4:かずのおしろ(2)
大きなとびらをぬけておしろの中へと入ったきみは、かえるのあんないで先にすすんでいく。きょじんでもあるけそうな大きなろうかをすすむと、木のかんばんがあった。
そこにかかれていたのは……
(この先、ときのめいろ)
「ときのめいろって、なに?」
「あさはしょうじき、夕がたはうそつき。ときのめいろをぬけた先、きみは王さまにあえるだろう」
「つまりここをとおらないと。だめってことだね」
「そうだ。ちえと力とゆう気を見せてくれ」
そういって、ピョンとはねたかえるとともに、とびらをあけてきみはときのめいろにすすんでいく。
ときのめいろは赤いレンガづくりのつうろだった。しばらくすすむと、十字のかたちをしたわかれみちにたどりついた。
「どっちにすすもうかな。あれっ、これは?」
きみはかべにはってあった、一まいのかみに気づく。
(いまはあさの六じ。あさの三じに正しいみちはひらかれる)
うーん、どういういみかな、ときみはかんがえた。
(もんだい4)
さて、どっちに進もう?
1.左
→<1>へすすむ
2.まっすぐ
→<2>へすすむ
3.右
→<3>へすすむ
<1>
きみは左へまがって先にすすんだ。しばらくあるくと、そのつうろの先に四かくいはこがあった。
「あっ、たからばこだ!」
どっしりとおもそうなたからばこに、きみはわくわくしながらそのふたをあけた。そしてその中にあったのは……
「うわっ、虫だ!」
いきなりとびだしてきた虫に、きみはおもわずしりもちをつく。その虫をパクッとかえるがたべてしまった。
「わたしのごはんを、かってににがさないでくれ」
「ごめん」
すこしふきげんそうなかえるに、きみはあたまを下げてあやまった。
この先はいきどまりだし、ここはまちがいだったみたいだ。
(もんだい4)へもどろう。
<2>
まっすぐすすんだきみは、すぐにいきどまりにつきあたった。
「あー、まちがえちゃったかな。あれっ?」
いきどまりのかべに、ドアのノブのようなものがあることにきみは気づく。もしかしたらかべがひらくのかもしれない。そうおもったきみは、そのノブをひねった。
「うわー!」
いきなり天じょうから雨がふってきた。びしょぬれだ。
どうやらまちがっていたみたいだ。きみはふくをかわかして、もとのみちへもどった。
(もんだい4)へもどろう
<3>
「うーん。あさの三じになれば正しいみちがひらく。でもいまは三じじゃなくて六じ。あれっ、でも学校にいこうとしていたから、いまって六じじゃないよね」
「さてさてどうかな。王さまは上から見ているぞ」
「上から?」
かえるのことばに、きみはぴーんとひらめいた。
「そうだ、ここはときのめいろだ。つまりこのわかれみちをとけいだとかんがえればいいんだ。いまいるのが六じだから、三じは……右ってことだね」
きみは右へとまがってすすんでいく。その先きもおなじようなもんだいがあったが、一どわかってしまったきみにはかんたんだった。
「九じなら左、十二じならまっすぐ、三じなら右ってわかっちゃえばかんたん、かんたん」
「そうかな?」
きみのあとをついてきているかえるが、ぴょんとはねながらニヤリとわらった。
現在作者都合によりこども小説の投稿を一時的に停止中です。申し訳ありません。
2021.6より再開予定です。