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主人公乗っ取られる

カイコはニコニコしてる


秋鳴さんは、真剣な顔をして、こちらを見てる


岩谷さんは、さすがに少しはバツが悪そうだが、

「まぁさぁ、これも縁だし、男ならスパっとさ」

「あのさ、雇うったって、定款作って法人組織立上げたり、税務処理やらなんやら、必要でしょう」

「でも、ここの事務所は、やってるんでしょ」


そうなのだ

実は、その辺どうなっているのか、全く分からない

「まあね、保険は国民健康保険、税金も青色申告で、自分で処理してね、っていうなら、そんな大変じゃないけどさ」

俺自身がそういう生活だった


「自分は、その条件でかまわないであります」

「えー、秋鳴、厚生年金くらい入ってもらった方がいいわよ」

いや、そんな中途半端は、無理でしょ


だいたい、俺の資産は、この建物だけで株も中途半端にしか手を出してなかったし、ちゃんと資産形成するなら一年がかりだぞ

いつの分からか分からんが、毎年の税務処理もしてこないといけないか?

いっぺんにやろうと思うと気が狂うな


「ねえ、秋鳴さん」

「呼び捨てでかまわない、いや、呼び捨てにしてくれませんか」

なんたる体育系

「あっ、あー、じゃぁ、秋鳴」

「はい!」

「変なこと聞くけど、なんで、年は二十歳だって言ったの?」

全然そういうキャラじゃないだろ、お前は

「すみません、女というものは、年は若く言うものだと教わったんですが、さすがに十代は、無理かと思いました」


誰に騙されたいったい(笑)

なんだか大きな背を丸めてる


「パーティ・・・」

カイコがつぶやく

何のつぼにハマってるんだ?


