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乂阿戦記~勇者✖︎魔法少女✖︎スパロボの熱血伝奇バトル~  変身ヒーローの勇者様と歌って戦う魔法少女は○○○○○○○○○○○○   作者: Goldj


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乂阿戦記4 終章 黙示録の赤い竜と滅びの歌 -19 魔王最終形態発動!


さて、敵の手勢は全て葬り去り、残るは椅子に拘束されているルシルを助けるだけだった。

しかしそこに再び新たな敵が現れることになる!

まず、部屋に緊急事態のブザー音が鳴る!

『緊急事態発生!緊急事態発生!最終防衛システム起動!嫉妬の魔王レヴァイアタンの力を傲慢の魔王ヴァールシファーに上乗せします!』

という音声が流れ始めた途端、部屋全体が大きく揺れ始め壁や天井が崩れ始めるのだった……!

ルシルが座っていた触手が絡み合って出来た椅子が解け、ルシルを取り込むように絡み付いてゆく。


やがて触手は絡まり合い、蠢く黒い繭へと変貌していく。

天井から降る瓦礫の音が消えた刹那──

それは、静寂を裂く破音とともに破裂した。


現れたのは、黙示録に記された魔性の王。

その姿は女神のように優美でありながら、下半身は蛇の鱗に包まれ、背には六枚の魔翼を広げる。

その瞳は、情も理もなく、ただ“支配”のみを宿す──


ゆっくりと、彼女は両腕を天へと広げ、宣言する。


「……私は天に上り、王座を神の星より高く据える」

「神々の集う北の果ての山に座し、雲の頂に昇り……」

「──いと高き者のようになろう」


その声に呼応するように、空間が軋み、漆黒の光輪が現れる。


彼女は名乗った。


「我が名は──ルシフェル。

闇と光の均衡を破りし、堕天の王」


その言葉とともに、漆黒の翼が風を裂き、魔王は嗤う。


挿絵(By みてみん)


そう宣言した後、ルシル(ルシフェル)は再び椅子から触手を伸ばし今度はそれを身体に巻き付けて全身を覆い隠していく。


かつての穢れを脱ぎ捨てるかのように──彼女の肉体は次第に洗練され、神話に描かれし女神像の如き姿へと昇華されていく。

背に広がる黒翼は、堕天をも美と変える“力”の象徴だった。


「この星の理を、今より我が掌中に統べよう──」


声は澄んでいる。だがその言葉の一つ一つが、空間を軋ませるほどに重い。

ルシフェルは微笑んだ──高貴な女王の顔で。

次の瞬間、右掌をゆるりと掲げ、世界を嘲るように衝撃波を放った。


そんな彼女に対して真っ先に食ってかかったのは雷音である。

「おい、ルシルに取り憑いてる奴!ルシフェルとか言ったか?ルシルから離れろ!!彼女は俺たちの友達なんだ!!」

彼は凄まじいスピードでルシフェルに迫るとそのまま飛び蹴りを放ったのだ。

だがその攻撃はいとも簡単に避けられてしまう。

「ふん、図に乗るなよ小僧。たかだか人間風情が私に歯向かうとは身の程知らずめが……!」


ルシフェルが、冷笑のまま掌を掲げた。


「滅びよ、愚かなる者たち──」


一瞬の閃光、そして無慈悲な衝撃。


「ぐっ……!」

「ぐえっ!?」

「きゃあああ!!」

「っがああっ!!」

「畜生ッ、歯が立たねえっ……!」

「あぁああああ!!」


少年少女たちは、風に散る落葉のように吹き飛ばされ、壁に、天井に、容赦なく弾きつけられていく。


ルシフェルはただ一人、悠然とその場に立ち、魔翼をはためかせながら笑みを浮かべていた。


壁に叩きつけられて倒れる一同。その様子を見てルシフェルは嘲笑っていた。

「ふはははははっ!!どうした人間共!?そんなものではあるまい!!」

そう言いながら両手を腰に当てて胸を張る彼女の姿は実に堂々としたものである。

しかし、今はそんなことどうでもいいとばかりに全員が立ち上がって武器を構えた。

「みんな行くぞぉぉぉぉ!!!」

と叫びながら突っ込んで行くのだがあっさりと躱されてしまう始末である。

それでも諦めずに何度も攻撃を仕掛ける彼らだったが一向にダメージを与えることができないでいた。

それどころか逆に攻撃を受けてしまっている有様だ。

そんな絶望的な状況の中、アーレスタロスとロート・ジークフリードが気を吐いて猛攻を仕掛ける。

凄まじい気迫と共にルシフェルに突進していく両者。

「超鉄拳アーレスブレイクーッ!!」

「ロートドラッヘファウスト!!」

両者の超鉄拳と赤竜拳が大魔王の剣と激しくぶつかり合う。

衝撃で地面が大きく抉れた。

だが、両者とも一歩も引く気配はない。

むしろ、さらに力を強めていった。

「ぬうう!こやつら!!」

なんと彼らの猛攻に耐えかねたのかルシフェルが大きく後退したのだ。

それを見てチャンスだと思った彼らは一気に畳み掛けようとするもののまたしても予想外のことが起きる。

何とルシフェルの姿が突然消えてしまったのである。

これには誰もが驚いたことだろう。

一体何が起こったのか分からず混乱していると不意に声が聞こえてきた。

それは紛れもなくルシフェルの声だったのだ……!

『無駄だ……貴様らのような脆弱な存在ごときでは、我に到底太刀打ちできないのだ!』

……その声は頭の中に直接響いてきたような感覚を覚えた。

どうやらテレパシーか何かを使っているようだ。

全員の顔から血の気が引いていくのが分かった

だがそんな中でただ一人だけ冷静な者がいた……そう、銀河連邦最強のヒーローフェニックスヘブンである。


「落ち着け、全員!」


フェニックスヘブンの声が、戦場に雷のごとく轟く。


「ルシフェルが消えたんじゃねえ……奴は“光より速く”動いてるだけだ!

だが安心しろ──俺たちの意志は、どんな闇よりも速い!」


その言葉が響いた瞬間、空気が変わる。

彼は即座に戦術を再構築し、鋭く指示を飛ばす。


「アーレスタロス、ロート・ジークフリード、ナイトアーサーは勇魔共鳴を維持したまま前線へ!

鳳博、デブちん、レイミ、キラグンター──セキュリティをハッキングしてルシル奪還の糸口を探れ!

残りのメンバーは女神の歌隊とハッキング班の護衛に回れ!全力で守り抜け!」


その瞬間、仲間たちはそれぞれの使命へと動き出した。

戦場が再び、彼らの意志で回り始める。


英雄達は各々自分の役割を全うすべく動き出す!

一方その頃、別の場所では新たな動きがあった。



https://www.facebook.com/reel/2228436537525523/?s=fb_shorts_tab&stack_idx=0


↑イメージリール動画

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