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絶望の化身  作者: Cain/カイン
希望の始まり
4/12

第三話 卒業と入試、そして合格発表

2019/6/9更新

てか、この回書き直しづらい

 夢のようだった。研究所から帰る途中ずっと今日起きたことが頭をぐるぐると回っていた。

 僕でも、障害者でも、医療ができる。なんと素晴らしいことだろうか。

「いかがでしたか?」

 突然石川はそう言った。

「満足です。まさかここまで日本の技術が進歩していたなんて。」

「いえ、あれを一番最初に制作させようとしたのはアメリカです。しかし、日本の方がそれを完成させるのが一足早かったようですね。」

 アイデアを考えるのは外国が、改良するのは日本が強い。よく言われることだが、今もなおそれは変わっていないらしい。

 今、僕は高校3年生だ。もうすぐ入試が始まる。元々医者を目指していたので、学力は十分あるのだが、今日のことを先生などに対していかに説明するべきかに困る。

「あの・・・医者になれるのはいいんですが、どうやって大学に入るんですか?一応障害者なので、もし受かったら不自然に思われませんか?」

「あ、その点は大丈夫です。協力してくれる大学とすでに交渉済みですので。それに、不正入学にならないように、アナタにはちゃんと受験に受けてもらってそこから合格が決まります。アナタが受験に失敗したら『完全バリアフリー計画』が台無しになってしまいますからね。頑張ってください!」

 そう言われると緊張してくる・・・。最近は合格率が下がってきていると聞くし、若干心配になってきてしまう。


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それから僕は幾多のテスト対策をして、受験を受けることになった。筆記テストはヤマが当たったが、それでも苦戦した。さらに大変だったのが面接だ。いくらあちらが僕のことを知っているとしても、こちらは面接官を知らない。英語で急に質問してきたりと、大変だったが、なんとかなったようだ。


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「もうすぐ卒業か。」

 卒業シーズンまであっという間だった。卒業式で最後の返事をして、僕は学校を立ち去った。合格発表は明日。ここで落ちたらシャレにならないので、卒業式どころではなかったのだ。


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~合格発表当日~

おなかが痛い。ストレス性胃炎だ。合格発表まであと30分。特効薬が投与されるか、それともとどめの青酸カリか。

「あぁ、高校の受験よりも緊張しているよ。」

パソコンの前で腹痛に耐えながらその時を待つ。いつもよりも時間が長く感じる。それでも確実に合格発表の時間は近づいてくる。・・・あと5分。


 3、2、1、合格発表が始まった。僕の番号は4862。このたった4桁の数字が僕の運命を左右する。

「4832、4856、4859・・・・・・!!」

 突然腹痛が吹き飛ぶような高揚感に襲われた。今まで感じたことが無いような感覚だ。

「4862!!あった!! キタ━━━(゜∀゜)━━━!! あぁ――――!!」

 今までないような発狂っぷりである。おそらく、僕に対するひいきはないだろうから、実力で合格できたのだろう。というか、そう信じたい・・・・・・。

 突然スマホに見たことがないアドレスの電話がかかってきた。恐る恐る電話に出てみると、石川の声がした。

「もしもし、合格発表が始まりましたね。すぐに電話に出てくれたと言うことは、合格だったと言うことでしょうか?それとも、不合格から開き直っているのですか?」

「あ、普通に合格です。というか、大学と普通に繋がってるのかと思ってました。違うんですね。」

「一応こちらもプライバシーは守りますからね。不合格だった時のことも考えて、大学には聞かないようにしているんです。」

 緊張しきって疲れている僕に、緊張感の欠片もない声で電話をかけてきたこの人はプライバシーがどうこう言ってきた。前の学校の先生と繋がっている時点で、プライバシーの欠片もない気がするのは僕だけだろうか·····。

「入学式までは暇ですよね?仮想世界からの行動になれておいて貰いたいので、出来るだけ多く私の会社に通って貰いたいのですが。」

 こっちは様々なことで疲れているというのに、いきなり呼び出してきた。

 流石に事務所?まで車イスで行くような気分じゃない。

「別に良いですけど、遠いんで送り迎えを下さい。」

「段々容赦が無くなってきましたね。まぁ、親近感を抱いてくれたと思えばいい話ですが。」

 大学に合格した喜びが、この人のせいで大分薄れた気がする。


投稿遅れてしまい、申し訳ございません。

テンポの速い話なので、なぜこうなったの?などがあったら、僕のTwitterか、感想に書き込んで頂ければ、本編にその話が載ることがあります。

https://twitter.com/Cain06892403?lang=ja

(@Cain06892403)



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