがこの星の主が直接要請してきては、協力しないわけにはいかないからな……」
彼らの背後には、龍麗国事実上の支配者ユドゥグ王が立っていた。その声は厳かでありながらも温かかった。
「諸君。この星は私の庭だ。ここで起きた災害は私自身の責任でもある。どうか協力を頼む」
ナイトホテップは鼻を鳴らした。
「ふん……まあいい。どうせこのままでは戦線も混乱するだろうしな」
ディオニトロも不承不承ながら同意する。
「やむをえまい。今はテスカトリポカを沈静化させることだけを考えよう」
戦いが始まった。
阿烈の拳がシペ・トテックの腹部を貫いた。
しかしシペは即座に再生し、笑いながら阿烈の肩に噛みついた。
両者の戦闘は常識を逸脱していた。雷鳴のような衝撃波が四方八方に飛び散る。
「……まずい!このままでは惑星そのものが持たん!」
スパルタクスが叫ぶと、さらに厚い氷の障壁を作り出す。
スサノオミカドも力の限り大地を強化し続けた。
「クゥッ……血が沸る!…俺が代わりに赤のテスカトリポカと闘いたいねえ……!」
スサノオミカドは凄く残念そうだった。
雷音達は呆然と立ち尽くしていた。
「なんて……なんて闘いだ……」
ケツアルカトルがぽつりと言った。
「……あれには入っていけないね」
「そうだ。あそこに入ったらただ巻き込まれて終わるだけだ」
と獅鳳が頷く。
雷音は拳を握り締めた。
「くそっ……!オレ達は何もできないのかよ!」
「今は見守るしかない。でも……」
雷華が彼の肩に手を置いた。
「きっとあの闘いが終わったら何か変わるはずだ」
そして戦場を見つめるスパルタクスとスサノオミカド。
彼らは主神級の名に相応しい力を持って惑星ハルガリを守護し続けていた。




