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動き出した能力者たち

「あっ、あれ、あれ?」

あら、美女木さん驚かしちゃったか

もう少し、分からないように戻ってこないとな


「ん?あー、もう事情分かったよ」

「えっ、何か調べたんですか」

「そうね。あとは犯人待ちかなぁ」

「いや、そんな怖いし」

「大丈夫、うまくいけば、今晩にでも捕まえられるよ」

「夜、来てくれるんですか、えーっと、えーっと」

「さっき、住所聞いたけど、これに改めて、名前と住所、連絡の取れる電話かメール書いといて」

「あー、はい、えっと、私からの連絡は」

「じゃぁ、今、俺の携帯に登録しちゃうから、そっちに電話するよ」


電話商売でスマホは不便なので、俺はタブレットとガラホの二つ使いだ

彼女も登録をしてくれたようだ


「うまいこと言って、その時間帯に、警官が巡回するように仕向けるよ」

「そんなことできるんですか」

「たぶん大丈夫、俺も外で見回ってるから。犯人がしっぽを出すまで、トラップの洗濯物だけベランダに出してしっかり鍵をかけたら、しばらく夜は部屋にいるようにしてね」

「はい、よろしくお願いします」


無駄話しているうちに、九時半になった

「それじゃ、俺もそろそろ出かけるし」

「ありがとうございました」

「いつでも、遊びに来てよ、俺も、またケーキ食べに行くから」

「はい、お待ちしてます」


さて、次は、岩谷さんのところだ


-----------------------------------


途中、夕べ襲撃された路地の前を通ると、警官が何人かいた


あっ、そういや、水出しっ放しになってたかも

蛇口捻ったまま放置してた


監視カメラもぶっ壊してたよな


昨日襲われていた男が通報しているかもしれないし、少なくとも、あの目立つ金髪がカメラに映っているだろうから、全部連中のせいになるだろう


結局、10時を15分過ぎちゃったけど、まぁ、いいか



<ピンポーン>

『はい』

『三嶌です』

『さすが、ぴったりね』


えー、そりゃ、まぁ

でもこれから、なんか時間にルーズになったり、ダブルブッキング平気でしそうだなぁ


部屋に入ると、カイコは昨日と同じジャージで座ってる


「それでね、しばらくカイコは一緒にここに住むことになったの」

「はぁ、それはそれは」

「でさ、私も、今日は仕事にならないし、一緒にカイコの荷物を取りに行こうと思って」

「へっ、俺、引っ越し屋さん?」

「ほぇ、お願いしますぅ」

「はぁ、でも荷物の量によっては、あの車そんなに乗らないよ、後ろに乗らなきゃ、広く使えるけど」

「取りあえず、一週間分の着替えくらいでしょ?」

「えっ、タレントさんって衣装は?」

「ふへ、グループで出るときは、衣装担当さんが全員分持ってきてくれるんです」

個人の仕事ないのね


「あー、そう、まぁ、出たとこ勝負で、荷物が載りきらなかったら、帰りは岩谷さん電車ね」

「絶対詰め込む!」


なんか、そんな流れになった


「桜新町ってサザエさんのとこだっけ」

「はい、そうです、毎週見てますぅ」

おい、タレントが日曜日、毎週家にいるなよ

「日曜日は、ガンダム見て、遊戯王見て、まるちゃんみて、サザエさんで決まりです」

聞いてねえよ


「環七の外側かぁ」

俺の中で、環七の外は東京じゃない、多摩だ

もしくは埼玉か千葉な


今日も、仲良く後ろに二人座るらしい

「岩谷さん運転してみる?」

「えっ、無理に決まってるじゃない」

「だって、昨日動かそうとしてたじゃん」

「あれは、緊急事態で」

「あとで、練習してみない、なんかの時に、クラッチのある車も運転できると便利だって」

「じゃぁ、安全そうなところでね」


岩谷さんはチャレンジには慣れてそうだしな

しかし、こういう用途で都内走るんだと、オートマじゃないと面倒くさいなぁ


