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乂阿戦記~勇者✖︎魔法少女✖︎スパロボの熱血伝奇バトル~  変身ヒーローの勇者様と歌って戦う魔法少女は○○○○○○○○○○○○   作者: Goldj


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乂阿戦記3  第五章 巨竜王ケイオステュポーン復活計画-7 十大巨人(デカ・ギーガス)


ハクア・プロジェクト決勝戦が行われる翌日の朝、リーンはロキと共に郊外にある地下墓地に来ていた。

そこは6年前、エトナ火山近辺で未曾有の危機が訪れた時、避難場所として使われていた場所だという。

そんな場所に何の用があるのかと言うと……

「おい見ろよこれ!すげーぞ!いよいよ伝説のデカ・ギーガスと対面だ!!」

ロキははしゃぎながら辺りを見渡す。

ここは既に封鎖されており人は誰もいない為自由に歩き回る事ができるのである。

リーンもいつになく楽しそうな顔で周囲を見回す。

そんな彼にロキが言う。

「なあリーン、これを使って思いっきり暴れるんだぜ!?どうだワクワクしてくるだろ!?」

その言葉にリーンも大きく頷く。

そして地下墓地に眠っている10体の巨人像を見ながらこう返した。

挿絵(By みてみん)

「ギガス・オブ・ガイアの中でも特異な戦闘力を誇るデカ・ギーガス……ちゃんと10体揃っているね。インビジブルオーガ達の良い援軍になりそうだ。後は彼らの動向次第だね」


――眠る巨人たちにはそれぞれ名があった。

・赤い炎の巨人ピュリノス・ギーガス(Πύρινος Γίγας)

・青い水の巨人ヒダティノス・ギーガス(Ύδατινος Γίγας)

・橙の雷の巨人ケラフノス・ギーガス(Κεραυνός Γίγας)

・水色の氷の巨人パゴス・ギーガス(Πάγος Γίγας)

・黒い影の巨人スキアス・ギーガス(Σκιάς Γίγας)

・赤紫の肉塊の巨人クレオファゴス・ギーガス(Κρεοφάγος Γίγας)

・紫の毒の巨人イオス・ギーガス(Ιός Γίγας)

・黄緑の風の巨人アネモス・ギーガス(Άνεμος Γίγας)

・白い鏡の巨人カフレフティス・ギーガス(Καθρέφτης Γίγας)

・茶色い土の巨人ギ・ギーガス(Γη Γίγας)


