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乂阿戦記1 終章 これは始まりの物語の終わりの闘い-2 黒い忍者


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読みやすくなりますよ❤︎


そして試合開始銅鑼が鳴る。

俺達の大将は鵺で敵側の大将はナイトホテップだ。

鵺とナイトホテップは兵隊の攻撃を喰らわない様フィールドの奥の方に待機する。

試合開始の合図とともに、まず動いたのは黒い忍びだった。

挿絵(By みてみん)

忍びは分身の術で三体に分裂する。

忍びの武器は忍者刀で二刀流の使い手でもある。

分身した忍びは三体同時に斬りかかって来た!

しかもこの剣技、恐ろしく速い!

三人は一太刀で神羅を仕留めようとするが、神羅は咄嗟に魔法障壁でガードする。

この速さ、この正確さ!これは確かに超兵器と言える!

するとそこにピンクのサキュバスが現れ、神羅を蹴り飛ばす! この蹴りもまた強烈!まるで大砲のような威力がある! この攻撃により神羅は大きく後退する! 神羅は体制を立て直すためバックステップするが追撃してくる!

しかしそれを邪魔するようにナイアが立ちふさがる!

ナイアの攻撃魔法!

紫の炎が襲いかかる!

神羅はそれを回避しようとするが紫の炎はまるで生きているかのように動き回り神羅を追いかける!

紫の炎から逃れられないと判断したのか神羅は紫の炎を魔力を込めた拳で殴り飛ばした!

紫の炎は一瞬のうちに霧散する。

「ちっ、流石だな神羅……まさかあれを素手で防ぐとは……まあいい、どうせ貴様では私には勝てんからな……フフフッ……フハハハハッ!!」

ナイアは不気味な笑いを浮かべる。

この女、本当に不気味だぜ……なんかこう……ねっとりしてて絡みつくような嫌な感じなんだよ……

だがナイアの言う通りこのままでは勝てそうにない……

ならここは一つ……奥の手を使うか……

俺はハンズフリーのトランシーバーを使い戦いながら皆に作戦を伝える。

「皆んな聞いてくれ…俺達の奥の手"勇魔共鳴"を使おうと思う」

「おいおい正気かよ!?アレを使えばしばらく動けなくなるんだぜ!?」

俺の言葉にオームは驚き止めに入る。

だが俺の意思は変わらない。

それを見たオームは小さくため息をついた。

「……分かったよ、そこまで言うなら好きにしろ。ただ連中メタモルフォーゼキャンセラーを使って来るかも知れないぜ?」

「無問題……私の新装備にメタモルフォーゼキャンセラーを無効にする装備を組みこんだ」

ナイスだ白水晶!

こうして俺達は奥の手で勝負に出る事にしたのだった。

「フフフッ、何を企んでいるか知らんが無駄な事だ!」

ナイアは再び紫色の炎を放つ! 俺とオームと獅鳳はその攻撃を躱すが、ピンクのサキュバスが俺の動きを封じようと飛びかかってきた!

応戦しようと構えた瞬間、ピンクのサキュバスは俺に抱きつきキスをする! ピンクの長い舌が俺の舌と絡まり合う!

(ちょっ!こんなときにキスなんて!)

突然の事に驚くが、ピンクはさらに強く抱きしめてくる!

(ん!んんっ!んんんんんーっ!!)

口の中を舐め回され舌を吸われ唾液を流し込まれる!! 体が熱い!頭がボーッとしてきた!!何だこれ!?ヤバい!!力が入らない!!このままじゃ!! そうか!淫魔の魅了の洗脳か!!意識が朦朧とする中、ピンク色のサキュバスは俺の耳元で囁くように語りかけてきた。

「フフフッ、このまま私とイケナイ事しない?大丈夫優しくしてあげるから……」

その瞬間ブチッと何かがキレる音がした!!

「…お前…殺すのだ…絶対殺すのだ!!…」

それはミリルの理性が切れる音だった。

そして暴走突撃したミリルはピンクのサキュバスの首を締め上げる!!

