乂阿戦記3 第二章 オレンジ髪の金獅子姫スフィンクス・アルテマレーザー-3 神羅のフィアンセ❤️
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翌朝、神羅はさっそく学校でオームを呼び出しアテナの母メティムについて尋ねる事にした。
神羅は昼休み時間が始まるや否やオームをひと気のない校舎裏に呼び出す事にした。
「あのねオーム君。ちょっと私に付き合ってくれない? ちょっと校舎裏に一緒に来て欲しいの……」
「え?ああ構わないよ……」
二人のそのやりとりに何故かクラス中から黄色い声が上がり沸き立った。
「きゃーなになに? ねえねえ神羅、婚約者のオーム君を校舎裏に呼び出して一体なんの話しをするの?」
キラキラを目を輝かせクラスの姉御肌リリスがたずねてくる。
「え? あ、いや! ちょっと相談事があってさ……いや! うわついた話とかそんなのじゃないから!!」
神羅の言い訳に聞く耳持たずさらに横からセレスティアが目をキラキラさせ尋ねてくる。
「んふっふ〜、なーんか怪しいかしらぁ? ねえねえこれ使う? アタシ秘蔵の男と女をいいムードにさせるイケナイお薬♡」
そう言ってピンク色のいかにもな薬を取り出す愛の女神セレスティア・ヴィーナス
「いらないわよ!」
怒鳴る神羅
「えー☆ いいからいいから! 今夜はダーリンとラブラブな夢でも見てなさいっ! えいっ!」
そう告げると、彼女は神羅のお弁当袋に無理矢理愛の薬を押し込む。
「ちょちょ、ちょっと〜!」
神羅が何か言おうとした時、横からまた別のクラスメイトの声がかかる。
「ひゃあああ! ね、ねえ神羅、いくら婚約者同士だからって学校で媚薬なんか使っちゃだめだよ?」
クラスの風紀委員長アクアが顔を真っ赤にしながら割り込んで来た。
「きゃああああ!アクアちゃんへんな勘違いしないでえええ!」
「わ、わ、わ! 神羅さんとオームさんてもうそんなに深い仲なんだ!!」
さらにクラス委員長レイミが真っ赤な顔を手で覆い、なにやら盛大に勘違いしている。
「え、いや、あの……」
「か、神羅姫! 学校ではしたないですぞ!」
ドアダの幹部候補生ネロ・バーストエラーまでも顔を赤くして勘違いしだした。
「いや違うから! そんなんじゃないんだから!」
だが勘違い連鎖の暴走は続く。
あろう事か事情をよく知る絵里洲まで暴走しだした。
「え? ユ、ユッキー……今日Xデーなの? お赤飯なの!? しちゃうの? オーム君としちゃうの!? いつもは私達一緒の部屋で寝てるけど、あたし今夜はお母さんの部屋で寝ようか? 父さんは出張中だから大丈夫! 邪魔する人いないし大丈夫! 初めては素敵な思い出になるようワタシ全力で協力するよ!!」
「ああもう!! なんでそうなるのよ!!」
「大丈夫!私ユッキーの愛に協力するから! もう二人は永遠に一緒だよね?」
その一言で、神羅はオームは自分の婚約者ということを再認識した。
というか、自分とオーム君の関係ってこんなにも周囲の関心を引いていたのかと驚いた。
「もうこんな時間か。昼休みが終わってしまうな。じゃあ行こうか」
とオームは軽く頷き、神羅に横に目をやると
「昼休み時間がもったいないから風の魔法を使うよ…」
と呪文を唱えだし神羅をお姫様抱っこで抱きかかえた。
「うええええ!?」
突然のオームの行動に神羅は顔を真っ赤にして驚く。
心臓がバクバクと高鳴り出す。
「な、なんで私を運んでくれるの? 大丈夫だよ?」
オームは不思議そうな顔で返事をする。
「? 昔から風の魔法で移動するときいつもこうしてたじゃないか?」
それはそうなのだが、何故か今日は抱き上げられるのが気恥ずかしく感じた。
