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まもなく祭りの開催です

変更したプロローグに合わせて、若干手直ししています。

地下鉄の女性専用車両に貼ってある

「クラスメートを一人××せ」

とかのゲームの宣伝ステッカーを

なんだかなぁ と眺めている。



この××に「コロ」とか入れちゃうのは相当やんでる奴だろ

普通の青少年なら「オカ」って入れるよな


それを女性専用車両に貼るかね


あたしは、女好きであることは全く否定しないが、これでもフェミニストで

いわゆるレイプものってのは全く受け付けない

そもそも悲鳴を聞いただけで萎えてしまう


そういうことで、実はこれから、そういったお馬鹿さん対策に向かっているところだ



そう、今日は、あたしの神の初仕事


いよいよ、突然に全人類に、もとい、面倒くさいから、全日本人に、見えざる手より特殊能力が授けられる日なのだ



まぁ、今回は、神としては、最初だけ、ゲームマスターのごとく世界を構築したら、あとはプレーイングマネージャー

「代打オレ」で、あとは成り行き任せ


ただし、当然、あたし自身が有利になるようにしてある。

で、何がチートかっていうと、あたしは、じっくり考えて、どんな能力にするか用意してきたのだが、他の人には5分間だけ、考える時間あげるよって最低なルールだ。


それから、さっき言ってたお馬鹿さん対策なんだが、今日お昼の12時からのテレビの生放送番組で、あたしが、街頭インタビューに答える


題して、「もし、あなたに一つだけ特殊能力を与えられてくれるといったら、どんな能力を選びますか?」

あぅ、また無駄に長いタイトル



さて、今、向かっているのは東京の新橋だ。


ここの通称SL広場では、しょっちゅう、街頭インタビューを行なっている。

いわゆる「新橋にいるお父さん方に聞いてみました」ってあれだな


インタビューしてる娘は、なかなか可愛い

が、しっかりこの業界で生き抜いていますという、二の腕と、どっしりした下半身。体力ないと、やってけない業界だもんなぁ



「明日からいよいよ、ハリウッド映画『Yメン』が公開されます。

ご存じのように、これは、それぞれ特殊能力を持った人類が戦う映画ですが、

本日の街頭インタビューは

『もし、あなたに、特殊能力を与えられるとしたら、どんな能力が欲しいですか』です。」



素晴らしい。

完璧なつじつま合わせだ。


早速、あたしの方に、インタビュアーが向かってきた


「じゃぁ、あなただったら、どんな能力が欲しいですか」

これは、あたしのセリフ。誘導開始だ


「そうですねぇ・・・」

「あなたみたいな可愛い人だったら、自分の身を守る能力がいんじゃないんですか。

例えば、レイプしようとする奴は、逆に自分自身をレイプしちゃうとか、いきなり去勢しちゃうとか」


これが、本日の仕込み。


昼休みの番組だが、視聴占拠率は、100%に達しているはず。


全国の食堂やら、電気屋に置いてあるTVも何故か全部、この番組にチャンネルが合っている。


スマホ持ってる奴は、今日に限ってワンセグでTVを見始めている。

そんなお昼休みのひととき。


洗脳することが目的ではないが、かなり多くの人間がこういった能力を選択するはずだし、

少なくとも、馬鹿な野郎への抑止力にはなるはず。



「あはは、なんか、凄いですねぇ。やっぱり、自分の身が守れる能力って大事ですねぇ」


そんな感じで、あとは、適当にはぐらかして、その場を後にする。


お楽しみはこれからだ。


「以上、街頭インタビューでした。」


さて、そのときはまもなくやってくる。


--------------------------------------


「ピンポンポンポーン 皆様に大切なお知らせがございます。」


気の抜けたご案内風だが、日本国内の人間に押し並べて、たとえ、音が聞こえない状態でも、直接能に伝達されている。


「この放送の5分後に、皆様に、好きな特殊能力が一つ与えられます。

ただし、他人と全く同じ能力は、与えられません。

よく考えてお選び下さい。

尚、小学生以下の児童には、自動的に、自分の身を守る能力、19才未満には、努力で成長可能な能力、

そして、特に何も望まなかった人には、なんか適当な能力が与えられます。

お知らせを終わります、 ピンポンポンポーン」


気の抜けたアナウンスだったが、本気にしない奴はそれでいいのだ

適当な能力ってのは、「壁に水玉模様を浮かび上がらせてみせる」とか、そんな奴だ。



突然の脳内放送に、周りをキョロキョロ見ているOLや、下向いて深刻な顔をしている年寄り、

やばっ、なんかニタニタしているおっさんがいる。失敗したかなぁ


さて、あたしは、この日のために、必死で考えた呪文を唱える。

あれから、また少し考えた。

他にも、当然、時間コントロール系の能力を使用してくる奴がいるだろうことの対策だ。


そして


「ピンポンポンポーン。お待たせいたしました。5分経ちました。

それぞれの願いを心の中でお祈り下さい。

皆様の願いが終わったら、発動開始です。

それでは、みなさま、お元気で~`。ピンポンポンポーン。」


よし行け


自分自身を甲とした場合、甲はstと言う発声または、意識することにより、

実際の時間進行速度の100分の一の速度で、生命活動に損傷無く、

意識を明確にしたまま、時間を過去に遡り始め、

その後、甲が指定した任意の時間と空間を見通せる範囲内の地点に、

自身の肉体及び精神が安全な状態で、

現在の知識、経験、特殊能力、衣服や履き物を含む持ち物を所持したまま、

瞬時に転移し、

移動した時空にての活動が、

将来にわたって甲の予期せぬ結果をもたらすようなことなく、

その時空での知識と経験を自分のものとし、

自身の意思により、

再び安全に、直接現在、もしくは、現在までの任意の時空を経由して、

転移元に戻ることができ、

更には、甲の指定する人物、乙または複数の人物を同様の状態で転移を行なうことができ、

同時に、甲、または乙の肉体時間年齢を、当然その知識と経験を失うことなく、

任意の時間年齢に変更でき、

また、甲自身に肉体及び精神への危険、支配、

あらゆる即死に至る負荷、

もしくは、麻痺、睡眠、疾病、

または、時間コントロール系の能力が

外部よりもたらされた時は、本人の意思・認識と関わりなく、

この時間遡及能力がその瞬間から、自動的に発動され、

その原因となった他者とその居場所を特定する能力


が欲しい



やった、念じ終えた


もちろん、メモを見ながらだ


かなり長かったが、願い終わるまでは大丈夫なはずだ


うん?まだ、なんかぶつぶつ言ってるばあさんがいるが・・・


あぁ、あれは念仏だ



そういうわけで、たった今、日本は特殊能力者の溢れる世界となった。




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