乂阿戦記5 EXステージ 六道魔人テスカトリポカ-11 呪詛の祭壇、勇魔共鳴の一撃
作者のGoldjごーるどじぇいです!
この物語は、勇者✖魔法少女✖スーパーロボット✖邪神✖学園✖ヒーロー✖ギャグ✖バトル…
とにかく全部乗せの異世界ファンタジー!
「あれ?これ熱くない?」「このキャラ好きかも?」「展開読めない!」
となってくれたら最高です。
良ければブックマークして、追っかけてくださいね
(o_ _)o
空間の中央には巨大な祭壇があり、その上にリハリア将軍が立っていた。彼の周りには赤い光を放つ魔法陣が広がり、天井からは無数の鎖が垂れ下がっている。鎖の先端にはジャガーマンたちにさらわれてきた女兵士たちが拘束されていた。皆、虚ろな目をしており、身体からは力が失われている様子だった。
「くそ!始まってしまう……儀式が……」
アーレスタロスが呟いた。
リハリアは青いローブを纏い、長い杖を掲げている。その姿は威厳に満ちており、目には狂気じみた光が宿っていた。
「おお……この魔力の奔流……素晴らしい」
彼の声が空間に響き渡る。
「テスカトリポカたちよ!我が呼び声に応えよ!今こそ妖魔帝国復活の時だ!」
彼の杖が振り下ろされると同時に、魔法陣から黒い霧が噴き出した。霧は徐々に形を取り始め、恐ろしい姿をした怪物たちが姿を現し始めた。
「まずい……早く止めなければ!」
アーレスタロスが飛び出そうとした瞬間——
「待てと言ったでしょう!」
アクアが再び彼を制止した。
「計画通りに行きましょう。私が彼女たちを解放する間に、先輩はリハリアを止めて下さい」
彼女は杖を振り上げ、別の呪文を唱えた。
「プロテクション・オブ・ライズ!」
青白い光が鎖を切断し、囚われていた女兵士たちが解放された。
「今だ!」
アーレスタロスが叫び、全力でリハリアへと突進した。
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「む……何者だ!?」
リハリアが驚愕の表情を見せる。彼は杖を構えようとしたが、その前にアーレスタロスの拳が彼の顎を捉えた。
「ぐっ……!?」
衝撃でリハリアの体が浮き上がる。しかし次の瞬間、彼の身体が黒い霧に包まれた。
「ち、急所をずらされたか!?」
アーレスタロスが一歩後退する。黒い霧の中から現れたのは、異形の姿をしたリハリアだった。その手には禍々しい爪が伸び、口からは鋭い牙が覗いている。
「ふん、お前か今代のアーレスタロス!……邪魔をするな……愚かなヒーローめ!」
リハリアの咆哮と共に、周囲に強烈な圧力が生まれた。
「くそっ……だが俺は負けねーぜ!」
アーレスタロスの拳が炎に包まれる。彼は雄叫びを上げながら再び突撃した。
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一方、アクアは解放された女兵士たちを安全な場所へ誘導していた。
「皆さん、もう大丈夫です!一緒に脱出しましょう!」
彼女の声は優しく、それでいて力強い。女兵士たちは疲れ切った表情ながらも頷き、アクアについて行った。
「さて……私の役目は終わった。今度は先輩のサポートへ行かないと」
彼女は再び杖を握りしめ、リハリアと戦うアーレスタロスのもとへと駆け出した。
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「アクア!無事だったか!」
アーレスタロスが叫ぶ。彼の腕には幾つもの傷が刻まれていた。
「ええ、女兵士たちを避難させました。後はこの儀式を止めれば……」
アクアが杖を高く掲げる。すると祭壇全体が淡い光に包まれた。
「ウォーター・ディスチャージ!」
彼女の声と共に、巨大な水の塊が祭壇の基部を破壊した。
「やった!これで儀式は中断されるはず……」
しかしリハリアの笑い声が空間を震わせる。
「フフフ……甘いな。儀式は既に始まっている。我が軍団はもう動き始めたのだ!」
その声は笑いというより、地の底から響く呪詛そのものだった。
祭壇全体が脈打ち、黒い霧が獣の形を取り始める――。
それらは歪みの化け物の眷属たち——歴代の"最悪の魔女エクリプス"が残した呪いの因果から生まれた醜悪な生物たちだった。
「畜生め……!」
アーレスタロスが歯を食いしばる。
「どうします?先輩」
アクアの問いに、アーレスタロスは拳を握りしめた。
「全員ぶっ倒す!それしかねえだろ!」
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二人は勇魔共鳴をして、迫り来る敵を迎え撃った。
アーレスタロスの拳が敵を砕き、背後のアクアの杖から放たれる光が怪物たちを浄化していく。
「行くぞアクア!最後の一撃だ!」
「はい!」
「神聖天空秘剣――」
「「破邪・爆発!!」」
二人の力が重なり合い、強大なエネルギー波が放たれた。
光が奔流となって空間全体を震わせ、リハリアの手下たちを一掃する。
やがて静寂が訪れ――砕けた祭壇と、黒い灰となって消えゆく怪物たちだけが残っていた。
だがその瞬間、リハリアの口元が不気味に歪む。
「……ふはは、これで終わりではない……」
呪詛めいた笑声だけが残響し、空間に不穏な影を落としていた。
そして祭壇の奥で、まだ目覚めぬ“何か”が蠢き始めていた……。
リハリアの呪詛が響く中、アーレスタロスとアクアは互いに視線を交わした。
言葉はなかったが、その瞳には同じ決意が宿っていた。
――まだ戦いは終わらない、と。
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