魔本を使い10体の巨人を起動すべく3人が雑談していると、突然背後から声をかけられた。

振り向くとそこに立っていたのは長い黒髪で黒のゴスロリ服を着た黒い翼を持つ黒いブーツの少女だった。

纏っている瘴気から明らかに人間ではない。

少女は悪魔だった。

それも屈指の大悪魔である

少女はニヤニヤしながら話しかけてきた。

「まあリーン様、お久しぶりです」

リーンは笑顔を浮かべると返事をする。

「やあクレオラ・フェレス……君もここに来ていたのかい?」

すると彼女も嬉しそうに答える。

「うふふふふ、勿論ですわ!!こんな面白そうなイベント見逃す訳には行きませんもの!!」

そう言って愉快そうに笑う彼女を見てリーンは言う。

「相変わらずのようだね君は」

呆れたように言う彼にクレオラは笑顔で返すとそのまま言葉を続ける。

「それはそうと、ここに集まったという事はやはりデカ・ギーガスを起動するつもりなんですね? あらあら楽しみー! 一体どんな結果になるのでしょー!!」

目を輝かせながらはしゃぐ彼女を窘めるように言うリーン。

「あまり興奮して我を忘れないようにね。まあ確かにこれから君たちが奏でる演奏は私も楽しみだがね……」

それを聞いたクレオラはさらにテンションを上げると言った。

「そうでしょうそうでしょう!やはり私達が協力すれば不可能は無いのです!さあ、早く行きましょう!」

そう言うとさっさと歩き出す少女を見て苦笑するとリーン達も後を追うようにして歩き出した。

ロキはため息をついてあきれる。

「おいおい、ここに来てメフィストの爺さんの御息女が追加されたよ。大魔女と恐れられたクレオラ・フェレスが参戦と来た! これは荒れるぞーwww」

そう言って楽しげに笑うロキに対してリーンは冷静に言い放つ。

「ああ、そうだね……」

その表情からは何を考えているのか窺い知れないものがあった。


ハクア・プロジェクト最終日

いよいよ絶対アイドルブリューナクと神羅達ミネルヴァの対バンが始まろうとしていた。

最終会場はなんと戦艦アルゴー号の甲板の上である。

両ユニットは空飛ぶ戦艦の上で歌を競い合うのだ。

実はこれはメフィストギルドの不穏な動きを察知したゼロ・カリオンの対テロ対策特別措置である。

決勝の特設観客席に招待されているのは全て各国各勢力の軍関係者ばかりである。

空の上でライブを開くのも地上のタオルミーナ市民に被害が及ばないようにする為の処置である。

司会進行役を務めるのはアマチュア無線4級の資格を持つ謎のDJことMCマイクマンだ。

彼は真剣な表情で言った。

「それではこれより決勝戦を始めます!双方とも準備はいいかい!?」

神羅が元気よく返事した。

「はい!いつでも大丈夫です!」

それを聞いて満足そうに頷くマイクマン。

「よし!それじゃあ始めよう!」

その言葉と同時にカウントダウンが始まる。

「5!」

「4!」

「3!」

「2!」

「1!」

「0!」

0の合図と共にまずミネルヴァのメンバーが飛び出した。

ミネルヴァが一曲目を終えると交代でブリューナクが演奏を開始する。

両ユニットの歌声が響き渡る中、互いに一歩も譲らない対バンが続く。

そんな激戦の最中、突如上空に現れた一隻の巨大飛行船から強烈な光が放たれて辺り一面を照らし出す。

思わず目を瞑る観衆たちだったが、光はすぐに収まったので恐る恐る目を開けるとそこには信じられない光景があった。

何と空中に浮かんでいる巨大なピラミッドのような物体が出現していたのだ!

それを見た人々は驚愕のあまり言葉を失ったが、次第にざわめきが大きくなっていく。

そんな中ドアダ七将軍イブが叫ぶように言った。

「あれはまさか……!?『メフィストギルドの宇宙基地スペースピラミッド』……!」

そう、それはかつて超古代文明時代に宇宙へと飛び立った古代人が作ったと言われる伝説の建造物だったのだ!! 現代人の常識では到底考えられないような技術で作られたこの宇宙船こそがメフィストギルドの秘密基地だったのである……!!

それを目撃した人々がパニックに陥る中、突如としてアナウンスが流れた。

《会場の皆様にお報せします!ただいまより緊急避難を行います!係員の指示に従って速やかに退避してください!繰り返します…………》 それを聞いた人々は慌てて逃げ始めたが、時すでに遅しだった……!

次の瞬間、宇宙ピラミッドより出撃した20メートル級のロボット達……いや武装した巨人達が一斉に攻撃を開始したのだ!!

その数は全部で10体ほど

それはロキ達が地下墓地で起動させた10体の巨人デカ・ギーガスである。

ビームやミサイルが飛び交い爆発が巻き起こる!

そして上から降り注ぐ無数の破片!

まるでこの世の終わりかのような光景が広がる中、人々は必死になって逃げ惑った。

しかしそんな彼らの前に今度は武装した姿の見えない透明兵士達が立ち塞がってきたのである!!

「何だコイツらは!?一体どこから出てきたんだ!?」

混乱する人々に向かって彼らは容赦なく襲い掛かってくるのだった……!


2時間後、戦いは終わった……。

戦艦アルゴー内の大半の兵士達は鎮圧され拘束されてしまった。

その頃、宇宙空間要塞の中でモニターを見ていたメフィストは満足げな表情を浮かべていた。


(フフフ……見たか、人間ども……。これこそが、私が求めていた“絶望の調律”だ)

彼の視線の先には、静かに点滅するモニター。そこには今まさに、ある実験施設の映像が映し出されていた――



https://www.facebook.com/reel/25497374976575099/?s=fb_shorts_tab&stack_idx=0


↑イメージリール動画

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