月
(発句)
月光の
音色に酔いし
若人は
恋しき人を
夢に掻き抱く
(Generalmajor der NVA)
遥かなる
夢の光輪
写し取り
か細き影に
濡れゆく褥
(Generalmajor der NVA)
我が腕に
かき抱きたる
想い人
(鷹羽 飛鳥)
その愛らしさに
月も隠れる
(ぷちミント)
幼子の
寝顔を窓から
覗きたる
(山之上 舞花)
柔らかき影
木の葉と共に
はらはらと
流るる水へ
散りゆくは
(檸檬 絵郎)
月に照らさる
手の形の葉
(鷹羽 飛鳥)
雲居より
一筋の光
地に届く
(悠蓉)
千代の松が枝
絡む手と手を
(Generalmajor der NVA)
供にあり
横に連なり
見上げれば
讃美歌うたいし
餅つきうさぎ
(檸檬 絵郎)
月神に
魅せられ詠う
水面から
櫂のしずくが
泪となりぬ
(山之上 舞花)
幾千の
願い見届け
笑むディアナ
スーパームーンを
見上げる人
(ぷちミント)
見し月は
場所違え(たがえ)ども
おんなじと
(うづき)
遠く離れた
故郷思ふ
(悠蓉)
空見上げ
うさぎいないか
探した日
(ぷちミント)
団子もぐもぐ
おててにぎにぎ
大空に
月が出るのを
待ちつつも
(悠蓉)
宴もたけなわ
夢の入り口
(みわかず)
口ずさみ
あの人を待つ
湯屋の前
温い吐息が
左右に揺れる
(みわかず)
甘やかに
漏れたる声に
そそられる
(うづき)
ほてるその頬
月に照らされ
(みわかず)
月面の
レース夢見て
飛ぶHAKUTO
山と積まれた
人参に惑う
(山之上 舞花)
天空に
もちづきあれど
気はそぞろ
(悠蓉)
隣の君の
満面の笑み
(鷹羽 飛鳥)
君がため
たゆたいながら
願うのは
月への道中
どうかご無事で
(檸檬 絵郎)
ひっそりと
その手に握る
お守りと
(悠蓉)
成さんと願う
夜空とともに
(挙句)




