表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

135/451

乂阿戦記2 終章 死せるクトゥルフ、ルルイエの館にて、夢見るままに待ちいたり-2 魔法学園問題児軍団最強ルシル・エンジェル

(^^) ブックマークをお願いいたします!

読みやすくなりますよ❤︎

「馬鹿な!?なんでテメェがここに!?」

「グーッグッグッグッグッ!貴様ら2人は九闘竜と殺悪隊を自在に操る為に必要な大事な駒だからな!ワシ自ら分身を用いて監視する事にしたのさ!」

そう、アクアとフレアは知らぬが、このマクンブドゥバの分身体は彼の三つある心臓の一つを使い用立てした、文字通り彼の分裂体である。

「クソッ」

「ま、まずいわね」

「グーッグッグッグッグッ!そうだ。もっと恐怖しろ、絶望に顔を歪ませろ、それが貴様らが受けるべき報いだ」

「ふざけないで」

「アクア?」

「お前達が私の友達を傷付けた罪は重い。私達があんたを倒す!」

「ほう、面白い。やってみるがいい」

「行くわよ」

「おう」

二人が魔法を唱えると、アクアは剣を、フレアは槍をそれぞれ構え、そして同時に走り出す。

アクアの水の剣がフレアの槍に絡まり一つの武器となる。

そのまま炎と雷の魔法を付与し呪いの魔神に突進する。

「「雷炎・ダブルマジックスピアー!」」

二人の合体技が炸裂する。

だがしかし、それは虚しくも空を切る。

「「え」」

次の瞬間、二人の身体は宙を舞っていた。

マクンブドゥバの背中から生えた4本の大型触手が鞭のようにしなり、フレアとアクアを薙ぎ払ったのだ。

「ああっ!!」

「きゃああ!」

地に伏し呻く水と炎の魔法少女達

それを見下ろす呪いの魔神

「このションベン臭い小娘共が!ワシを誰だと思っておる?我こそは狂王エンザ配下三狂神が一人"呪いの魔神"マクンブドゥバ!!貴様ら如きがどうこう出来る相手では無かろう!!」

「ぐっ」

「うぅ」

それでも2人は気丈にマクンブドゥバを睨みつける。

「なにが狂王配下だ!」

「そうよ!狂王はとっくの昔に私達の仲間がやっつけたわ!それに、今のあなたなんか怖く無いんだから!」

「狂王様を倒した?グーッグッグッグッグ……何を言っている?貴様らが倒したと思いこんでいるアレは狂王様の端末の一つに過ぎぬ!グーッグッグッグッグッ〜!貴様らは思い知る事になる!あの御方の底知れなさをな〜〜!!」

「何が言いたいのよ」

「分からぬのか?あの御方は今もなお進化し続けていられるということだ。グーッグッグッグッ!あの御方の力を持ってすれば、いずれ全ての世界は滅ぶだろう」

「そんなことさせるわけないでしょ!」

「愚か者めが、もう手遅れなのだ。既にあの方は動き始めている。グーッグッグックククククク!」


そう、今雷音達が戦っている戦場では大きく戦局が揺れ動こうとしていた。

まず虚空に聞こえてはいけない男の笑い声が聞こえてきた。

「ひゃーははははは!エンザAが殺されたようだな?」

「フッ、奴は我々四天王の中でも一番の小物……」

「ふん、四天王の面汚しめ!」

「まあ、所詮あいつは雑魚の中の雑魚だしな」

「つーかポクチン達4人どころか2万体いるんだけどね☆」

「前の大戦で数減っちゃったからまた増やさないと!」

「今の残機は666体だっけ?」

「ポクチン達原価18万で作れちゃうよ? クトゥルフ改獣にしたらさっさとまた増やそうぜ!」

「ポクチン達の命の値段がたったの18万……うっわあ〜お! おっ得〜! 安いのは正義〜!」

それは悪夢のような光景だった。

倒したと思った敵がワラワラと戦場に現れたのだ。

「「「ぱんぱかぱ〜ん⭐︎はっあーい!みなたまお久しぶりぶり♪ポクちんだお?すーぱーカリスマ王エンザちゃんだお〜⭐︎」」」

雷音と神羅は悪夢のような光景に絶句した。

「な、なんで生きてるの!?」

「て、てかなんであんなにいっぱいいるんだ!?」

エンザ達は二マリと笑い答える。

「ンフッフ〜♩ポクチン達なぜか昔から言われのない敵が多くてね〜、昔Dr.ファウストって科学者に頼んで自分のクローンを2万体ほど用立てしてもらってたのらあ❤︎」

「まあ、クローン量産したら真っ先ソッコーで本体がぶっ殺されちゃったけどね☆」

「馬鹿め!そいつは本体だ!!」

「ぷぎゃ〜ウケる〜!ま、こんなイケメンが量産されたら、世界の美少女達が夜も眠れないってことよ☆」

「ちょっちゴキブリどもがワラワラ蠢いてるしポクチンみんなで退治しに来たわけ〜☆」

「ウヒョ〜!よく見たらかわい子ちゃん達がいっぱい〜!入れ食いじゃ〜!じゃあポクチン行ってくるね〜♪」

エンザの1人が雷音達に向かって突撃してくる!

