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乂阿戦記~勇者✖︎魔法少女✖︎スパロボの熱血伝奇バトル~  変身ヒーローの勇者様と歌って戦う魔法少女は○○○○○○○○○○○○   作者: Goldj


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乂阿戦記5 第四章 鏨夕は誘拐された友達を助けたい-26 人体実験

作者のGoldjごーるどじぇいです!

この物語は、勇者✖魔法少女✖スーパーロボット✖邪神✖学園✖ヒーロー✖ギャグ✖バトル…

とにかく全部乗せの異世界ファンタジー!

「あれ?これ熱くない?」「このキャラ好きかも?」「展開読めない!」

となってくれたら最高です。


良ければブックマークして、追っかけてくださいね (o_ _)o

震えていた少女たちは、やがて一斉に立ち上がり、ふらつきながらも奥へ歩き出した。

驚きに息を呑む研究員たち。その中で、ただ一人、冷静にその様子を観察する者がいた。


――Dr.レコキスタ。


口元に笑みを浮かべ、彼は無言でその後を追う。

辿り着いたのは研究室の最奥。無数の大型カプセルが並び、その中には裸の女性たちが収められている。

つい先ほど改造手術を受けた少女たちも、そこにいた。


「さて、お前たちは下がれ」


研究員らを追い払うと、レコキスタは巨大カプセルの前に立つ。

(ここまで来るのに、随分と時間を食ったものだわい)

苦笑した、その背に声がかかる。振り向けば、一人の研究員が深く頭を下げていた。


「お待たせしました。準備は整っております」


頷いたレコキスタは、部屋の明かりを落とす。

闇に包まれた室内で、女性たちが不安げにざわめく。

だが、それも一瞬。何らかの処置が施されているのか、すぐに静寂が戻った。


次に、服を脱ぐよう命じる。全裸で行う必要があるという。

最初は戸惑っていた彼女たちも、やがて一斉に服を捨て、無言で立ち尽くした。


「よし……始めようではないか」


スイッチを押す。ゴウンゴウンと低い振動音。

直後、銃声が轟き、少女たちの身体が蜂の巣にされた。


しかし――倒れない。

撃たれたはずの彼女たちは、何事もなかったかのように立ち上がった。

痛みは跡形もなく消えている。


「いったい……どういうことだ……」


困惑する研究員に、レコキスタが歩み寄る。


「これが新技術だ。魔力の源を管理し続けるシステム〈アイナクィン〉を少女に移植し、対有機生命体用ヒューマノイド〈十二月天使〉として運用する……我が計画の成果じゃ!」


自慢げに続ける。


「今まで魔法少女は兵士止まりだったが、これで完全なる兵器に仕上げられる。我が国はさらなる発展を遂げる!」


そこへエリザベートが進み出る。


「それで十二月天使をどうするの? ……魔界都市に送り込むつもりじゃないでしょうね?」


「当然だ。これは切り札だぞ。それを使わずどうする」


その言葉に、場の空気が重く沈む。

不信の色を隠せない者、あからさまに敵意を向ける者もいた。


「待ってください! 性能検証も済んでいないのに運用するなんて――」


抗議が上がるが、レコキスタは薄笑いを浮かべて言い放つ。


「ならば魔界都市近辺から身寄りのない小娘をさらってこい。十二月天使に歪みの化け物を引き寄せさせ、失踪は化け物の仕業にすればいい。……いずれは全ての魔法少女――あの女神ユキルも、最強魔女ラスヴェードも、最悪の魔女エクリプスも――我らが運用する日が来るのだ! くくくくく……!」


黙り込む研究員たち。

エリザベートは紅い舌で唇をなめ、笑う。


「それに、使い捨ての魔法少女が集まれば、私の“食事”も“湯浴み”も充実するわ……安物の輸血パックの血なんて飽きたし」


哄笑を上げる二人を見て、クシナダは目を伏せた。

(……あの二人はアイナクィンの本質を履き違えている。このシステムはただ、世界の均衡を保つ装置なのに……また人類は自滅する)


***


――月日が流れる。


アイドル事務所を見学していた雷華たちの前に、突如“歪みの化け物”が出現。事件が幕を開ける。


一方、十二月天使の実戦運用も始まっていた。

アイナクィンの分身へと改造された黒のクシナダは、魔界都市で乂羅刹と交戦する。


だが、相手は最強の名を冠する戦士。加えて無数の使い魔を従え、こちらはドンファン、スラッグラーを含むわずか三人。


勝ち目はなかった。

クシナダは即座に撤退を決断する――。


挿絵(By みてみん)


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