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乂阿戦記~勇者✖︎魔法少女✖︎スパロボの熱血伝奇バトル~  変身ヒーローの勇者様と歌って戦う魔法少女は○○○○○○○○○○○○   作者: Goldj


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乂阿戦記5 第一章 赤の勇者雷音はミリルと婚約解消したくない-2 レコキスタの陰謀

はじめまして!作者のGoldjごーるどじぇいです!

この物語は、

勇者✖魔法少女✖スーパーロボット✖邪神✖学園✖ヒーロー✖ギャグ✖バトル…

とにかく全部乗せの異世界ファンタジー!

「あれ?これ熱くない?」「このキャラ好きかも?」「展開読めない!」

となってくれたら最高です。


良ければブックマークして、追っかけてくださいね


 



【7月某日 11人委員会・本拠地 午前10時00分13秒】


かつて神々によって分たれ、創られた十二の宇宙は、互いに干渉することなく、それぞれの歴史を刻んできた。


だが十五年前。

最悪の魔女エクリプスが突如として現れ、全世界を崩壊の淵へと追いやった。


人々は手を取り合い、奇跡的な連携によって彼女を退けたものの、戦いの代償は大きかった。

《聖地消失事件》により多くの記録が失われ、当時の真実は闇に葬られてしまったのだ。


それでも、地球を含む“12色宇宙”は復興を果たし、今は静かな秩序を取り戻している。


だが、その裏で――再び世界を揺るがす陰謀が胎動し始めていた。



挿絵(By みてみん)


「おのれ忌々しい……!」


レコキスタ博士が椅子を蹴飛ばし、苛立ちを露わにする。


「なぜ今世のジュエルウィッチどもは、どいつもこいつも手強い有力者の血縁ばかりなのだ……! 操るどころか、近づくことすら難しいではないか!」


彼の怒声が会議室に響き渡る。

かつては金や脅迫で意のままに従わせることができた魔法少女たち。だが今回は違った。


そんな彼の背後から、穏やかな声がかかる。


「お待ちくださいませ、ご主人様」


声の主は、忠実な部下・アイナ・クイーン。

資料を手に、彼女は小さく笑って報告する。


「例の件ですが、第四席のレスナスが持ち帰ったメモリーチップ、本物でしたよ」


「……ほう?」


「三聖塔の鍵、《銀の鍵》の“転写技術”が記されていました。つまり、ジュエルウィッチ本人を奴隷にしなくても、別の魔法少女に“鍵の機能”をコピーできるってことです」


「なるほど。ならば、無駄に乂阿烈やメフィストギルドと争わずとも済むというわけか」


レコキスタが顎を撫でる。彼にとっては、余計な血の流れより効率が重要だった。


「さらに……気になる報告があります」


アイナは声を落としながら続ける。


「今代のジュエルウィッチ適応者が、なぜか軍事大国の有力者の縁戚に集中してるんです。どうも、海王神ノーデンスが背後に関わっているらしくて」


「ノーデンス……貴様が動いたというのか……?」


レコキスタの瞳がわずかに揺れた。


「どうも、こちらが手を出せないよう仕組まれているようですね」


沈黙が落ちたその瞬間、室内に新たな影が差す。


「……ならば、私が行きましょう」


現れたのは一人の美青年。

長身痩躯、見た目は18歳程度だが、実際は500年を生きるインキュバス――ナルチーゾ。


レコキスタはその姿を見るや否や、口元に笑みを浮かべた。


「ほほう……若き魔女たちを扱うには、まさにうってつけだな。淫術で籠絡するもよし、転写に適した素体を育てるもよし……この件、貴様に任せよう」


「感謝いたします。必ずや期待に応えてみせましょう」


ナルチーゾは深々と頭を下げ、笑みを浮かべた。


陰謀は静かに、だが確実に――動き出していた。





----


さて、そのころ地球では――。


《ドアーダ魔法学園 対 アカデミア学園》によるロボット対決が間近に迫る中、思いがけぬニュースが舞い込んできた。


なんと、急遽《アルテミス女学園》の参戦が決定したというのだ。


これは完全なる予想外であり、当然ながら生徒たちは大いに沸き立った。


というのも、アルテミス女学園の生徒たちは、この世界において“次代の魔法少女”と目される者ばかり。

そのほとんどがテレビ番組やアイドル活動でも名を馳せており、大衆の憧れの象徴とも言える存在であった。


そんな彼女たちが、まさかロボットバトルに参戦してくるとは――。

男子生徒たちは、もはや興奮を抑えきれない様子だった。


「やっべぇ! 今回出てくる魔法少女って、ニチアサのテレビとかに出てたあの子たちだろ? 絶対にお近づきになりたいよな!」


「マジか!? 俺はサインもらうぞ! うちわに推しの名前書いて応援する!」


イポスとアキンドは終始ニコニコで盛り上がっている。


だが、それを見た雷音が慌てて釘を刺す。


「おいお前ら、まさか忘れてるんじゃないだろうな? 俺たちの本当の目的は、アカデミア学園に勝って、ミリルとの婚約破棄を阻止することにあるんだぞ!

……だから、まじで今回は手伝ってくれよ!」


その言葉に2人はハッとして、我に返る。


「そ、そうだったな……ついテンション上がっちまってさ……」


「やれやれ。まったくロリコンの友達を持つと、色々と大変だぜ」


「ち、違う! 俺はロリコンじゃない! ただ……ミリルに他の婚約者ができるとか考えたら、脳みそが破壊されそうになるだけだああああ!」


頭を抱えてうずくまる雷音に、2人は揃ってツッコミを入れる。


「「……お前、それもうロリコンに片足突っ込んでるだろ!」」


かくして、雷音たちは改めて気合を入れ直し、決戦の地――アルテミス女学園へと向かうのだった。


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