乂阿戦記4 終章 黙示録の赤い竜と滅びの歌 -14 学生達の大逆襲
「ホゲーー!?な、な、な、なにいいいいいいい!!」
艦内に集まったドアーダ魔法学園、アカデミア学園の生徒達を見て絶叫を上げ驚くエンザ!
「よっしゃ、みんなルシルを助けるぞお!!」
赤の勇者雷音が両手を龍化させ先陣を切る。
「雷音!勇魔共鳴をするのだ!」
ミリルが雷音と合体変身し、彼の後ろで女神の如く背中を守る。
「雷華ちゃん、ボク達も!」
「うん!!」
負けじと獅鳳、雷華も勇魔共鳴を果たす。
「変!神!アーレスタロス!」
「変!神!ロート・ジークフリード!」
「変!神!ナイトアーサー!」
狗鬼漢児、紅烈人、ロイ・スィーガヌの3人がHEROに変身を果たす。
「漢児先輩!私たちも勇魔共鳴で戦いましょう!」アクアが漢児と、
「兄貴!勇魔共鳴だ!」フレアがレッドと、
「ハイハイ、ロイ君あなたダークフレイムにボコボコにされた怪我まだ治ってないでしょ?情け無いですね。仕方がないから私があなたと勇魔共鳴してあげますよ。あ、自爆したくなったらいつでも言ってくださいね?」
「ヒースちゃん、相変わらず毒舌がぱないっス!」
ヒースこと蛮童翡翠がロイ・スィーガヌと勇魔共鳴を果たす。
そして次々と集まる生徒たちによってあっという間に形勢逆転されるのだった。
「ええい、たかだか数十人程度どうという事はないポン!いけえ!我が兵どもよ!」
しかし、それでもなお数をたよりに兵士をけしかけるエンザ。
「おっとそうはいかんぞ!」
そこへ、巨大な2つのハサミを構えた大柄の男子生徒が現れた。
その生徒はクラブキャンサー。
深き者族最強部隊、殺悪隊の壁役を務める随一のタフガイ
「オレが来たからにはもう大丈夫ッ!かかってきやがれってんだ!!」
ハサミを振り回し暴れるその様は蟹の変身ヒーロー!!
「プラズマキャビテーションキャノン!!」
プラズマ・ゼットの正拳突きの拳からプラズマがほとぼしり敵を薙ぎ倒す。
プラズマ・ゼットは鉄砲海老タイプの深き者族
鉄砲海老の巨大なハサミの2つの刃が噛み合うとき、凄まじい衝撃波が生成され、水温は瞬間的に4400℃にも達し、プラズマの閃光きらめく衝撃波が生じる。
衝撃波をまともにくらった獲物は一瞬にしてノックダウン、餌となる。
さらに付け加えるならゼットのプラズマ衝撃波はそれを上回る改良が施されている。
そんなプラズマ・ゼットのプラズマ衝撃波に蹴散らされる兵士達
そこに追い討ちをかけるように今度は浜田車虎の剛腕パンチが飛来する。
モンハナシャコの深き者族である浜田車虎
海の最強ボクサーとも称されるシャコのパンチスピードは0.004秒で時速80キロ
そのパンチは銃弾が発射される加速度と同レベルとなり、よくよく確認するとパンチでキャビテーションが引き起こされ水が沸騰し泡がはじけ光を発している。
720トンの剛腕は、ただのパンチで“ミンチ”を生む──
「くそ、この化け物どもめ!!」
反撃しようと銃を構える兵士達
ところがその銃を見えない透明の触手が絡みつき取り上げる。
さらに兵士たちは突然泡を吹いて苦しみ始めた。
まるで毒を打ち込まれたみたいに
クラゲタイプの深き者族キロネ海月の仕業である。
"殺人の手"の異名を持つキロネックスはは地球上で最も強い毒性を持つクラゲとして知られ、その毒はヒトに対しても極めて有害であり、刺されると耐え難い程の激痛を感じ、次いで刺傷箇所の壊死・視力低下・呼吸困難・心停止等の症状が現れ1 - 10分程で死に至る。
透明化して毒をばらまく、天性の暗殺者──気づいた時には、もう遅い。
浜田車虎以外は
「……………」
「ん?どうしたのハマちゃん? いつも思うんだけどハマちゃんどうして私が出撃してる時、恥ずかしそうに変な方向向いてるの?」
透明化しているキロネの問いに浜田車虎は答える。
「いや、俺モンハナシャコタイプの深き者族じゃないですか。目がめちゃくちゃいいんです。見えないものも見えるんです。あの、その、キロネさんの裸もバッチリ見えちゃってるんです……」
(あちゃー)
とでも言いたげな表情を浮かべ少し恥ずかしそうに頭を抱え込むキロネ
だが、すぐに気を取り直したようにニコリと微笑んだかと思うとそのまま姿を消したまま浜田車虎の後ろに回り込み告げた。
「おっしゃハマちゃん、あたしと君とで勇魔共鳴してみよう!真後ろだったら、君も私の裸も気にならないでしょ?」
「ウッス!」
かくして浜田はキロネの透明化と地球最強毒の能力も手に入れて敵を蹂躙していくことになった。
「滅びの歌だ!ポクチンのダッチワイフちゃん達!早くルシルたそと一緒に滅びの歌を歌ってちょ〜〜〜!!悪魔軍団を復活させて召喚するんだあ!!」
その言葉を聞いた途端、それまで虚ろな目をしていた影帽子達の表情が一変する。
その瞬間、全員の唇が一斉に開かれた。
誰も目を動かさず、ただ機械のように、狂気の旋律だけが漏れ出る。
その歌は、耳に入れた者の魂を、静かに侵していく……。
自己意思を持たず歌を歌うその姿はまさに異様としか表現できないものだった。そして次の瞬間、魔法陣から巨大な魔力を持った悪魔たちが、次々と湧いて出てきた。
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