クラスの女子達は全員キャーキャーと黄色い悲鳴をあげオームと神羅を注視する。
みな恋愛ドラマを生で目撃してるかの有様だ。
神羅は冷や汗をかいた。
「そ、そうね……」
(な、なんかマズイ……下手にあわてると冷やかされるし、あまりよけいなことを言わないようにしようかしら……)
「そうか……じゃあそろそろ行こうか?」
その言葉と同時に、神羅は彼により高く抱え上げられて彼の胸板に身を預ける形になった。
「はわ!はわわわわわ!!」
神羅は目が回るくらい混乱する。
クラスメイト達がさらにキャーキャーと囃し立てる。
「行ってらっしゃいませお二人さん! 授業遅刻しても大丈夫! 私達が上手くフォローしておくから!」
リリスがサムズアップサインを送る。
セレスティアがニヤニヤしながらオームと神羅の様子をスマホ録画している。
「ウフフ、お二人とも、まだ未成年なんだから〜ほどほどにね〜☆」
「えっ? ちょ、ちょっと……ほどほどにってなにが!?」
周囲に構わずオームは涼しい顔で行動を進める。
「じゃ、行こうか。授業開始のベルが鳴るまえに話をすませよう」
そう言い放ち、体を低くし窓からお姫様抱っこのまま飛び出した。
こうして2人は風の魔法に乗り教室から出ていった。
「はわあああああ〜〜〜………」
オームの胸に抱かれる神羅は頭が沸騰しそうになっていた。
「あ、あの! その…………その……」
「どうしたんだ神羅? 顔が赤いよ?」
「いえ、大丈夫です」
オームに顔を覗き込まれ神羅は魂まで奪い去られるほど強力な思考停止に陥る。
彼は小さく嘆息して言った。
「……冷やかしなんか気にしなくていいよ。やましい事なんか何もないんだから君は堂々としてればいいんだよ」
オームがにこやかな笑顔を返しながらそう話すと神羅はますます沈黙して自分の髪をいじりだした。
けどしばらくして落ち着き出すと二人はニッコリ笑ってそのまま見つめ合ったまま移動を続け、やっぱりしばらく沈黙し続けた。
そして2人は校舎裏に降り立つのだった。
一方オームと神羅が去った教室では、シスコンの雷音が正気を失い暴れていた。
「んがー!オームあのヤロー!ぶっ殺してやるーー!おー!ぶー!しっ、しゃーんーごー……オームの奴め〜!」
オームを追いかけようとする雷音をクラスの女子達が行く手を阻む。
「オラーこのシスコン! ユッキーの恋路を邪魔してんじゃないわよ!!」
絵里洲が封獣アーレスタロスを魔法ステッキ状態で呼び出し魔法少女に変身して雷音の前に立ち塞がる。
「このヤロー! 封獣出しやがったな!ならこっちだって〜!ふんぐるい むぐるうなふ くとぅぐあ ふぉまるはうと んがあ・ぐあ なふるたぐん いあ! くとぅぐあ!」
あろうことか雷音は大人げなく炎の封獣クトゥグァを召喚しだす。
「うおらあ〜このばかちんがあ! これは遊びじゃないのよ? あの2人はね、生まれながら運命の出会いの末結ばれるの! これが本当の愛の物語なの! だから邪魔しないで!」
そう言って紫の魔法少女姿に変身するのはリリス・ツェペシュ
「リリス〜☆今日はあんたに加勢してあげようかしらあ?」
セレスティアがキューピットの弓矢を構え黄緑の魔法少女に変身する。
その時暴れ続ける双方の前に静かに巨大な影が立ちはだかった。
「「「「ん……?ああーっ!!」」」」
「……お前らうるさいぞ!!」
クラスの担任プロフェッサー・タットは分厚い教科書で暴れる生徒たちの頭をゴンゴン叩き黙らせた。
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↑イメージしたリール動画




