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乂阿戦記~勇者✖︎魔法少女✖︎スパロボの熱血伝奇バトル~  変身ヒーローの勇者様と歌って戦う魔法少女は○○○○○○○○○○○○   作者: Goldj


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乂阿戦記4 第三章 桜の魔法少女神羅と天下の大泥棒-15 誰も頼んでない!無意味な合体ロボ vs ウルトラ化魔法少女の3分決戦


一方その頃、誰も頼んでいないのに――アカデミア学園の生徒6人は、とんでもなく無意味な夢を追っていた。


その6人とはスーパーロボット研究会所属の鳳博、ヒース、ラブチン、デブチン、ウチウ、ドリやんの6人である。

6人が呼び出したものは何と全長5メートルの中型ロボ〈ドラゴニックアーマー〉!

しかも全員分あるというのだから驚きである……一体いくらかかったのだろう……?

いやまぁそんなことはどうでもいいのだ!

問題は彼らが何をしようとしているかということである……なんと彼らは自分たちが呼び出したロボットを変形させ、一体の大型ロボットに合体させて戦うつもりなのだ!!!

最初から15メートル級のロボを召喚しとけばいいだけなのに何故こんな無駄手間を増やすのか?

もはや正気とは思えない発想力であり狂気的であると言えるだろう…………。

だが彼らの合体を止める者は誰もいなかった……

「うおお巨大合体ロボだ!」

「なんて無意味で馬鹿らしい夢にあふれた機能だ!」

「だがそれがいい!!」

「お!わかってるな。お前さん!」

「写メ撮ろ、写メ!」


「おい女子!変形合体中は絶対攻撃するなよ!ロボの合体中は攻撃しないのがマナーだからな!!」

「――いや、どこの誰が決めたマナーよそれ!?」

「絵里洲うるさい!」


雷音、獅鳳、アキンド、ゼット、漢児など、ノリのいい男達は戦闘を中断して応援しているから恐ろしい話である…………

……いや、誰か止めろよ。

でもスパロボ研だし、もう無理だと皆あきらめていたのだった。

そうこうしているうちにどんどん変形合体は進んでいくのだが…………


「おい、なんだありゃ!?」

突然誰かが叫ぶ。

見てみるとそこには信じられない光景があった……。

なんと巨大な人型の美少女が出現したではないか!!

みれば魔法学園の女子達6人も集まって巨大変身の魔法を発動していた。

クラス委員長神楽坂レイミを真ん中に、まわりにミリル、ネロ、白水晶、絵里洲、セレスティアの5人が五芒星の形で取り囲み魔法を発動したのだ。

「すごいわ!本当に成功した!」

驚く一同をよそに五人は呪文を唱え始める。

すると魔法陣の中から光が溢れ出し、彼レイミを包み込んでいく!

眩いばかりの光が収まると、そこに現れたのは身長15メートルの巨人神楽坂レイミであった。

その姿はまさに天使と呼ぶに相応しい美しさだった。

背中には大きな翼が生えており、頭上には光の輪が浮かんでいる。

腰まで伸びた長い髪はまるで絹糸のように美しく輝いている。

そして何より特筆すべきはその美貌であろう!

まるで女神のような慈愛に満ちた微笑みをたたえているのである。


もともと美人であるレイミは巨大化しても美人なのである。

巨大化しても顔のバランスが崩れない、これは完全に勝ち組である。


そのあまりの美しさに言葉を失っていると、彼女はゆっくりと地上に降り立った。

そしておもむろに構えをとるとアカデミア学園側の合体ロボに戦闘ポーズを取った。


挿絵(By みてみん)


「しゅあっち!」

どうやらやる気のようだ!

こうなったら仕方がないとばかりにこちらも応戦するしかないようだ……!

5人のスパロボ研メンバーは覚悟を決めると合体ロボを操作し飛びかからせた!

その瞬間、巨大なレイミの身体が光り輝き魔法少女姿に変わっていく─

長い栗色の髪を揺らしながら優雅に飛び回る姿はさながら蝶のようである。

頭につけた大きなリボンがかわいらしい印象を与える一方でどこか大人びた雰囲気を漂わせる不思議な魅力がある。

鍛えられた肉体美も相まってとても凛々しいイメージもあった。

15メートル級の合体ロボと巨大化魔法少女はがっぷり四つで組み合い格闘戦をしている。

「おや?おやおやおや?」

スパロボ研のヒースがある事に気づく。そう今の今まで互角の戦いをしていたはずの相手の動きが急に鈍くなったのだ!これはいったいどういう事だろうか?……答えは簡単である! 実はこの巨大化の魔法魔力の消費が激しい。

巨大化して戦える時間は3分間と相場が決まっているものだ。

つまり限界を迎えつつあったというわけだな。

そんな状態で戦ったところで勝てるはずもなく瞬く間に勝負はついてしまったのだった───

「ぬうう!まだ未完成の魔法であったか!」

魔力切れを起こしたネロが悔しそうに、膝をつく。

「ぴいい、めっちゃしんどいんですけど〜」

絵里洲は大の字で倒れ寝そべっている。

「反省……次の運用までに魔力消費の課題に取り組む必要あり……」

白水晶が無表情にペタっと座り込む。

「し、新魔法はぶっつけ本番で使うもんじゃなかったのだ……でも使いたかったのだああ!」

ミリルはやらかした事は後悔してない。

「わ、ちょっと!スパロボ研の合体ロボが額のバルカンをこっちに向けてるわあああ!」

セレスティアが悲鳴を上げる。

「………」

巨大化して魔力が枯渇したレイミは目をぐるぐる回し完全に気を失っている。

『ふんぎゃああああああああ!!!』

合体ロボのバルカンが発射され、彼女たちは赤いペイントで塗ったくられる。

完膚なきまでに叩きのめされた彼女たちの姿は見るも無惨なものとなっていた…………(笑)


……その光景はもはやサバゲーではなかった。

血ではなくペイントで彩られた、魔法少女たちの“赤い恥辱の墓場”である。(爆)

見た者の腹筋に、深い傷を残した。


https://www.facebook.com/reel/1166512684559055/?s=fb_shorts_tab&stack_idx=0


↑イメージリール動画

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