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乂阿戦記~勇者✖︎魔法少女✖︎スパロボの熱血伝奇バトル~  変身ヒーローの勇者様と歌って戦う魔法少女は○○○○○○○○○○○○   作者: Goldj


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乂阿戦記5 第二章 翠の勇者獅鳳は雷華と巨大ロボを召喚したい-1 ロボバトル

ロボ!魔法!プラモ!戦術!青春!

あらゆる要素を詰め込んだ熱血バトル編、ここにスタート!


▶︎ 獅鳳×雷華の召喚イベントあり!

▶︎ 新型ロボが登場!

▶︎ ブックマーク&応援感想、大歓迎です!!


第二章- 翠の勇者獅鳳は雷華と巨大ロボを召喚したい



数日が経ち、いつもと変わらぬ朝を迎えたかに思えた学園で──


その“事件”は、突然に始まった。


教室のドアが勢いよく開き、ドアーダ魔法学園の生徒会長・露木サウロンが駆け込んでくると、開口一番こう叫んだ。


「みんな聞いてくれ! 未明、アルテミス女学園軍がセオス・アポロの名で、我がドアーダ魔法学園に対し宣戦布告してきた!!」


「えぇぇええええええっ!?」


クラスが一斉にどよめく。


騒然となる中、ぽつりと一人が手を挙げた。


「……それって、マジなんですか?」


露木は真顔で頷くと、深刻そうに語り始めた。


「昨日、三校の理事長たちによる“試合形式の打ち合わせ”があったんだ。

最初は和やかだったんだけど……途中から完全に口論になった」


彼は“あの時”のやり取りを思い返すように、演劇調で再現し始めた。




挿絵(By みてみん)



セオス・アポロ(アルテミス女学園):「フハハハハ!地に蠢く下等生物どもよ!このセオス・アポロと同盟? 笑止! 我が神性に頼るなど万死に値する!!」


ウィウィヴァ理事長(アカデミア学園):「はぁ? 何調子乗っちゃってんの?お前、筆頭代行になっただけで神気取り? こちとらフェニックスヘブンとアシュレイの神子がいるんだよ。万年慢心金ピカ神は黙ってろや!」


ガープ理事長(ドアーダ魔法学園):「フン……小国同盟風情が粋がるな。貴様らに比べ、うちの生徒たちは“粒ぞろい”ぞ? 今年のドアーダは歴代でも最強なんだ。神性とかいう曖昧なもんに頼ってんなっての!」



「──という流れで罵詈雑言の応酬になってね、最終的にこう決まったんだ」


露木は手を広げて説明する。


「“三校の戦闘試合は1対1対1。どことも結託せず、三つ巴で戦うこと”ってね」


「なるほど……」


生徒たちの間に安堵の空気が広がる。少なくとも挟撃される心配はない。


だが、すぐに次の疑問が飛ぶ。


「えっと、でもその“戦争”って……どうやって戦うんですか?」


その問いに、露木はにやりと笑って答えた。


「よくぞ聞いてくれた! 今回は“プラモ戦争シミュレーション”だ!」


「……は?」


生徒たちが揃ってきょとんとする中、露木は黒板に“PWSD”と大きく書いた。


「PWSD──プラモ戦争シミュレーションドーム。

オリンポスとドアーダ、そしてタタリ族が共同開発した超次世代の立体戦闘システムだ!」


「ど、どういうことなんですか?」


「ああ、説明するよ。参加各校は──

・9体の戦闘用ロボットのプラモデル

・1隻の巨大戦艦プラモデル

をチームとして操縦する。50分の1スケールの“模型”をドームに配置し、外部の操縦席から操作するんだ」


「え? 本物のロボじゃないの?」


雷音の問いに、露木はばっさり答える。


「そんな予算あるわけないでしょ? 本物の巨大ロボなんて、1体で国家予算クラスだよ!?

それに地球は環境問題にうるさいから、リアルロボット戦争とかやったら即ニュース沙汰だよ。

あっちは火星とか水星の話。地球はまだ“文化的に安全路線”だからね?」


「……たしかに」


納得した様子の雷音をよそに、露木は続けた。


「そして注目すべきは──“戦艦が王将”だってこと!」


再びクラスがざわつく。


「戦艦が、王将……?」


露木は指を一本立てて解説する。


「戦艦には“ロボ修理システム”が組み込まれていてね。

戦闘中にロボが大破しても、戦艦が回収して修理すれば再出撃できる。

でも──戦艦自体が破壊されたら、その時点で敗北。

つまり“戦艦プラモをどう守るか/どう破壊するか”が勝敗を握るんだ」


「なるほど……」


徐々に熱がこもっていく教室。


その時、がたん!と椅子を引いて立ち上がったのは──狗鬼漢児だった。


「特訓だ!」


その一言に、皆が注目する。


「試合は一週間後だろ? なら準備しないとまずい。今のままじゃ俺たち、マジで最弱だぞ」


ざわつく空気。


「アカデミアには鳳天、リーン、キラグンターがいる。アルテミスにはセオスアポロ、ノーデンス、そしてジャムガの叔父貴……」


「こっちは、封獣アーレスタロスの俺と、魔法少女……雷華。

封獣と改獣の力を使える勇者たちで、プラモロボに力を宿すしかねぇ!」


生徒たちの目が次第に真剣味を帯びていく。


「それに──この試合は俺たちが“主役”になれるチャンスなんだぜ?」


その言葉に、生徒たちの間に火が灯った。


「よし、やってやろう!」


「このまま舐められっぱなしじゃいられねぇ!」


「巨大ロボの魂は、こっちが本家ってとこ見せてやんよ!」


こうして、ドアーダ魔法学園の反撃が始まった──!


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