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乂阿戦記~勇者✖︎魔法少女✖︎スパロボの熱血伝奇バトル~  変身ヒーローの勇者様と歌って戦う魔法少女は○○○○○○○○○○○○   作者: Goldj


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乂阿戦記5  第二章 翠の勇者獅鳳は雷華と巨大ロボを召喚したい-2 ほんとはうれしい雷音と雷華

作者のGoldjごーるどじぇいです!

この物語は、勇者✖魔法少女✖スーパーロボット✖邪神✖学園✖ヒーロー✖ギャグ✖バトル…

とにかく全部乗せの異世界ファンタジー!

「あれ?これ熱くない?」「このキャラ好きかも?」「展開読めない!」

となってくれたら最高です。


良ければブックマークして、追っかけてくださいね (o_ _)o

翌日、アカデミーの魔法実験室にて7人が集まっていた。


メンバーは雷音とミリル、龍獅鳳と乂雷華、見物に来た絵里洲とアキンド、指導役のタット先生の合計7名だった。


1時間ほど前からミリルは、自分の能力を使いこなせるよう訓練しているようで、今は空中に浮いていた。


まるで天使のように優雅で美しい姿で飛行していた。


そんな光景を見て他の皆は驚きつつも感嘆の声を漏らしていた。


そんな中、遂にその時が来たようである。


ミリルの身体が突如発光し始めたのだ。それはまさに覚醒した瞬間であった。


「うおおおお!!なんか力が湧いてきたあああ!!!」


「なにこれすごーい!!」


「すげぇええええええええ!!!!」


2人も興奮気味だったが、一番興奮していたのは意外にもタット先生だった。


「すごいぞ!ミリルちゃん!君の力はまさしく『正式なる翠の魔法少女の者』だな!」


そう言ってはしゃぐタット先生にミリルは問いかけるように言った。


「私の能力ってどんな感じなのだ!?」


その問いに先生は答えるべく口を開いたのだがその前に別の声が割って入った。


「教えてあげるわ♪」


そう言って入って来たのはドアーダ魔法学園音楽教師ヴァルシア先生だった。彼女は手にフルートのようなものを持っておりそれを吹き始めたかと思うとすぐに演奏をやめ、こう告げた。


「あなたの能力は風雷を操るものよ♪しかもただの風じゃないわ♪空気中の水分を操り、雲を作り雨を降らせ雷嵐を呼び起こせるのよ♪」


それを聞いた瞬間にミリルの表情がパァッと明るくなったのがわかった。


しかしその直後にある疑問が浮かんだようだった。


「あれ?でも私そんな能力持ってないぞ?」


その言葉に対しヴァルシア先生は笑顔で返すと言った。


「大丈夫よ♪あなたはまだ自分の能力を自覚してないだけ♪私があなたの中にある力を引き出してあげる♪」と言うと今度はフルートを演奏し始め再び演奏を終えるとこう言った。


「あなたはおそらく物心つく前に雷杖ドゥラグラグナと正式な魔法少女契約を済ましたことがあるはずよ。そしてそれがあなたに力を授けたのね。さあ、もう一度吹いてみるわね」


そう言われるとミリルは再び笛を吹き始めると同時に彼女の身体から緑色のオーラが溢れ出したかと思えば次の瞬間、彼女の手から巨大な竜巻が発生し部屋中を荒らし回ったのだ。


それを見た全員が驚愕し言葉を失っている中、当の本人だけはケロッとしていたのだった。


「うむ!流石ワタシは天才なのだ!」


ミリルは胸を逸らして威張った。


「さて、次は獅鳳君の番だな」


ミリルのレクチャーを終え、タット先生は獅鳳を招き寄せた。


それに対して彼は頷くと前に出て右手をかざした。


するとそこに黒いモヤのようなものが渦巻きだしやがてそれは剣の形へと変化していったのである。


その光景を見た一同は思わず息を呑んでしまった。


何故なら彼が持っている武器は禍々しい雰囲気を放っていたからだ。


「これが俺の力なのか・・・」


獅鳳は自分の両手を見つめそう呟いた。


そんな彼に先生が声をかけた。


「どうだね?何か変わったことはないかね?」


タット先生のその言葉に獅鳳は答えた。


「いや・・・今のところは特に何も感じないです」


その答えを聞いた先生は顎に手を当て考える素振りを見せたが暫くして何かを閃いたかのように顔を上げた。


「よしっ!それなら少し試してみようか」


そういうや否や彼に向かって手招きをした。


一同が案内されたのは今度の試合で使われる擬似パイロット席だ。


次のプラモロボ試合はこのパイロット、席に2人ずつ乗って、小さなプラモデルのロボットを操り試合をするのだ。


「実は次の試合では、封獣や改獣、機械神の使用が認められている。今からペアを組んで雷音対獅鳳で模擬戦をしてみるといい。さて誰が彼らとペアを組むかね?」


「あ、俺と絵里洲は戦艦プラモのメンバーって決まってるからパスな」


アキンドと絵里洲は辞退する。


「はい、はーい❤︎ もちろんワタシが雷音と組むのだ!」


ミリルは真っ先に手を挙げそう答えた。


「「そ、そっか〜、ミリルがそういうのは仕方ないなぁ……」」


雷音と雷華がやれやれと言った風に首を横に振り、内心ニヤケながら自分たちのパートナーに返事をする。


「し、仕方ないから今回もまたミリルとコンビ組んでやるよ」


「し、仕方ないから今回もまた獅鳳とコンビ組んでやるわ」


挿絵(By みてみん)


そんな対応がそっくりな兄妹2人にアキンドと絵里洲が突っ込む。


「おーい二人とも、口元がにやけてて顔が赤いわよ?素直に好きな子とコンビが組めて嬉しいって言いなさいよ」


と、絵里洲


「もう付き合っちゃえよ……」


と、アキンド


「「は?なんの事?」」


兄妹は息ぴったりにすっとぼける


そしてミリルが大声で叫んだ。


「さぁ雷音、いざ出撃なのだ!!」


2人はそれぞれ操縦席に乗り込むべく歩き出した。


「あれ?そういえば雷音とはよく格闘技のスパーリングはしたけど、ロボットに乗って戦ったことってなかったなぁ…」


獅鳳のつぶやきに雷音はケタケタ笑って答える。


「当たり前じゃん。巨大ロボ同士で戦闘なんかしたら、学校の被害激ヤバじゃないか^_^」


「おーい雷音、お前入学して間もない頃、オームと巨大ロボ呼び出しあってバトルしかけたの、もう忘れたんか?」


アキンドが突っ込む。


するとそこにタット先生からのアナウンスが入る。


『それではこれより模擬戦を開始する。ああ、そうそう、プラモを動かす疑似コックピットは、プラモに暫定的に封獣の力を付与するだけだから、コックピットの後部座席のサブパイロットが、服が透けて裸身を晒す事態は発生しないから、そこは安心してくれたまえ』


先生のその説明に一同はホッと胸を撫で下ろした。


そして二組はそれぞれのコクピットに乗り込んだのだった……





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