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乂阿戦記~勇者✖︎魔法少女✖︎スパロボの熱血伝奇バトル~  変身ヒーローの勇者様と歌って戦う魔法少女は○○○○○○○○○○○○   作者: Goldj


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乂阿戦記4 第三章 桜の魔法少女神羅と天下の大泥棒-11 蟷螂闇輝

去り際ゼロゼギルトは阿烈に一礼して一言言い残した。

「……どうやら今回貴方にいろいろ気を遣っていただいたようだ。この借りは、いつか何かしらの形でお返ししましょう……」

その様子を見届けた後、阿烈は携帯で息子に連絡をいれた。

「おう阿門、お前の提案通りゼロゼギルトには脅しをかけて手土産を持たした。これでいいんだな?それとついでに例の三聖塔についての情報を手に入れたんだが──」

2人は電話越しに情報交換を始めることにしたようだった。

その様子を見ていたカイトーとハジキはヒソヒソと二人で話し合う。

「おいおい、阿烈の旦那もずいぶんと丸くなったなぁ…」

「ああ、昔だったら、ゼロゼギルトのそっ首を叩き落として11人委員会に送りつけてたぜ……」

「……今の時代にそんな事やったらそれこそ国際問題だもんな……。それにしてもゼロゼキルトはともかくとして第五席ジキルハイド会長の動向が気になるな。あの爺さん自分の私兵掻き集めて妙な動きをしてやがる……委員会の意向を無視してるみたいだ」

「あの爺さん何考えてんだろうな……?まぁいいや、さっさとずらかろうぜ」

そう言うと彼らは足早に立ち去ろうとしたが、その前に1つの人影が現れたことで足を止めることになった。

それは全身黒緑装束に身を包んだカマキリの如き面相の人物だった。

その人物の正体に気づいた途端一同の間に緊張が走る。

何故なら目の前の人物は11人委員会随一の武闘派にして第十席マスター・ワンだったからだ。

なぜここに居るんだ!?という疑問が浮かんだもののそれを口に出す余裕はなかった。

なぜならカイトー達をして彼の放つ殺気に気圧されていたからだ。

そんな緊迫した状況の中、口を開いたのは意外にも第十席マスター・ワンこと王秀明であった─────

「ふん、家庭を持ってお前も丸くなったな楚項烈」

「ほう、誰かと思えば貴様か……蟷螂闇輝。それよりも楚項烈は死んだ人間の名前だ。我が名は阿烈、灰燼の覇王乂阿烈だ」

そう呟くや否や目にも止まらぬ速さで拳を振り抜いたかと思うとマスター・ワンの顔面に当たる直前で拳を止めるのだった。

同じくマスター・ワンの蟷螂拳も乂阿烈の顔面に当たる直前で止まっていた。

「グルァーッア"ッア"ッア"ッア"ッア"!流石は蟷螂闇輝!いまだその拳は錆びついておらぬか!」

「……フン、当たり前だろうが」ニヤリと笑う2人だったが、周囲の観客が、ザワザワと2人を見てざわめくと、二人は拳をおさめ互い席に座り、対抗試合の続きを観戦した。

「……蟷螂闇輝、お前がこの手の催しに興味を示すとはな」

「これだけ面白い才能が集まっていればな……それにこの試合に出ている選手以外にも面白そうな奴がいるではないか」と言って周囲を見渡す素振りを見せる。

その視線の先には次の最終試合に参加する予定のリーン・アシュレイの姿があった。

彼は静かに妹達が奮戦する試合を見守っていた。

「フ、さしものお前もあのアシュレイ族の神子は気になるか?」

「………強い……恐ろしく強いな。あの人のガワをかぶっているナニカは……」そう言って再び視線を戻すと第四試合の続きを見据える。

「だが今は鳳天という男に興味がある。あの漢の拳……妙に聖王イルス殿を思い出す……」

阿烈はクックと笑い独り言を言う。

「そりゃそうだろうさ……」

「?……何かしってるのか?楚項烈……いや、乂阿烈」

「さあな?」

「……フン」

(知ってるも何もアイツは朋友の……聖王イルスの生まれ変わりだからな……)

と阿烈は心の中で思いながら遠い目をするのだった……。


試合が進行していくと同時に会場全体の熱気が高まっていくのが分かる。

主に男の観客が盛り上がっている。

ミリルが召喚した服だけ溶かすスライムがアカデミア学園側の女生徒に襲いかかっているからだ。

それに対する女子学生の反応は主に2パターンに分かれる。

1つは持ち前の身体能力の高さを生かしてスライムの攻撃を避けつつ、隙を見て反撃に転じるもの、もう1つはそれをせずただじっと耐える者だ。

前者の代表格はクレオラさんであり、後者の代表格がホドリコさんである。

2人とも既に下着姿となっており、それでも何とか耐え続けている様子であった。

そんな彼女達の状況を見た司会の男が興奮した様子でアナウンスする。

「おおーっと!これは凄い!!なんという光景でしょう!?うら若き乙女達の柔肌が露わとなっております!!」と興奮気味に叫ぶ。


挿絵(By みてみん)


「黒翼よ!」

クレオラの背中の翼が広がり、クレオラの体を包む。

翼が開いたときクレオラの衣服は元通り修復されていた。

そしてアントニコ・ホドリコ・ノゲノラ

彼女は下着姿なのも気にせずただ無言で超低空からのアッパーカットを、ミリルのスライム"テケちゃん"に放った。

「テケリ・リ〜〜〜〜!!」

吹き飛ぶスライム。

それもものすごい勢いで遥か上空に!

「わああああ!テケちゃあああああん!!

よくもやったなあ〜!」

そう言って駆け出した彼女が次に繰り出す技とは一体……? "『魔力解放』ッ!』と言って両腕を広げ一気に魔力を放出すると彼女の体が輝き始める……!!そしてその光が収まった時、そこにはなんと可愛らしい魔法少女のような衣装に身を包んだ彼女の姿があった……!その姿はとても可愛らしく似合っており周りの男性陣からは大歓声が上がるほどだった……ちなみに頭についてるネコミミ風の装飾(?)は何に使うのだろうか?

意味はない!

ただ可愛いから付けたのだ!

魔法少女になったミリルは手持ちのペイント光線銃に魔法をかける。

物言わぬ下男の魔法だ。

銃が擬似的な人格を持ち、自らの意思で敵を攻撃すると言う魔法だ。

それを発動する事で銃を操り人形に変えさせ、支持するだけで自動に銃口を向ける事が出来るようになった。

「くらえぇぇええええええええ!!!」

叫びながら発射される光の弾丸がホドリコに向かって一直線に飛んでいく……次の瞬間直撃すると思われたその瞬間……突如現れた謎の男が身を挺して庇い代わりに攻撃を受けてしまう!



https://www.facebook.com/reel/3281290038833507/?s=fb_shorts_tab&stack_idx=0


↑イメージリール動画

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