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乂阿戦記~勇者✖︎魔法少女✖︎スパロボの熱血伝奇バトル~  変身ヒーローの勇者様と歌って戦う魔法少女は○○○○○○○○○○○○   作者: Goldj


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乂阿戦記4 第三章 桜の魔法少女神羅と天下の大泥棒-17 馬鹿と天才は紙一重

非常識な鳳博士に対し発狂する者が雷音たち以外にもいた。

「わああああ!会長!私たちのロボコントローラーになんて真似してるんですかあああ!?」

ヒースが涙目になって鳳博の背中をポカポカ叩く。

「博、正直ドン引きだお……けどそこに痺れる憧れ……ねえよ! テメー何やってんだあああ!?」

デブちんがすごい顔で切れている。

「ぼ、僕たちの技術の集大成が……」

ウチウ君の顔が真っ青だ。

「ないわー、会長マジでこれはないわー」

ドリやんは空いた口が塞がらない。

「そんな下劣極まりない行為をするなんてええ……!」

ヒースたんは怒り心頭の様子で罵詈雑言を続ける。

「……あなたって本当に最低のクズですね!」

涙目で軽蔑の眼差しを向けている。

他のみんなも、あまりにも酷い行いをした鳳博士に失望していた。

(ちっ、皆の反応を見る限り、どうやら俺の行為は世間一般から見て相当気持ち悪いようだ。だがな、今は目的達成の為に手段を選んでいられる状況じゃないんだ!)

鳳博士は内心毒づいた。

(それにどうせこの戦闘が終わって勝利したら皆俺の偉大な功績にひれ伏して涙するはずだからな! だってこの犬のフンは粘土で作って匂い付けした偽のフンなんだから!だから今のうちに精一杯嫌がらせしてやるぜ……!)

そんな考えを巡らせながらニヤリとほくそ笑むのだった。

「さあ、始めようか!」

鳳博は高らかに宣言した!


一方その頃、飛竜形態で空を飛ぶ雷音とそれに乗るアキンドは

「なあなあ雷音、アカデミア学園の代表ってエリートが集められたって聞いたけど、コレ実は問題児ばかり集まってね? 俺らも大概問題児だけど、あいつらには負けるわ〜」

「アカデミア学園全員揃いも揃ってキャラ濃すぎだろ? マジパネー!ってかあれじゃね? 馬鹿と天才は紙一重ってヤツ?」

などと呆れ返っていた。


さて肝心のバトルの方はというと、最初は互角の戦闘を繰り広げていたように見えた両者だったが、次第に差が開き始めたのである。

というのも鳳博士の作ったロボットの性能が凄まじかったからだ。

特筆すべきはその圧倒的な速度だろう。

まるで某有名レースゲームのモンスターマシンを彷彿とさせるかのような超高速で縦横無尽に動き回り、相手を翻弄していくのだ。

これには流石の赤の勇者たちも苦戦を強いられたようだった。

何しろ雷音のブレスの攻撃が全く当たらないのだから無理もない話である。

それに加えて鳳博は相手の弱点を見抜く観察眼にも長けており、そこを的確に突いてくるので余計にタチが悪かったと言えるかもしれない。

赤の勇者たちは防戦一方の状態であったのだが……それでも彼らは諦めなかった。

そうこうしているうちに戦況に変化が訪れたようで、まず最初に異変が起こったのは鳳博だった。

彼はコントローラーにある異変に気づいてしまった。

コントローラーには『押すな!!』と書かれたボタンが取り付けてあった。


『押すな!!』って書かれてるボタンを目の前にした人類が、押さないで済むわけがない――!


こんなのは合体ロボの設計者である鳳博も知らないボタンだ。

当然犯人はヒースかデブちんのどちらかしか心当たりがない……。

嫌な予感を覚えた彼がボタンを押さないように注意しながら戦っていると案の定敵が攻撃を仕掛けてくるではないか!?……

しかしその瞬間彼の脳裏に電流が走るような感覚が襲った!

(もしや……!!)と思い咄嗟にボタンを押すと何と見事に正解だったのだ!

「ガガピー!自爆ボタンのスイッチが押されまシタ。10秒後爆発しマスデスヨオオオ!!」………………………………え? どゆこと??????

なんで俺がこんな目に遭わないかんのよおおおおおおおおおおお!!!!?! もう嫌だああああああ!!!!!!(泣)』

突如出現した巨大な魔法陣の中から現れたものは自爆をカウントするタイマー魔法陣

「わああああ!鳳博さんどうして自爆スイッチ押してしまったんです!!ちゃんと押すなって書いたのにいいいいい!!!」

ヒースが絶叫した!

「わああああ!やっぱり犯人はお前かヒース!!この中二病真っさかりの自爆狂マニアめ!!あんな風に押すなって書いてあったら、逆に絶対押したくなるに決まってんじゃあああん!!」

「だからってボタン押す人がいますかああ!?どうせ自爆するなら私が用意したこの『自爆塗料ダイナマイト巻きつけスーツ君』を着て敵に特攻かけて自爆してくださいよー!!」

「ふざけるなああ!この自爆大好きマニアあああ!!」

そんな中、ついにカウントダウンが始まったのだった

────────── 3・2・1……0!!!!!!………………………………

ドッカアアアアアアンン!!!!!! 凄まじい轟音と共に周囲一帯を巻き込む大爆発が起きた!

それと同時に爆風と爆炎が辺り一面を覆い尽くす!!

その威力たるやまさに絶大であった!!

「むぎゅう〜〜……」

鳳博は爆発に巻き込まれ、黒焦げになって試合リタイアとなった。


※なお、爆発の8割は自業自得で構成されています。


(南無三っ!!!)

(あ、あほや……)

雷音とアキンドは呆然とした表情で呟いた……。

それからしばらくして会場内にアナウンスが流れることになる。

それは負傷者も出たから、一時休憩をとり、ドクターチェックを受けた後で試合を再開しようと言うアナウンスだった。


挿絵(By みてみん)



https://www.facebook.com/reel/1595562224690539/?s=fb_shorts_tab&stack_idx=0


↑イメージリール動画

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