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乂阿戦記~勇者✖︎魔法少女✖︎スパロボの熱血伝奇バトル~  変身ヒーローの勇者様と歌って戦う魔法少女は○○○○○○○○○○○○   作者: Goldj


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乂阿戦記5 EXステージ 六道魔人テスカトリポカ-12 最強の赤 シペ・トテック起動!!

作者のGoldjごーるどじぇいです!

この物語は、勇者✖魔法少女✖スーパーロボット✖邪神✖学園✖ヒーロー✖ギャグ✖バトル…

とにかく全部乗せの異世界ファンタジー!

「あれ?これ熱くない?」「このキャラ好きかも?」「展開読めない!」

となってくれたら最高です。


良ければブックマークして、追っかけてくださいね

(o_ _)o

戦いが終わり、二人は膝をつき息を切らしていた。だがその時——



「まだだ……まだ終わらんぞ……!」


全ての手勢を失ったリハリアの声が響く。



戦場に雷鳴のような咆哮が轟いた。



「我が最強の分身よ! 戦いの終わりに栄光をもたらせ!!」



リハリアの指が虚空をなぞると、血のような赤い魔紋が地面を走る。


その先にいたのは子供のような小さな影。


挿絵(By みてみん)



**シペ・トテック**


最後に残った赤い子供のような、ゴブリンタイプのテスカトリポカだった。



「ギヒ……」



その姿は無垢な子供を思わせるが、全身から立ち昇る赤黒い瘴気と爛々と光る赤い瞳が異常さを際立たせていた。



雷音と雷華が異様な気配に気づいて声を漏らす。


「な……なんだこいつは!? 子供!?」


「違う! あんな凶悪なオーラ……絶対に普通の子供じゃない!」



シペは無邪気に踊りながら手足を振り回す。そのたびに周囲の石畳が砕け散り、壁が溶け始める。




獅鳳も状況を察知していた。



「あれは……ひょっとして4体のテスカトリポカの中でも最強のテスカトリポカかもしれない! くそっ! 俺たちだけじゃケツアルカトルだけでも手一杯なのに!」



一方で紅花と雷華も危機感を募らせる。



「あの子供……本当に敵なの?」


「わからない……でも放っておけない!」




その空気は、最初、静かだった。


ただ静かで……あまりにも、静かすぎた。



風は止み、鳥は鳴きやみ、虫すら声を潜める。


世界が、息をひそめて、何かの「到来」を待っているかのように。



地平線の彼方、空がひび割れた。


不自然な渦巻く黒雲が現れ、そこから、真紅の雷が落ちる。


天地の法則が、まるでこの瞬間だけ異質に染まる。



――ずんっ。



音とも言えぬ「重さ」が地を叩いた。


雷の中心に、なにかがいた。


小さな影。子供のような、しかし全く“無邪気”ではない、瘴気の塊。



その者は、ピクリと頭を傾けた。



つるりとした丸い頭、


小柄な身体に、


肌は淡い赤に染まり、瞳に理性の光はなく、代わりに――空虚な愉悦があった。



「……フゥ、フフフ……ッ、ウ、ヒィィィィィ!」



いきなり、甲高い奇声を発しながら、身体をくねらせて踊り出す。


意味などない。だが、全身が、感情の発露として、ただ踊る。


笑い、跳ね、地面を踏みつけ、周囲の岩を爆散させる。



あまりの圧に、大地が悲鳴を上げ、空がよろめく。



「ヴァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァアァアアアアア!!」



彼が笑った瞬間、遠くでドアダと11人委員会の軍が崩壊した。


一声。たったそれだけで、何百人もの兵士達が戦闘不能になった。



誰も命令していない。誰も望んでいない。


だが彼は、破壊した。


破壊が喜びであり、破壊が呼吸であり、破壊こそが存在理由だった。



「……ッ、こいつが……最後のテスカトリポカ……!? なんだ、今までのとまるで違う……!」



獅鳳達が、ひざをついた。圧倒的なプレッシャー。


言葉では説明できない“悪”の気配が、脊髄を凍らせる。



その時――シペ・トテックは首をかしげた。まるで「壊し足りない」と言わんばかりに。


そして、にやりと、口の端を吊り上げた。



次の瞬間、彼の姿が掻き消える。



――爆音。大地が爆ぜる。


シペ・トテックが“跳ねただけ”で、大地が砕け、空が割れた。