「そうだ、岩谷さん、車買えば」

「何言ってんのよ、この辺、駐車場代いくらすると思ってるの」

そりゃ、昔は5~6万円したけど、今、3万円くらいじゃないか

「ふぅ、シズさん、買ってもらいましょうよ」

「何、伸二君、そんなお金持ってんの」

「うーん、車貸しておくとかなら、いいかなぁ、保険は自分で入ってね」

いや、そんな俺の顔を怪しい奴見る目で、探らんでください


で、カイコは引っ越しのためにジャージのままでいるのか

「なぁ、部屋の鍵ちゃんと持ってるよな」

「ふーんだ、私はそんなドジじゃないですぅ」

あー、ポーチは持ってるのか

女の子が手ぶらはありえないからな


後ろに乗った二人は、夕べと違って楽しくおしゃべりをしてる


裏道から十二社通りに抜けて、方南町の方から環七へ入ることにする

この辺りは、昔、良く走った道だ


中央公園の交差点を曲がるとすぐに、渋滞になった

交通規制でもしてるような混み方だな


「ふは」

「なに?」

うぉ、ハンドルが効かない

というより、視線が上がっていく、すなわち車体が持ち上がっていく


「今のところ、危険はなさそうなんだが」

「浮いてるよね」

「ふぁ、前の車も浮いてきました」


で、おい、人の車の下を走るな

「無茶する奴がいるな」

「だいじょぶなの?」

前の車が次々と持ち上がっていくが、こちらは、どうも安全に着地できるようだ


着地すると、前を抜けていく車がいる

飛んでく車とかありそうと思ったが、まさか、他の車を浮かしてその下を潜って走る車がいるとは思わなかった


ん、危険!


「ユーターンするぞ」

秘技:都内の営業マン必須 どこでもUターン


一台前の車が、抜かしていった車を追いかけ始めた

救急車の後ろくっついて走るのと訳が違うぞ


「どうするの」

「事故が起こるを待ってられないよ」



Uターンするとすぐに、背後でがシャンと何かが潰れたような音がした


リアシートの二人は振り返って気にしているが、何でもに首をつっこむ気はない


十二社通りに戻り、新宿中央公園横の坂を登り始めると、前方の道を歩いているOL風の女性が突然倒れた


「止めて」

「なんか、横から飛んで来ました」

車を横付けし、車を降りて俺が近付くと、倒れた女性の腹の辺りから血が吹き出して、そこから突然異様な物体が飛び出した


st


空中に奇怪な生物が浮いている


蛇のようにも見えたが、寄生虫の馬鹿でかい奴?違うな、ホラー映画にでも出てきそうなエイリアンか?


こいつは潰さないと駄目だ

勝手に次々人を襲うものを生み出すような奴は、危険度Aランクだ


カイコは学習して、イキナリ飛び出したりしてきていなかったが、さすがに今度は覚悟してもらおう


「岩谷さん、甲斐さん」

「あっ、どうした?」

「さすがに、こいつは放置できない、甲斐さん、つらいかな」

こんな時、気楽にカイコとかは、呼びにくい


「とにかく、そこに倒れている人は助けたいです」

頼むぞ


調査開始だ


岩谷さんは、さすがに秘境にも行く人だ

触りはしないものの、異生物を観察してる


「その不気味なももの、元の能力者とかは、分かんないよね」

「それは、分からないけど、この女性(ひと)、面白い能力持ってるかも」

今、まさに腹から血を噴き出しているというか、逆回しだからジワジワと、腹に吸い込まれている女性眺めながら、チャレンジャー岩谷が呟く


やっぱ、スゲー


カイコはさすがに見ないように、みないよ、、、アレ?


まぁ、女性は血に強いっていうしな

夕べみたいに、自分がやったわけではないから、大丈夫なのかな


「なんか捜し物を見つけられる能力みたいよ」

「ふあー、探偵事務所でやとってあげましょう」


いや、その前に、状況確認しようね


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