応戦しようとする雷音達だが怪我が癒ておらず体に力が入らない。

「くっ!まだだ!まだ終わらない!」

「雷音!ここは私に任せて逃げて!」

「ダメだ!俺が戦わないと!」

「そんなボロボロで何ができるっていうの!」

「でも!」

「早く!」

「雷音さん!今は引いてください!」

「アタシにまかしてもらおうかしらぁ?」

オリンポス12神の1人でもあるセレスティア・ヴィーナスが進み出て、魅了のキューピットの弓矢をかまえる。

魅了の矢がエンザに刺さりエンザの目がハートマークになる。

そのまま魅了の力で操ろうとしたセレスティアだったが……

「うひょ〜かわい子ちゃ〜ん!ファックさせて〜〜♡」

なんとエンザは一瞬で全裸になり、逸物を憤らせセレスティアの方に猛突進して来るではないか!!

「えっ!?嘘っ!?効かないの!?」

慌てて逃げ出すセレスティア

効くには効いてるが、狂王の精神の異常性が飛び抜けてるせいで、一周回って効いてないも同じになっていた。

「ああっ、ムチプリちゃあん!待ってくれよぉ〜♡」

「ぎゃあああああ!ちょっと待ちなさいよお!私の言うこと聞きなさいいい!」

「うへへへへぇ〜逃げるのか〜?」

「うるさい!あんたみたいなキモ男なんて物理で射殺す!」

セレスティアは弓矢を連射しエンザをハリネズミにした。

バタンキュ〜!と言い残し絶命するエンザ

そんな様子を他のエンザ共はゲラゲラと腹を抱えて笑っていた。

「こ、こいつらマジでイカれまくってやがる!!」

エンザ達の異常性に改めて戦慄する雷音達。

「ひゃはははは!我らは不死身も同然の命を手に入れた!」

「可愛い子ちゃん達〜、もうチミ達に勝ち目はないぞ〜!おとなしくポクチンのモノになるがいい!」

「あ、男は殺すね♡でも性転換魔法受けてオンニャノコになったら性奴隷として生かしてあげるポン!だがそこのマッチョ!テメェはダメだ!」

「デュフフフフ♩目の前で仲間の女子が辱められる様を見せつけるNTRプレイもオツですぞ!」

「うきゃ!うきゃきゃきゃきゃ!ひゃーははははははははははははは!レッツ、エンジョイエ〜ンドエキサイティング♬面白ければそれでいいのだ〜!!それでいいのだ〜!!」

口々に勝手な事をほざくエンザ達

「ふざけるな!お前らなんかに屈するものか!」

「そうよ!こんな奴らすぐにやっつけてやるわ!」

「でも、どうすれば……」

迷っているうちに狂王達は次々と強力な攻撃呪文を放ってくる。

残りの665人全員が強大な魔道士だった。

しかも、それぞれが高度な攻撃魔術を操れるのだ。

「きゃああああああああ!!」

「うわああああああああ!!」

「みんな……!」

「……うう……」

次第に追い詰められていく雷音達

「うぎゃはははははははははははははははは!貴様らの運命は決まった!勝った!第二部完!!」


フレアとアクアはマクンブドゥバの結界の中で、追い詰められていくクラスメイトの様子をただ見ているしかなかった。

2人は果敢にマクンブドゥバに挑んだのだが、力及ばず敗れ床に這いつくばっていた。

変身も解け立ち上がるのも難しい状態だ。

(ち、畜生!)

マクンブドゥバがフレア達を嘲笑う。「グーッひゃははははは!これが絶望だ!!この世界は我々クトゥルー教団が支配するのだ!!」


狂王達が神羅達を嘲笑う。

「ぐふふふふ……チミたちも我が教団の慰み者にしてくれりゅ……グヘへへへ……まずはこの小娘からだ」

「ひっ……!」

「レイミさん……!」

狂王がレイミに手を伸ばそうとしたその時、

「……させない」

「むっ?」

「……あなたたちは私が守る」

ルシルが狂王達の前に立ち塞がり、レイミを守るように立ちはだかる。

「ルシルさん危ない!」

「…私なら大丈夫ですから」

「でも……」

「……お願いします」

「……わかりました」

ルシルの言葉に渋々引き下がるレイミ。

ルシルは狂王達に向かって、一歩前に踏み出した。

挿絵(By みてみん)