圧倒的。


純粋。


そして、絶望的。



この瞬間、世界は悟った。



――悪夢は今、始まったばかりである。




「――あれが……シペ・トテックだと……?」



雷音が呟いた声は震え、唇が乾いて音を漏らす。


空は裂け、街は無音で粉々に消え去り、勇者たちの目の前でシペ・トテックは奇声を上げ、舞い踊る。


彼の跳ねる一歩ごとに、地面が抉れ、兵士たちの銃は恐怖で震え、


戦車の装甲がまるで紙細工のように“歪んだ”。



「ひ、引けッ!! 全隊、距離を取れ! ……だ、だめだ……効かない、何を撃っても!」



兵士たちは叫び、砲弾を撃ち込むが――それが、まるで玩具の花火のようにシペ・トテックの皮膚に触れ、泡のように弾けて消える。


シペ・トテックは首をかしげ、にたぁ、と口角を上げた。



「ウゥ……フヒ……ヒャアアアアア!!」



次の瞬間、兵士達の背後に跳躍し、


小さな拳をひと振り――それだけで戦車が十台、風船のように浮かび、爆散した。


地獄のような光景に、勇者たちは思わず後退る。



「ちょ、ちょっと待って……あいつ、なに……? 何なのあれ……?」


魔法少女の一人鏨夕たがねゆうが、震える声で仲間に問う。



誰も答えられない。


後ろで鵺、聖羅、羅刹、ヴァルシアが集まりこそこそと会話する。

「ね、ねえ?あの子もしかしてシペ君?」

昔を思い出す鵺

「あーと、うん、多分アテらが15年前呼び出したシペ君に間違いない……」

気まずそうに答える聖羅

「う、嘘だ、あの子は戦争神じゃなく農耕神だったはず……見た目ももっと可愛いらしくて子供っぽかったはず!?」

何気にショックを受けてる羅刹

羅刹姉(ラスヴェード)ちゃんがユキルちゃんに敗れていなくなったとき、アテ達起死回生の逆転を狙おうと禁呪を使ってしまったの……その時シペ君はケイオステュポーンやルシフェルちゃんと同じ、世界を滅ぼしうる六道魔人に進化してしまったの……」

事情を説明する聖羅

「まずいわね……この圧の感じ、ギルトンさん、アレスさん、阿門さんが三人がかりでやっと封印したときのモノすごさだわ……つまり主神級」

焦るヴァールシファー

「シペちゃんアテらの事なんとか覚えてないかな?説得出来たら説得したいんだけど……」

「私が直接出向いて肉体言語で説得してこようか?」

物騒な事を言い出す羅刹

「ダメよ羅刹! 今のシペ君はそれこそケイオステュポーンに匹敵する主神級戦力よ! それよりシペ君にかかってる狂化の呪いを解呪するよう歌を歌い続ける方がいいわ…あの子の狂化が必ず解けるって保証はないけど……」

ヴァルシアが方針を決めた後、世界が静かになった。



――ズン。



まるで大地そのものが“跪く”かのような重圧が走った。


灰色の闘気を纏った巨躯が、遠方から現れる。


空気が張り詰める。


勇者も兵士も、呼吸を忘れた。



「……あれは……誰だ?」


「巨人……?いや、人間の男か……?なんだこの圧力は……!」



天地が“息を呑んだ”かのように静まり返った。


顔に刻まれた乂の傷跡、


覇王の名を冠する存在――



「我が名は乂阿烈。覇道を歩む者なり。」



声は轟き、大気を震わせた。


その眼光ひとつで、震えていた兵士や勇者たちの背骨が“立ち”直る。


ただの一言が、世界の理をねじ伏せる覇王の力。



シペ・トテックは、その新しい“玩具”を見つけたかのように、ぴょこんと首を傾げる。


そして、ゆらりと腕を広げた。



「アァアアアア……ウ、フフフフフ!!」



跳ねた。


まるで、空間ごと抉り取る勢いで――


だが、阿烈は一歩、前に進むだけで地面が悲鳴を上げ、周囲の瓦礫が砕け散った。



「この乂阿烈の前で、好き勝手はさせぬ。」



眼光が交錯する。


シペ・トテックの狂気の瞳と、乂阿烈の圧倒的な覇気。


空気が裂ける。


雷鳴のような“気”がぶつかり、戦場が揺れた。



――刹那、誰もが息を止める。


勇者も魔法少女も、兵士も、ただ二人の怪物の睨み合いに声を失った。




世界が二つに割れるかのような圧力が、対峙した瞬間に生まれていた。



「来い……魔物。」


阿烈の瞳に炎が灯る。



シペ・トテックがニタリと笑い、両腕をひらりと振り上げた。


――世界最強と、最狂の破壊者。


戦いは、今にも始まろうとしていた。


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