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花火


(発句)

電柱の間

火星飛び越え

咲くクラゲ

(赤城 きいろ)


消えども残る

二人の思い

(Generalleutnant der NVA)


初浴衣

なれぬ鼻緒に

気をとられ


足元ふらつき

あなたの胸へ

(藤乃 澄乃)


吊り橋の

下ゆくみづの

さいなるを

(Generalleutnant der NVA)


眩しく見ゆる

追憶と共に


焼きつくは

火の粉消え入る

そらのいろ

(檸檬 絵郎)


余韻醒めずに

絡み合う指

(遥彼方)


カラコロと

屋台の間を

いながら


愛しき人と

ふたり戯れ

(香月 よう子)


鳴り止む(そら)

君と続ける

線香花火

(赤城 きいろ)


終いの玉落ち

告白タイム

(遥彼方)


告げられず

あい(藍)にとけゆく

胸のうち

(檸檬 絵郎)


いついつまでも

残りゆくおもひ

(香月 よう子)


晴天に

菊花持ちゆく

墓参り

(Generalleutnant der NVA)


花は散れども

刻まれし色

(金野文)


花の色は

移りゆく想い

起こせしも


永久とわの夢見し

刻む思ひ出

(東メイト)


読み返し

思いしみじみ

空仰ぐ

(Generalleutnant der NVA)


きえし火に似た

いつか見た夢

(金野文)


酷暑の日

吹き行く風の

涼しさよ

(ぷちミント)


火の粉散らして

ゆく汽車の窓

(Generalleutnant der NVA)


撫でる風

膨らむ期待

空見上げ

(金野文)


ゆたりと漂う

熱気球の花


向かい合い

水面みなもたゆたう

鏡花

(絹ごし春雨)


映す想いは

星のキャンパス

(東メイト)


ひとすじの

燃え散る欠片

願い込め

(金野文)


空を見上げる

君を見つめて

(悠蓉)


夕闇に

響く花音はなおと

振り返り


瞳に咲いた

君に見惚れる

(絹ごし春雨)


花火散り

ぼくの心に

沸く思い

(ぷちミント)


焦がれる思い

月待ちの夜

(長月 夜半)


月と華

今夜は君に

譲るとの


風の声聞き

鳥居たたずむ

(Generalleutnant der NVA)


夕涼み

祈りと願い

打ち上げて

(絹ごし春雨)


(挙句)

散るや散らぬや

龍星の詩

(Generalleutnant der NVA)





番外


火照る頬

ひやりと当てる

ラムネ瓶


車窓から

広がる海の

眩しさに


夜店にて

君の戯るる

いと美しき

(香月よう子)


何処までも深く

ただいとしくて

(香月よう子)


居待月いまつづき

欠けていつ満つ

つま恋に

(Generalleutnant der NVA)

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