3年とうげで転びまくった後日談
600年生きてても、友達が生きてないからつまんない。
僕はそう思います。
〜case 1〜 現実はそう上手くいかない
僕は爺さん。3年峠で転びまくった。200回転んだから、600年生きれるぜ!ヒャッフゥ!
理系の大学生「それは違いますね」
爺「なんで?」
大学生「あなたの年齢が75歳だとしましょう。3年峠で一回転ぶと、寿命が3年になりますね?日本人の平均寿命が80歳なので、あなたの寿命はもともと5年とします。すると、一回転ぶにつれ寿命が3/5になる、ということになります。」
爺「じゃあ、ワシの寿命はあとどれぐらいじゃ!?」
大学生「3^200/5^199年ですね。すごく短いとだけ伝えておきましょう。」
爺「そんなぁ...うっ!(他界)」
〜case 2〜 600年なにすんの?
ワシは爺。3年峠で200回転んだので、600年生きれるぞい。
その後、爺は500年間、人類の歴史を眺めながら喜びにふけるのでした。
しかし500年経ったある時、地球は火山とマントルの活動が活発化し始め、ほとんどが焼け野原になり、人類は滅亡してしまいました。
しかし爺は不死身だったため、一人だけ生き残りました。
爺「誰がいねが!誰がぁ〜!」
爺がいくら叫んでも、誰からも返事もありません。
焼け野原になった自分の故郷や都会を眺め、一人寂しく歩くのみ。
生物は死に絶えたので、食べ物もありません。
しかし爺は不死身だったので、あと100年孤独に過ごさねばなりません。
孤独生活12年目の時、爺はとある発見をします。
女性の焼死体から、偶然生きた卵子を発見するのです。
爺は考えました。これでワシの子孫を作れば、この星に住む人類は皆ワシの血を引き継ぐのだ、と。
爺は取り出したたくさんの卵子を体外受精させ、人の皮で作った人口子宮に送り込み、爺は毎日その子宮に注射器で岩から抽出した栄養を送り込むのでした。
爺は少しでもいいので自然の残っている土地を探しました。すると、今のちょうどエルサレム辺りに緑がたくさんある土地を見つけたので、そこに拠点を作りました。
体外受精は見事成功し、爺に2人の子供ができました。
爺は子供に名前をつけました。男の方はアダム、女の方はエバと名付けました。
子供はすくすくと育っていき、ついにこの二人の間にも子供ができました。カインとアベルという兄弟でした。
しかし、カインがアベルを殺してしまったので、カインは爺からこっぴどく叱られました。
カインはエバとの間に子供を授けました。たくさんの子供を産みました。
こうして、今の人類が誕生したのです。
人類学上では、爺までの世代をネアンデルタール人、爺以降の人類をホモ・サピエンスと呼ぶようになりました。
爺は今でも、イエスキリストとして世界中に崇められています。ーhappy endー
〜case 3〜 関係ない
大学生「そもそもなんで転ぶと寿命が縮むのですか?科学的根拠が無いです」
爺「ワシに言われても...」
大学生「じゃあ、寿命が縮むメカニズムを考えてみましょう。転ぶと傷が付くことがありますね。その傷に特定の細菌が入り込み、それで寿命が3年になる、という考え方はどうでしょう。」
爺「そうすると、転ぶと必ず血が出ることになるな。」
大学生「爺さんは血、出ましたか。」
爺「そういえば200回とも傷は出来たな...」
大学生「じゃあ私はこれから、峠の表面を検査してきますね。」
爺「え、ちょ、ま」
〜しばらくして〜
大学生「大発見ですz、爺さん!」
爺「どうした?」
大学生「あの峠の表面は、新種の細菌、いや細菌といっていいのすらわからない生物で埋め尽くされていたのです!しかもその生物の表面には、明らかに出血させるのを目的とした鋭い針が無数に...」
爺「要するにどういうことじゃ?」
大学生「あなたは三年後死にます!」
爺「うわあああああぁぁぁぁぁ!!!!!!」
三年後、爺は死にました。ちゃんちゃん♩
case 2はふざけすぎた。