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1 殺戮者

はじめまして、鬼崎です。よろしくお願い致します。

この作品はノベルバ様にも掲載しています。

 今日は6人殺した…血にまみれながら夜の街を歩く殺戮者はこれまで殺してきた人数を思い出す…

「今日で確か126人か…」

まだ足りない…殺しても殺しても全然足りない…

「あぁ明日は何人殺せるだろうか…」

もうすぐで0時になり、また殺戮を始めなければならない、

「それまでに武器の手入れでもしておくか…」と殺戮者の独り言がこぼれ落ちる。

「100人以上殺したからな、人間の脂や刃こぼれが酷いだろうな…」

殺戮者の武器は刀だ、もちろん126人全員を斬った訳ではない、半数ぐらいだ。

無論それでもその刀は十分異常なのだが…

普通なら、1人斬っただけでも刃こぼれや刀身が曲がったりするはずなのだが、殺戮者の刀は特別製で彼自身殺し方も工夫している。

「ちょっと武器商人ウェポン・マスターの所によるか…」(開いてるよ…な?)

そう言って殺戮者は夜の街を走り出す、それもかなりのスピードで走っている。

(時間は有限だ、効率的に使わないとな。武器商人ウェポン・マスターが寝ていたら叩き起こそう…)


 そんな事を考えながら走り続けること5分、目的地の二階建ての一軒家に到着した。

電気はついておらず、もちろん鍵もかかっている。

殺戮者は無言でインターホンのボタンを連打する…ただの迷惑行為にしか見えない…

すると、ズタズタと足音が聞こえ、勢いよく玄関が開けられ…この家の住人は未だインターホンを連打し続けている殺戮者を張り倒した…

「うるせぇだろうが、何時だと思ってやがる!」

「深夜0時だ、そしてお前の方がうるさいと思うぞ。」

殺戮者に反省の色は無い、まぁこの程度で反省するくらいなら彼は殺戮なんてしていない。

「はぁ、異常者に常識を求める俺がバカだったよ。で、用件はなんだ。」(これ以上ご近所付き合いを悪くするわけにはいかんから、早く終わらせてとっとと帰らせよう)

「用件は刀の手入れだ。」(俺のことを警察に通報しない時点で、お前も異常者なんだけどな…)


 そして家の中に入り、殺戮者は自身の刀を抜き武器商人ウェポン・マスターに見せた。

「これで何人斬った?」

「60人くらいだな…何か問題でもあったか?」

「いいや、特に問題はないが、金はあるんだろうな?」(一体どんな斬り方したら60人も殺せるんだよ…俺でもせいぜい15人が限界だというのに…こいつ本当に化け物かよ)

「ああ、金のことなら問題ないぞ。前言ってた通り10万用意したからな。」(ほとんど殺した奴の金だけど…まぁ仕方ないな)

「確かに10万…だな、10時間で手入れしてやるから、その間待ってろ。大人しくな!」

そう言って武器商人ウェポン・マスターは工房に入っていった。

「わかった、大人しく待っておく。」(それじゃあ、今日はあんまり殺せないな…)

そして殺戮者はリビングにあるソファーで眠り出すのであった…。


死神との邂逅まで残り20時間

お読みいただき誠にありがとうございます。

誤字脱字がありましたら、ご報告お願い致します。

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