竹下通りの抜刀隊
原宿は、新宿より、かえって人が多いな
お気楽な子が集まるところだしな
竹下通りは、でもいつもより怪しい連中が多い
単純に女の子目当ての、なんかしでかしそうなのが何人かいるなぁ
まぁ、自分の身は自分で守ってちょうだい
「貴様!何をしておる」
なんぞ?
うちの事務所の方か?
うわ、何あれコスプレ?
通りを上った方に、新撰組みたいな格好をしている奴らがいる
「この不届きものが!だいたいそこの女どもも、チャラチャラしてるんじゃない!」
真ん中で叫んでるのは女か?
他は男が4人いるな
てか、あいつらマジか?
どこの厨二病だよ
この辺に、女の子が寄り付かなかくなったらどうしてくれる
道の真ん中をふさいで説教たれてる連中を無視して、先に進もうとすると
「おい!そこの怪しい奴、我ら抜刀隊の前を素通りするか」
馬鹿、吹き出すだろ
ホント、俺もバカはやるけど、あくまでシャレでやるだけ
でも、最近の奴らって、本気で頭腐ってるのがいるな
「「「おい」」」
「なんだお前等、いい加減にしろ!道の真ん中で迷惑だ」
「何を!我らが、この町を、、、」
「くだらねえこと、言ってんじゃねえ、みっともねえ格好晒してねえで、トットとけえれ」
「この狼藉者が」
すみません、キレてしまいました
うっ、左の奴がなんか吐き出した
真ん中右の奴は真剣みたいなの持ってやがる
安全モードは働かないが、一応
st
はぁ、しかたない
喧嘩の前の仕込みをしますか
まず、袴みたいなのは全員緩めてあげましょう
女にそれやると、俺がヒンシュク買っちゃうから、そうだなぁ、髪の毛ひとまとめにして、タワーだタワー(笑)
髪の毛が命とか言う女にもみえないし、まとめてグリスで固めておっ立てたら面白そうだな
面倒くさいけど、チョットずつ刺激してみましょう
お-、この作品は笑える
頭に50cm以上の髪の毛タワーを立てている女は、ぜひ、押上のスカイツリーへ行ってもらいたい
時間を戻すと同時に
「ハッ!」
まるで気功法のように、声を上げる
「うっ、何をした」
あっ、今度は勝手に止まった
左の奴から飛んで来てた奴だ
氷?弾丸みたいだな
これよけちゃうと、後ろの人に当たって危ないな
ライターで炙ってみようか
おー、溶ける溶ける
てか、不気味なことに空中で溶けて、そのまま水玉になったぞ
これでもあたるとチョット痛いか
は!方向ずらせるか
えーと、押して押して
うわ、これなら氷のままで良かったか
いやぁ、慣性の法則って、何それ、オイシイのって感じだが、放った本人の顔の前に向けてやった
よし、また、ここで動かす
「そいや!」
連中から距離を取り、やたらかけ声だけかける
自分たちの格好にも気がつき始めたらしい
片手で、袴を押さえてる
水玉は、順調にぶつかったらしく、氷弾を放った奴は、顔をしかめている
ギャラリーが変な髪型になった、女を指さす
「とどめだ!」
すみません、俺調子乗りすぎです
また時間止めます
さて、問題はこの刀振り回してる馬鹿だな
どうしてくれよう
うわ、この刀、ホントに切れるぞ
能力で出してるのか?
そのまま持ち歩いてるなら、立派な銃刀法違反だ
よし、こういうのは、接着剤の刑だ
あと野郎は全部、向こう脛バットの刑な
全く仕込みが大変
刀にはまず食器洗いの洗剤をドバドバ振りかけます
これで、周りのコーティングもぼろぼろになるでしょう
更に満遍なく接着剤を垂らして、トイレットペーパーぐるぐる巻き
その上からラップを巻き巻きしましょう
で、刀を握りしめた手を一回剥がしてと、柄にまた、接着剤
切腹するような形にして、しっかり握り直させます
こんなとこで出来上がり
接着剤の能力は、時間動かさないと、あんまり働いてくれないみたいだな
女の子の方は、よほどの奴以外は痛めつけたくないんだがどうすべ
髪の毛の違和感には気づいているみたいだが、まだ戦う気満々で、こちらをにらみつけてる
おー、隣に並んで立ってる男も長髪じゃないか
よし、こいつの髪もおっ立てて、二人結んでやろう
なんかこんな感じの見たことあるな
さて、用意したバットを振り回しますか
うわー、こっちの手がしびれるわ
やり過ぎないようにしないとな
両手を突き出してと
俺こそ厨二病だが、その格好で時間を動かすと、野郎四人は、お倒れになった
髪の毛結んであったから、ついでに女の子もひっくり返った
やっぱり、やり過ぎた
「サッサと、おやどに帰んな」
さっそうと啖呵を切ったはいいが、ギャラリーたくさんいるじゃんか
ひゃぁ、こそこそと逃げるぞ
いったん裏に逃げて、隠れながら移動
そうだ、口直しに、美女木さんとこで、コーヒー飲も
・・・
時間はまもなく昼だ
美女木さんは、さすがに忙しそうでむだ話してられん
というか、またさんざんドジってる可能性大
目では挨拶してくれた
眠いのが先に立ってお腹も空かないし、さっきの連中が退散している頃をみはからって、事務所に帰って一眠りすることにした
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午後三時過ぎにようやく、岩谷さんから電話が入った
往復するだけにしては時間かかってるし、食事でもしてたんだろう
だいたい、グッスリ寝て起きたら、まだ午後二時で、相変わらず時間逆行状態だった
今回もスルー案件
意外に仕掛けてくる奴がいない
最も下手に時間止めて、即死している場合、俺に影響がないと、勝手にスルーされている可能性大
全く同じ能力は持てないし、芸のない頼み方した場合、結局どんな能力を得るのかも不明
単に思考加速しているだけとかだと、こっちの安全装置に引っかからない気がするしな
あれこれ処理したあとは、ゆっくり風呂に入ってノンビリしていた
窓の外も落ち着いた光景
生足に感謝
あんな馬鹿は二度と近寄って欲しくないけど、ああいう連中はしつこそうだな
・・・
近くまで来たと、電話があった
予想はしていたが、元自衛官だけでなく、三人でゾロゾロ来るみたい
シャッターは開いてるけど、一方通行が多いから、近く来てからが大変なんだよな
「おー、素晴らしい事務所だ、うんうん」
「どうぞどうぞ、奥へ奥へ」
なぜ、岩谷さんが先導する
「三嶌さん、パーティです」
カイコ、お前も何言ってるかまったくわからん
しかし、この子も一度心許すと、ガードぐずぐずになるんだな
「そうそう、伸二くん、君がハイってしないと、秋鳴が、パーティに加われないのよ」
だから、何を言ってるのか、さっぱりわかりませんが
「ふぁー、お給料も決めておきました」
「えーっと君たちね」
「私もバイトしたいです」
お前らは、タカリか
「とにかく座れ、いいから座れ」
いったい全体、誰が誰の給料決めてるんだ
お前ら脳味噌腐ってるだろ
よし、説教だ




