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乂阿戦記~勇者✖︎魔法少女✖︎スパロボの熱血伝奇バトル~  変身ヒーローの勇者様と歌って戦う魔法少女は○○○○○○○○○○○○   作者: Goldj


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乂阿戦記4 終章 黙示録の赤い竜と滅びの歌 -12 女の頂上決戦決着!


挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)


最強の女同士の戦い

ルシルvs羅刹の闘いは佳境に入ろうとしていた。

2人の機体はすでにボロボロになり、パイロットの2人も肩で息をしている状態だ。

互いに満身創痍の状態ながら闘志は全く衰えていない様子であった。

そんな2人をモニター越しに見ていた雷音は思わずこう漏らしてしまったのである…………

「すげえな姉ちゃん達……。」

隣で一緒に観戦をしていた神羅が言った。

「ああぁ、これはまずいわ!このままだとどちらかが死ぬわよ?」

その言葉に頷く雷音だったが、次に出てきたアモン機のゼロ・セイラの言葉には耳を疑った。

「でもあの2人の決着はまだつかないね。だって2人とも奥の手を隠しているんだもの……。」

「えええ!?嘘だろ!?」

恐らく両者ともに、相手を仕留める決定的な一撃を決めるタイミングを見計らっているのだろう。

互いの間合いを図りつつ、相手が動く瞬間に合わせカウンターを叩き込む構えを取っているのだろう……。

そして遂にその時が来た!

最初に動き出したのはルシルだった! 彼女は自らの周囲に十二枚の翼より抜け落ちた無数の羽を、ミサイルのように一斉に発射したのだ……!

対する羅刹も瞬時に反応して迎撃態勢に入る。

彼女の背後に巨大な魔法陣が出現しそこから巨大な槍をもった焼けこげたドクロの紋様が描かれたロボット兵団が現れる。

焼き焦げたロボット兵団は槍を盾のように構え、飛んでくる羽剣を防ぐ作戦に出たようだ。

「オラァアア!!!」

羽を防いだ後、羅刹の気合いの号令とともに投擲される槍だったが、その刃先が到達する前にルシルの剣によりそのまま地面に叩き落とされてしまう……。

さらにダメ押しとばかりにルシルはその飛んでくる槍を踏み台にして跳躍し上空から斬撃を浴びせようとするのだが…………それを読んでいたかのように今度は羅刹の方から攻撃を仕掛けてきた!

羅刹は目にも止まらぬ速さでルシルに接近すると、ケルビムべロスの両腕を変形させ虎の爪へと変化させる。

ルシルに向かって突進していく彼女に対しルシルはあえて避けることをしなかった……。

そしてついに二人の必殺技が激突する……!!

まず先制したのはルシルだった。

魔剣を上段に構え暗黒のエネルギー波を放つ


「……邪影剣デストロイセイバーーーー------!!」

その剣から放たれた漆黒の波動は、空を裂くような轟音と共に走る蛇の如き斬撃だった。



一方の羅刹はと言うと…………

「アルティメットクラッシャアタックル!!」

ケルビムべロスの機体がフワリと浮き上がり、錐揉み上回転でラ・ルシファーに突撃していく。


羅刹の前世の忌まわしい父アングに叩き込まれた必殺奥義である。


その姿はまるで天に突き立てられた巨大な黒いドリルのようだった──!



「うぉおおおおおおおおおおおお」

「くっ……!!」



凄まじい衝撃波によって地面が大きく抉られ、土煙が舞い上がる……。

しかし、それでもなお羅刹は攻撃の手を休めようとはしなかったのだ!!

「ウラアアアアアアアアッッッッッ!!!!」

雄叫びと共に放たれた一撃が、邪影剣のエネルギー波を貫きラ・ルシファーを吹き飛ばしたのだ。

……その瞬間、誰もが勝負あったと思ったに違いない。

だが次の瞬間、全員が信じられない光景を目にすることになる!

なんと、吹き飛ばされたと思われたルシルが空中で踏みとどまっていたのである!

しかもその手には再び魔剣が握られていたのだ。

「バカなっ……!?」

思わずそんな言葉が出てしまった程だ。

そして、今度こそばかり必殺のデストロイセイバーを放とうと剣を上段に上げるのだった。

……ところがどうしたことだろうか?急に動きが止まったように見えたかと思えばその場に崩れ落ちてしまったのだ!?

何の事は無い。

機体もルシルの精神も限界だったのだ。

そして、それは羅刹も同じである。

いやむしろ彼女の方が深刻な状態であったのかもしれない。

何しろ最後の一撃はあのデストロイセイバーを喰らいながら放った捨て身の技だったのだから!

最後の一撃を放ち終わったときには、既に満身創痍の状態だったのである。

これ以上戦えば間違いなく敗北していたことだろう……!

こうして激闘の末幕を閉じた両者の戦いは引き分けという形で幕を閉じることになったのだった……!!

双方の機械神が顕現を維持できず消えていく。


羅漢は無言で、気を失った羅刹を抱きとめた。

戦士としてではなく──兄として。


羅刹は気を失い、兄羅漢に抱かれ地に降りた。



ルシルも完全に気を失っており、ラ・ルシファーが消失しようとした時、パイロット席から地面に真っ逆さまに落ちようとしていた。

「あ、ルシル!」

雷音が慌ててルシルをクトゥグァ機でキャッチしようと手を伸ばす。

ところが!

落ちて来るルシルを捕まえたのは、別の人影だった。

「な!?」

なんとその人影はプレラーティーだった!

「悪いね♣︎ 姫騎士様は連れて行くよ❤︎」

吹っ飛ばされた3人のうち、プレラティーは1番ダメージが小さかった。

それと言うのもスタンピートが彼を守るように乂阿烈のラリアットを喰らってくれたからである。

彼に任務を与え果たしてもらうために…

彼は蜘蛛の能力を生かし、糸でルシルを絡めとると、戦艦リヴァイアサンに糸を伸ばし一気に甲板に跳躍していった。



https://www.facebook.com/reel/405559885696635/?s=fb_shorts_tab&stack_idx=0


↑イメージリール動画

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