「ちょっと、話を整理しよう。岩谷さんと、カイコは、秋鳴と、パーティを組みたい、けど、すでに、俺とも組んでるから、俺が承諾しないと、組めないんだな」

「えぇ」

「はい」

「秋鳴も、組みたいんだな」

「いや、自分はパーティが、どんなものなのかわからないんだが、一緒に戦うチームになれるなら、それは、ありがたい」

「ちょっと待った、お前ら、ここに来るまでの間に何があった」

「「「・・・」」」


「もしかしたら、三人で、誰かを懲らしめてきたな」

下を向く三人

困ったお嬢さん方だ


しかも、二回

最初は、カイコの家のそばをうろうろしていた二人組


そして昼食時に絡まれた奴


岩谷さんと秋鳴の肉弾戦の連携はさぞや見応えがあったに違いない

「カイコもなんかやったのか」

一人、身体の自由を奪う能力の奴を返り討ちにしたらしい

もう、お前らが主人公でいいよ


「じゃぁ、俺がパーティ抜ければいんじゃね」

「それはいけない、自分のせいでチーム解散など、受け入れられません」

「まぁさ、いいじゃない、こいついい奴だし、ね、一緒に組も (ニコッ)」


おま、ここで、女を出すか

岩谷さんは、その気になると、本当に可愛いんだよ


「分かった、はい、だ」

パーティ一覧に、秋鳴が加わった

で、26歳か

岩谷さんが、パーティ一覧の見方を教えてる


「この島崎ってのは、、、」

「それには触れない約束なのよ」

岩谷さんが澄まして言う

「パーティです~」

カイコ、そんなにパーティが嬉しいか

なんか、元々はボッチ体質みたいだしな


「しかし、まぁ、雇うのはだなぁ」

この事務所のことが分かるのは・・・


カララン

「シンジくーん」

でた、おっぱいオバケ

「あら、お客さん?お客さんなのね」

ガタガタガタ

ゆさゆさゆさ


「相変わらず女の子しか来ないのね」

他の三人はキョトンとしてる

「あらあら、お茶もお出ししてないじゃない、今すぐ用意するからね」

全くせんせーと一緒で、とか、私が居ないとダメなんだからとか、

静佳さんは大声で独り言を言いながら、お茶の支度を始めた


「あの方は?」

いち早く立ち直った岩谷さんが聞いてくる

「いや、その、鼎静佳(かなえしずか)さんと言って、前からここのお手伝いをしていたらしくて」

「先輩ですか!ご挨拶に伺わないと」

すくっと立ち上がった秋鳴が、突進する

突貫女ばかりになってきた


「すみません、先輩!自分は今日からお世話になりますトキナリです」

静佳さんはぽかんと口を開けて彼女を見上げる

「ちょ、ちょっとま、」

焦る俺


「あらあら、それはそれはご丁寧に、鼎静佳でーす。シーちゃんって呼んでね (はぁと)」

もうやだこの人達


俺はふらふらと、探偵席に向かい、椅子にもたれかかり、削られたヒットポイントの回復しに入った


「あなた、男前ねぇ、って、女の子にこんなこと言っちゃなんだけど」

「いや、自分良く言われます」

なごむな!

「この事務所もまた、賑やかになるわねぇ。パート辞めても大丈夫かしら」


悪寒がする

うす目を開けると、静佳さんが、流し目を送ってる


「その、鼎さん?」

「ぶー、シーちゃんです」

「はぁ、シーちゃんさぁ、この事務所って、色々お金とか、どうなってるの?」

「んー、せんせー大金持ちだったでしょ、全部、税理士の先生とか、弁護士の先生に任せてたと思うけど」

はぁ、しかし、それは俺が好きに使える財産なのか?


「ふぁぁ、もしかして、バイトはもういっぱいですかぁ」

カイコお前も諦めてないのか

「えー、何、この子カワイイーー」

どうも紅茶を淹れたらしい静佳さんは、秋鳴とのお盆の争奪戦を制して、応接セットに近寄ってきた

カイコはシッカリ着替えて、キュロットとストライプのシャツにロングカーディガンを羽織ってる


「ふぁー、先輩、私もよろしくお願いしたいです」

カイコ、お前、アイドルはもう諦めたんか

「大丈夫よ、ね、シンジくん」

「いや、チョッと税理士の先生とかに相談しないとじゃないか」

「じゃぁ、私から、電話しときますね。三連休だから、火曜日ね」

はぁ


「トキナリ、何さん」

「自分、下の名前はケイですが、トキナリって呼び捨ててください」

「いやよ、そんなの、ケイちゃんね」

秋鳴、なぜ、そんな絶望したような顔をする


「どちらにお住まい?」

「ハイ、習志野です」

あー、あっちに自衛隊あったね

「ずいぶん遠いわね、ここに住めば」

「ちょ、ちょっと今、俺がここで 寝泊まりしてるんだが」

「あら、せんせー、お部屋あちこちにたくさん持ってたみたいだし、この近所にもあったから、シンジくんそこに住めばいいじゃない」

って、どこよ

いや、鍵とかどうなってんの


「あら、ごめんなさい、もう一人、まぁ、こちらも綺麗なお嬢さんだこと」

さすがの岩谷さんが静かにしてた

頼むから、あんたまで仕事辞めるとか言い出すなよ


「いえいえ、こんな魅力的な方がいらっしゃると思ってませんでした」

いつまでもやってろ


「なぁ、今日、娘さんはどうした」

「今日は保育園お休みだし、近所のお友達のところで、一緒に遊んでる」

「お子さんいらっしゃるんですか」

「あーん、シンジくんの、」

「シーちゃん!」

「キャー、別に隠さなくたって、」

「おい!」

燃料をドカドカ投下するな


「そうだ、ここで働けるなら、あの子保育園に預けないでも、ここなら連れてきても大丈夫よね」

「ふぁー、女の子~」

カイコが参戦してきた

「私、世話します。子ども大好きなんです。保母さんになりたいです」


我が本丸は潰滅状態


・・・

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