だがその直後、ミリルの動きがピタリと止まった。

見るとミリルの身体にオレンジの蛇のような物が巻きついていた。

「フフフッ、油断しましたわね。コレは団体戦なの。あなたの相手は私よ?」

「くっ……後ろからとはこの!卑怯者なのだ……!」

その蛇の様な物はオレンジのサキュバスから伸びた尻尾だった。

だが次の瞬間、オレンジの蛇のようなものは一瞬で消えた。

いや正確には切断された!

魔剣クトゥグァを構えた雷華によって!

「ミーちゃんに手を出すな!」

「ぎあああああ!」

尻尾を切られたオレンジの淫魔が悲鳴を上げのたうち回る。

ピンクの淫魔が俺の拘束を離しオレンジの淫魔に回復魔法をかける。

「おい雷音!さっさと勇魔共鳴を済ませるぞ!」

「いや、俺はピンクに流し込まれた毒ですぐに動けない!だから獅鳳!お前が雷華と勇魔共鳴しろ!お前はもう使えるはずだ!!」

「何っ!?」

「いいから早くしろ!時間がないぞ!」

「……わかった!行くぞ、雷華ちゃん!」


獅鳳が雷華に手を差し出した。

躊躇など、一秒もない。

その瞳は、燃えるような雷の色に輝いていた。


「え……う、うん!」


戸惑いつつも、雷華はその手を取る。

——その瞬間。


獅鳳のポケットに忍ばせていた、緑の宝石が閃光を放つ。

かつて母リュエルが身につけていた、雷の守護石。

それが、深く、鋭く、魂に呼応するように震えた。


宝石から、声が響いた。

それは風でも雷でもなく、神々の誓いのような声音。


『——封獣、起動開始。

 我が名は雷杖《ドゥラグラグナ》。

 翠雷の後継たる者よ。

 汝の魂の共鳴に応え、いま、目覚めん!』


大気が、弾けた。

雷鳴が天から降り、風が渦巻く。

二人の身体から、翠の雷が奔流のように迸り——やがて変容する。


次に光が収まったとき、そこに立っていたのは——


翠の雷鎧を纏った騎士。

その姿は、まさに“勇者”だった。


挿絵(By みてみん)


そして、その背後。

透明なベールのような光の中に、もうひとつの姿が浮かんでいた。


——雷華。


燃えるような紅蓮の髪をなびかせ、炎の翼を背に生やした“炎の女神”のような姿。

彼女は半透明となって、まるで獅鳳を守護する守人のように、彼の背に重なっていた。


それを見たピンクサキュバスの表情が変わる。

「まさかあなた本当に翠の勇者だったの!?赤と翠、異なる属性同士で勇魔共鳴が出来るだなんて!そんな馬鹿な事が……!?」

「ええい!こけ脅しに決まってるわ!」

そういうとオレンジの淫魔は再び再生を終えた尻尾を伸ばしてきた!

だが獅鳳は尻尾を切る事無く、逆に尻尾を掴みそのまま引っ張る!

「うぉりゃあああーーっ!!!」

そして思い切り投げ飛ばした!!

床に叩きつけられたオレンジのサキュバスはそのまま気を失ったようだ。

戦闘不能とみなされ黒服戦闘員に担架で運ばれていく。

雷音は片膝をついたままの状態で叫んだ。

「いいぞーッ!!獅鳳!やっちまえーっ!!」

だがここで思わぬ事態が起きた。

俺の動けない隙を見逃すほど優しい相手ではなかった。

「甘いんだよガキがぁーーーっっ!!!」

水色淫魔の剣が容赦なく振り下ろされる。

しかしそれが俺に当たる直前、彼女の身体を巨大な狼型の水鉄炮が包み込んだ!

同時に俺の身体は自由になった。

絵里洲の攻撃魔法と回復魔法の援護である。

雷音を襲おうとして攻撃をくらった水色淫魔は大きく吹き飛ばされた。

それでも立ち上がろうとするがダメージが大きいのかなかなか起き上がれない。

その間に雷音達は体勢を立て直す事が出来た。

雷音と神羅が再び並び立つ。

水色淫魔が起き上がろうとした瞬間、今度は天井から何かが降ってきた!

