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姫巫女ともう1つの世界  作者: 新城真理亜
1章 はじめての異世界
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魔王の森へ


学園へ向かっている紗良達と別れ、魔王の森へ向かう結衣とルナウス


「魔王の森に行くと言わなくて良かったのか?」

「アウレールが、いる所で言えないでしょ。ただでさえ、よく思われていないのに。」

「それもそうだな」

「ところで、ルナウスってあの扉通れたの?」

「ああ、それはな……お前を呼びに行った方が良いかと思って………扉の前に行って………どう伝えようか迷いながら……扉に魔力を送り込んでみたんだ……」


途切れ途切れで話す、ルナウス。

その顔は苦笑い。


「そしたら……その…扉が……開いて……気づいたら……あそこに……ほんで………お前の声が……聞こえた……」

「なるほど……」

「あいつらも、お前らが来るの待っていたみたいだったろ?」

「やっぱりそうよね、私も気になってたの」

「この森が虹色に輝き始めたんだ」

「虹色に?」

「ああ、お前の瞳のように」

「まさか」

「そう、お前が関係してると思われてる」

「はぁー、相変わらずなんなのよ」

「相変わらずおかしいってことだな」


相変わらずの会話をしながら森の奥に足を進める。

すると、森の奥に虹色の光を放つ場所が見え始めた。


「確かに私の瞳のようね」

「だろ?」


さらに足を進め、森が開けたところに行き着いた。

そこには昨日あったばかりの魔物が現れた。


「来たか……姫巫女……」


あの魔物ではあるけれど、雰囲気や形が違う。

そこにいるのは、黒く竜の姿をした巨大な魔物。


「あなた……邪竜だったのですか?」

「嘘だろ……」


私とルナウスは、その魔物……邪竜の姿を見て驚きを隠せないでいた。

邪竜とは、この世界で伝承や神話となっているものであり、かつて魔物の王と呼ばれた存在。


「そうだ……」

「矢を放ってしまったご無礼をお許しください!!」


私は急いで地面に平伏した。

私の隣でルナウスは慌てている。


「謝らなくていい。姫巫女は、守ろうとしたのだろう。あの人間共を……」

「ありがとうございます。はい。」

「敬語もやめろ。姫巫女。」

「え…それは……」

「いいんじゃね?良いって言ってくれてるんだし」

「お前には言ってないがな…」

「……ケチ……」

「ふふ」


ルナウスと邪竜の息は謎にあってて笑ってしまう。


「笑うことではないぞ、姫巫女」

「ごめん……ふふ」




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