猫
(発句)
ごろにゃんと
寝転ぶさまに
癒されて
モフモフよせる
夢見心地へ
(東メイト)
落ちていく
猫を追いかけ
微睡んだ
(東西南 アカリ)
ふにゃんと浮かぶ
夢の端っこ
(遥彼方)
路地裏に
三日月ただよう
水たまり
(檸檬 絵郎)
踏みはずむきみは
子猫のようで
(exa)
遊ぶきみ
描く水の弧
かかる虹
しっぽの先や
くにゃり追う猫
(遥彼方)
窓の下
機嫌良さげに
寝転んで
(悠蓉)
お日様ポカポカ
昼寝に誘う
(山之上 舞花)
一点を
見つめる猫は
なにを見る
(ぷちミント)
案外 世界征服の夢かも
(村上ガラ)
大寒の
三毛真ん丸く
ネコダルマ
(風風風虱)
湯たんぽ代わりに
抱くけど逃げられ
(山之上 舞花)
ふりかえり
誘うシッポと
そよぐヒゲ
(みわかず)
思わせぶりな
まるで恋人
(村上ガラ)
我がもので
歩く姿は
ネコ戦車
(東メイト)
若草蹴散らし
進め 進め
(風風風虱)
そよぐ髭
夕暮れの空
眺めてや
あたまをしめるは
晩ご飯なり
(exa)
両手挙げ
おねだりサイン
二足立ち
(東メイト)
ほれほれ投げっぞ
キャッチできるか?
(檸檬 絵郎)
いじわるな
人には これだ
猫パンチ
ポヨン ポヨンと
癒されるだけ
(風風風虱)
本気出す
歯を食いしばれ
アッパーカット
(村上ガラ)
くらえマタタビ
ほろ酔いのきみ
(長月 夜半)
腰くだけ
酔ってないふり
丸くなり
狙い通りだ
撮らせてもらうぜ
(檸檬 絵郎)
ほよほよと
そぞろあるきの
よったねこ
(ぷちミント)
はるのかおりに
ごきげんなひげ
(スキップ)
陽だまりに
つくし猫玉
ふきのとう
(exa)
無邪気に散らす
子猫の瞳
(東メイト)
なんにでも
きょうみしんしん
はしりだす
(山之上 舞花)
天より来たる
六つ花追いて
(片平 久)
じゃれついた
白雪ひとひら
すっと消え
(exa)
(挙句)
鋭き爪の
残す風の音
(佐倉 治加)
番外
その一撃で
モグラも倒す
(風風風虱)
番外の番外
よくやったマタタビ
撮らせてもらうぜ
(檸檬 絵郎)