「おい、そこの女! 名を名乗れ!」

「……私はルシル。ルシル・エンジェル」

「ルシルたそか〜、ウッヒョ〜!金髪碧眼姫騎士キター!お前はポクチンのくっ殺奴隷にする!キリッ!」

「……そんなことさせない」

「デュフフ!即落ち2コマで屈服させてやんよ!」

「……っ!」

狂王達はルシルに向かって次々魔法を放った。

「爆炎球!」

「水砲!」

「雷光矢!」

「暗黒弾!」

「氷雪嵐!」

「暴風刃!」

「灼熱光線!」

「雷撃!」

「石礫!」

「火柱!」

「真空波!」

「風撃!」

「重力塊!」

「火炎放射!」

「竜巻!」

「闇沼!」

「岩石槍!」

「凍牙斬!」

「烈空斬!」

「雷電!」

「雷閃!」

「電撃!」

「稲妻!」

「炎龍!」

「炎帝!」

「炎神!」

いずれ劣らぬ強力な攻撃呪文ばかり

だがルシルはその呪文を全て受けてなお涼しい顔をしていた。

「……効いてませんよ?」

「なっ!?」

「魔法じゃ、私の障壁は破れません」

「ならばこれならどうだ!煉獄の業火!!」

「……」

狂王の放った巨大な火の玉が、ルシルの目の前で炸裂した。

「やったか!?」

「わ、馬鹿!それ効いてないフラグ!」

「なに!?」

騒ぐエンザ達に冷たい目でルシルが口を開く。

「……終わりましたか?」

「な、なんで無傷なのおおお!?」

「このラ・ピュセルは、私が歴代ヴァールシファーから託された聖剣……ただの武器ではありません。正義を貫く覚悟がなければ、真の力は引き出せないのです。その加護とは攻撃呪文に対する無効遮断の加護!私には、背負うものがある。歴代ヴァールシファー達から受け継いだ誓いがある。だから、私は倒れない」

「くっ!な、なんてチートなんだ!このチーターめ!だったらこっちだって本気出してやるぜ!金髪姫騎士にはやっぱ触手責めだろ!!喰らえ!淫獣触手!触手がんばえ〜!」

「……無駄です」

狂王が召喚した巨大な触手を、ルシルが聖剣ラ・ピュセルであっさり両断し触手が爆発する。

爆発の余波で狂王達が吹っ飛ぶ。

今の一振りで110名ほど数を減らしている。

「うそおおぉぉ!?」

残った555人の狂王達は口を大きくあんぐり開け、鼻水を出し、目玉が飛び出そうなくらい大きく目を見開き驚いていた。

中にコソコソと今の内逃げだそうとする狂王も何人かいたりした。

「おーっと!どこに行く気だい?まさかこのまま尻尾巻いて逃げるつもりじゃないよねエンザ君達?あと少しで改獣クトゥルフが完成するんだ。もう少しふんばれよ」

ロキはそう言うと指を鳴らすと地面から黒い鎖が出現して狂王達全員の足に絡みついた。

「な、何だこれは……?」

すると今度は白い光に包まれて拘束された狂王達の傷はみるみると消えていった。

「この力はいったい?」

「儀式で邪神の力が活性化してるからね。クトゥルフ細胞を取り込んでる君達エンザーズもその影響を受けて傷が治りやすくなってるんだよ。パワーアップだってしてるはずだぜ?」

「なるほど……」


「これで……地獄の舞台は整った。さあ、始めよう――狂乱の祝祭を」


「ザッツオーライ!」

全員バラバラに奇妙なポージングをとるエンザ達

「外道!覚悟しろ!」

対するルシルはラ・ピュセルを構え直し狂王達に向かって走り出した。

狂王達も応戦するが、ルシルの振るう聖剣の前に次々と倒されていく。

「そんな!ポクチン達が敵わないなんて!」

「これが聖剣の力なのか……」

「くっ!まだだ!ポクチンは諦めない!」

「こんな沢山の美少女達がいるのにお預け食らったまま死ぬなんてぶっちゃけ有り得な〜い!」

「鬼畜王に俺はなる!」

勝手な事をのたまうエンザ達

だがそれはルシルの怒りに油を注ぐ事になり、もの凄いスピードで分身共は駆逐されていく。


討伐数111体

エンザの残機は444体


「くそっ!なんで勝てないんだよ!」

「よし、次の波は“魔障壁型”でいけ!あれならさすがに一撃じゃやられない!」


次の瞬間、召喚されたエンザ達は重装甲に魔法の障壁をまとった“防御特化型”の個体群だった。


「これならさすがに――ぎゃあああ!!」


だがルシルの剣閃は、装甲ごと因果律を断ち切る――


「……聖剣ラ・ピュセルは、過去も未来も、全てを断ちます」


爆発、爆発、また爆発。


「うぎゃああ!“装甲型”でもダメなのかよぉ!!」

「ちくしょう…畜生〜〜〜っ!」

「ぶるわああああああああああ!!!」

追加討伐数111体

エンザの残機は333体



↓物語をイメージしたリール動画


https://www.facebook.com/reel/799097565592078

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