それは神羅が放ったピンクの魔法の鎖だ。

「マジックバインド!」

水色淫魔は神羅の魔法の鎖に絡め取られ身動きできなくなった。

「ほい!コレでアンタも退場や!」

エドナが身動きが取れなくなった水色淫魔からバッチを奪いとり、コレで敵側は2人目の退場となる。

残る敵は10人だ。

「よっしゃ絵里洲!俺達も勇魔共鳴を使うぞ!何、兄妹だからきっと上手くいく!雷音とオームは使うなよ!体力を温存しとけ!俺と獅鳳がへばったら鵺ちゃんに回復してもらうからそん時交代だ!それまでは我慢だぞ!」

漢児の掛け声に皆頷く。

雷音は漢児の方をチラッと見た。

アニキ分はニヤリと笑ってみせた。

いける……そう確信して俺も頷いた。

「行くぜ!……勇魔共鳴!!!変!神!アーレスタロス!!!」

『おおおおおおおおおおおおっっっっ!!!』

皆が雄叫びを上げる中、狗鬼兄妹の身体は光に包まれたのだった……。

光が収まったので目を開けるとそこには青い鎧を着た騎士が立っていた。

騎士と言うよりは特撮ヒーロー

ヒーローの後ろには水の女神の如し姿で半透明の身体で浮かぶ絵里洲がいる。

敵の中の黄色いカンフー着を着た拳法家と黒いニンジャがこちらに突っ込んでくる。

勇魔共鳴を果たした青の勇者アーレスタロスと翠の勇者獅鳳がその2人を迎え打つ!

2人は目にも止まらぬ速さで拳を繰り出し、敵の攻撃を避け、反撃する。

その動きはまるで踊っているかのように軽やかだ。


——黒忍vs獅鳳&雷華


その動きは、もはや風すら追えない。


火遁、雷遁、水遁、手裏剣。

次々と繰り出される忍術を、獅鳳はすべて見切り、舞うように躱していく。


彼の剣が風を裂くたび、雷華の翼が炎を巻く。

一撃一閃。

その舞踏は、戦場を染める神楽のようだった。


だが、敵もまた一流。


印を結ぶと同時に、四体の分身忍者達が連携をとる。

各々が異なる術を放ち、獅鳳を囲む。


——だが。


「その程度じゃ、オレ達は止まらない!!」


獅鳳の叫びと共に、翠雷が炸裂する。

剣閃一閃、分身は次々に霧散していき、残るは本体のみ。


忍はついに、己が真打を抜いた。


右手には、火遁の力を宿す小太刀。

左手には、雷遁を纏う刃。

水遁による加速術を併せ、音もなく突進してくる!


「……来るぞ、獅鳳!!」


背後の雷華が、クトゥグァの力を解放する。

その瞬間、獅鳳の左手には炎を纏う魔剣クトゥグァが、

右手には雷の杖《ドゥラグラグナ》が剣へと変形し、双剣が揃い踏んだ。


「……この一撃で終わらせる!」


雷華の翼が羽ばたき、獅鳳の身体が宙を舞う。

両者が正面から激突する——まさにその瞬間。


忍は、姑息にも口から含み針を吐いた!


「……させるかッ!!」


雷華の炎翼が、風の壁のように針を焼き尽くす!


——交差。


刃と刃が交わる音と同時に、沈黙が落ちた。


しばしの静寂の後——


ドサリ、と音を立てて倒れたのは、忍の方だった。


緑雷の鎧を纏う勇者は、勝者としてそこに立っていた。


「……勝った……!」


雷華が汗を拭い呟いた。


それは、雷音不在の戦場において、

獅鳳が初めて、**“自分自身の戦い”**で勝ち取った栄光だった。


https://vt.tiktok.com/ZSmYww1fk/

↑イメージリール動画

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