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5 殺戮

 今日は24人殺した…そして今まさに25人目を殺そうとしている。10時間の間でこんなに殺したのは久しぶりだ、特に今夜は運が良かった、なにしろ学生が20人くらい固まって夜の街を歩いていたから探す面倒も省けて殺すのも楽だったからな。


(こいつを殺して今日は帰るか…)


もちろん殺戮者に帰る場所などない、また夜の街を歩き出すだけだ。殺戮者はそうやって何回も何回も殺してきた。それでも彼の殺戮は終わらない、彼にはまだ殺し続ける理由があるのだから。それを成し遂げるまで殺戮者は止まらない。


「すまないが、死んでくれ。もちろん俺を恨んでくれて構わない、理不尽なのは自覚しているつもりだ。」


そう言って殺戮者は殺すため刀を振りかぶる…


「た…す…けて…」


かすれた助けを求める言葉が今まさに死にそうな彼の口から零れ、殺戮者の耳がその言葉を拾うが…


「すまん…俺は…お前を…助けられない」


そんなことを言って殺戮者は殺すため刀を振り下ろす…はずだった、突然殺戮者は周囲を警戒しあることに気がついた。


(なんだこの気配!こっちに向かってきている!)


 気配を隠している(隠しきれてはいないが)ということは通常の人間じゃない、それにまだ不自然さがあり逆に特徴になっているこれは…死神の気配だな。俺も今日は浮かれていたらしい、こんな事で見つかるなんてな。殺気でも送っておくか…逆効果な気もするが、怖じ気づいて帰るならこちらもその方が都合がいいからな。


そう考えて、殺戮者は常人なら絶対に耐えられない殺気を死神に放った。

だが、死神はそれに耐えてこちらに向かってくるようだ。


(チッ逆効果か)


頭の中で自身の舌打ちが響き、すぐさま次の対応を考え始める。


(死神が弱いなら迎え撃とう、強い場合は今は分が悪いので逃げるしかないな)


そんな事を考えている内に死神は曲がり角を曲がってきて俺は死神と邂逅するのだった…

お読みいただき誠にありがとうございます。

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