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8 二人の邂逅・戦いの行方

 死神の突きは、俺が想定していたものとはかなり違った。初見殺しもいいところだ、間一髪のところでかわせたが、俺が何も考えていなければ一撃でやられていただろう。それほどにこいつの突きは凄まじかった。そして何よりかわした後の横なぎの攻撃、これには一杯食わされ俺も回避は出来ず、胸部を浅くだが斬られた。


「死神、なかなか剣の才能があるようだな」

「才能じゃない、憧れへの努力だ。」

「…そうか、やはりお前はかなり面白い奴らしいな」

「……」

「構えろ、今度は捌いてやる」

「…」


殺戮者は笑いながら己の刀を中段に構える、死神も【死神剣術式・牙突ー壱ノ型】を構えた。


「いつでも来い」

「…ああ、遠慮なく行かせてもらう…」


そう言いながらも、両者は己の殺気をぶつけ合い隙を探す。

4秒後、一陣の風が殺戮者に向かって吹き、それと同時に死神は突きを繰り出す!


「ハァア!」


気合いとともに繰り出された突きは、弾丸のごとく殺戮者に向かって飛び、されど矢のように鋭く、砲弾のように高威力だ!


「フッ!」


その突きを殺戮者は息を短く吐き、腰を落とし、下から上に捌く!


-キィィィン-と金属同士がぶつかる音が生まれ、


(クソッ)


死神は己の突きが捌かれた事に短く悪態をつきながら、後ろに跳ぶが、


「させるか!」


殺戮者の刃がそれを許さない!


「クッ!!」


殺戮者は死神の腹部を浅くだが裂き、後ろへ跳んだ死神を追撃するためにさらに前へ踏み込む、


「まだだ!」

(チッどうする!どうすれば!)


死神は飛んでいるので回避行動はとれないが、腕くらいなら動かせる、と判断して、左腕を下ろし刀を青眼に少し崩れたが構え直す、それと同時にドレッドノートの防御術式を詠唱省略で発動させ、


『防御術式を発動します。』


-カキン-と音がして間一髪、上からの攻撃の防御に成功するが、次の瞬間、殺戮者の姿が消え、


「【死角顕在しかくけんざい】…」

「なにッ!?後ろだとッ!!」


振り向いたとき既に殺戮者は刀を振り上げ、斬り落とす瞬間だった、さすがにそこまで対応できなかった死神は背後からの袈裟懸けに倒れ、


意識を失うのだった。

いつもお読みいただき誠にありがとうございます。

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