ミコちゃん 迷宮に挑戦
『こんばんは、甲斐唯香です
今日は、代々木に突然出現した迷宮に挑戦したいと思います
迷宮といえば、元祖はクレタ島の迷宮
ミノタウルスという身体は人間で、頭は牛というモンスターを退治するお話が有名ですが、もちろん今の皆さんはゲームなどで、モンスター退治をして、お宝ゲットするダンジョンという方が分かりやすいですね
さて、今日ご紹介する迷宮は、ゲームではなく実際に挑戦できるもので、小さなお子様が楽しめるものから、プロの格闘家でもクリアが難しいものまで、非常に自由度の高いデザインが可能な迷宮だということです
実際にご覧いただく方が、早いですね
場面変わりまして、こちらがお子様向けの迷宮です
明るいお部屋で、床も壁もマットレスの様な素材です
子どもさんは、このヘルメットをかぶり、このスポンジでできた剣を使って、この先の曲がりくねった滑り台の様な坂を登り、途中にいるモンスターを退治して、頂上にいるお姫様を助け出せれば成功
今日は、この子が挑戦してくれます』
いや、本当に用意されちゃったよ
この迷宮制作チームは優秀だ
時間はまだ18時
元々、かなりハードで怪我人続出するようなものだったらしいんだが、3時間足らずで、お子様用と、ベリーイージーモードを作ったらしい
中でも、お子様モードは、実際に幼女が挑戦するかもと伝わったら、二つ返事で、乗ってきたらしい
別の意味で危ないから、気をつけよう
モンスターと言っても、ヌイグルミの怪獣みたいなのが、モグラたたきの様に飛び出てきて、剣で何回か殴ると、降参と言って消えていくだけで、お子様向けの着ぐるみの出る番組みたいなもんだが、子供の背丈の半分ぐらいのヌイグルミが、着ぐるみと同じ様に動いたり、喋ったりするから、子どもによっては、泣き出す子がいてもおかしくない
ミコちゃんは、まぁ、片端からやっつけている
ピンクのズボンで、オモチャの剣を振り回しているのが、メチャクチャカワイイ
時々、「やっつけてやる」みたいなことを言っているが、モンスターもアドリブで返してるみたいで、すごいな
さすがに、遊園地では実演できんだろう
デザインが自由だから、暗い場所があったり、足元が急に沈み込むトラップがあったりで、かなり楽しめそう
今回は10分クリアバージョンらしいが、ミコちゃんは5分でクリアして、お姫様人形を抱えて戻ってきた
TV的には、いい尺じゃないのか
次は、カイコがベリーイージーモードに挑戦だ
『今、私の左手についている器械、二列のランプが点いていますが、右側がヒットポイント、体力を現していて、モンスターから攻撃されると、減っていきます
コレが全部無くなるとゲームオーバーで、強制的に、スタート地点に戻されてしまいます
この迷宮のすごいところは、本当に身体が飛ばされてしまうところで、上のハードモードでは、スタートに戻されると、怪我は全部治るそうですが、気絶状態になるそうです
と言うより、迷宮の中では、本当に怪我をしたり、瀕死の状態になる場合があるそうで、挑戦には、覚悟が必要とのことです
左側のランプはマジックポイントになっていて、ベリーイージーモードでは、二つまで選んだ魔法を擬似的に使えるそうです
私は、火の魔法と水の魔法を選びました
さて、もう一つ、これは画面では分かりにくいですが、映画などに出てくるライトサーベルみたいなものです
力の無い私でも簡単に振ることができます』
カイコ、頑張ってるなぁ
TVってのは、誰が見てもわかる様にしないといけないから大変だ
まぁ、この階層は、ほとんどゲームみたいなもんだし、放送コードの問題があるから、実際に血が飛んだり、グロテスクなものは見せられない
カイコも見た目はそんなに怖くないモンスター相手に、キャーキャー言いながら、剣を振り回している
チョッと魔法も使ってみてくれ
ディレクターの岩谷さんが、指示出してる
『ファイヤー』
おー、なんかCGみたいな火が出て、モンスターが焼けて消えた
さすがに、焦げて行くようなグロテスクなことにはならないように調整されている
『ハー、ハー、やっと一匹倒せましたが、私も一回、殴られたようで、ヒットポイントがひとつ減って、魔法も使ったので、マジックポイントも減っています
殴られた時は、チョッとピリッとした感じでしたが、ご覧の通り傷もありません
この先のノーマルモード以上は、実際に怪我をしたり、グロテスクな怪物も出てくるとのことで、テレビではお見せできないのが残念ですが、後ほどそちらの様子も、汐留テレビ公式サイトにてご覧頂けるよう、この先も取材していきます。
以上、甲斐唯香がお届けいたしました』
カイコが、手を振ったところで、ここは終了
生放送でも少し流せたらしい
編集に走る人間もいるみたいで、少しスタッフが減った
サクサク進んだので、時間は19時
段取り替えとか、ほとんどなかったし
コレが、バラエティのVTRだと、何度も撮り直すんだろうが、今回は報道の形態だからな
ミコちゃんも、ここでバイバイだね
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取材合戦は、時間とアイデア勝負で、岩谷さんが勝ち取った
経営者側は、学園自体は夏期休暇と言っても、体験入学やらなんやらで、夏休みはかき入れどき
直ぐにでも、再開したいのだが、学生から犯罪者出してしまうのも避けたい
そこに渡りに船の提案だった
今回の提案なら、急げば、明日午後には、通常業務開始できる目処が立つ
しかも広告効果は、億単位だ
更に、新たなロイヤリティー収入まで期待できる
警察くらい、学生と一緒にいくらでも頭を下げればいい
世間を騒がせただけで、こちらが問題視しなければ、今ならコレと言った犯罪行為は行なわれていない
と言う、先方のそういった事情もあって、撮影クルーを待たずに、早々に打ち合わせに向かった
立てこもっていた学生は五人だそうだ
TVの取材に合わせて、四人が改造のため作業開始して、新たに声優志望の子が二人呼ばれて、協力をしているとのこと
紹介の仕方を広報担当者と打ち合わせて、実際に迷宮を作った学生の一人と取材段取りの打ち合わせを行なった
五人はそれぞれ、外観と迷宮構造、内観と罠や宝箱、モンスターデザイン、武器・防具・魔法の定義、それにトータルシナリオと分担して、そもそも、ゲームデザインをしていたらしい
金曜日も、昼食を取りながらワイワイやっていたら、例の音が聞こえたので、
おいおいホントかよ、じゃぁ、俺、モンスター作る能力
とか言って、それぞれが能力を得たらしい
シナリオライターは、ダンジョンのトータルバランスを調整できるらしい
説明をしてくれる学生は、構造担当だったとのことで、改造は、内観担当がするから、自分は暇だそうだ
ただ、実際に建物全体を迷宮化する時に、一番、疲れたのが、彼だったそうだ
一度、完全に気絶して、それから、分割して、改造していったとのこと
元に戻す方は、簡単らしい
ゲームバランス担当者の能力で、瀕死の重症を負っても、最終的には気絶するだけで済むそうだが、精神的にはかなり影響が残る可能性があるかもと言っていた
最上階にコントロールルームがあって、各部屋をモニターできるようになっているらしいので、オートでもマニュアルでも、モンスターの出し入れができるそうだ
そんな話をしているうちに、撮影クルーが到着して、テレビで放映できる範囲を決めて、現場に臨んだわけだ
さて、次は18禁、グロ有り映像は、秋鳴の出番だ




