旧神達
バステトはエジプトの神ですがクトゥルフ神話では旧神バーストとして出てきます。
旧神はオーガスト・ダーレスの設定が大きいのですが邪神に対局する人間を守護する神として設定されています。最もこの辺りはラグクラフトはかんでないようですが
ヨグ・ソトース=知識=アカシック記憶説を採用してます。
一部R18気味になりますが・・・R15でとまるでしょう。
・・・ちょっとR18で書きたかったかも・・・
管理棟で崩れ落ち気を失った。
気を失った……はず……だよな?
視界一面に広がる星々。
無重力の宇宙に漂っているみたいだ。
でも、息はできるらしく苦しくない。
いや……そもそも息してるのか、肉体の感覚が曖昧で自信が無い。
宇宙遊泳をすると無限の宇宙に落ちていくという感触が味わえるそうだが、幸いそんな恐怖は感じない。
どこだろう、ここ?
まさか、魔術暴走させて、ほんとにこの世界の宇宙にきたとか……
ゆっくりとあたりを観察する。
その時に変なことに気付いた、360度どの方向でも見れるのだ。
……どうなってるんだ?
自分の身体を見ようとすると……身体はピクリとも動かないし全裸だったが……足の裏まで見える。
……非常識すぎ、夢かな?
その割には意識がはっきりしてるし……明晰夢ってレベルじゃない。
何が起きたんだろう……魔術に関連してるとは思うが……
そういえば……と思って頭に意識を集中してみる。
何もかぶっていないように見えたが、麦藁の枯れた臭いと師匠の加齢臭がした。
師匠もおやじ臭いのが役に立つ日が来るとは思わなかったろうな
ということは俺の身体は地上にあるらしい。
では、この幻影は何なんだ?
さらに周りを良く観察する。
ようやく星以外に、点のような……何だろう?雲のような……輝くものが、はるか遠くに見えた。
(なんだろう?)
ようやく慣れてきた感覚をつかって、視覚を動かし距離の把握をしようとした。
その瞬間、
その点から虹色の一本の糸が飛んできて俺に突き刺さった。
=ドクン=
音を立てて情報が吸われているのがわかる。
=ドクン=
自分の存在そのものが希薄になっている。
=ドクン=
糸は脈動をやめない。
俺は慌ててその糸を切ろうと体を動かしたが全く動かない。
=ドクン=
やばい、この糸の先に何がいるかわかってきた。「彼方なるもの」ヨグ・ソトース、別名をイアフノフ・トトメス……正体は……アカシックレコードだ。
=ドクン=
この糸の先には実体の奴がいる……究極の門の向こう、全時空に存在する……
……ス・ワ・レ・・ル……
=シャーン=
ガラスが砕けるような音がして糸が砕けた。
猫の頭をした女神がシールドで打ち砕いてくれたようだ。
(バステト……いや旧神バーストか)
女神は俺に近寄ると身体を撫ではじめた。
全身をぞくぞくする快感が貫く。
そして、暖かい手がところかまわず俺の身体を撫でまわす。
……なに……これ?
顔、胸、腕、股間、腿、足すべてが撫でまわされる。
僅かに汗ばんだ感触が伝わる……もしかして、現実に身体の感触?
……ちょっと……だとしたら……そこは……18禁に触れそう……
気を失いそうな快感を与えた後、彼女は去っていった。
次に現れたのは槍と盾を持ちローブを着た美女である。
(……旧神、ヌトス=カアンブル)
彼女はローブを着たまま俺にまたがると、全身を舐めまわし始めた。
さっきに倍する快楽が俺を襲う。
ローブで見えない部分からも強力な快感が伝わってくる。
……もしかして……これ……第二次性徴の夢精の準備?
……やだ、絶対いやだ、ジジイのかほりに包まれて大人になるのは、
嫌だ―――
……無力だった……
さようなら、子供の僕。こんにちわ、大人の私
……最後に真打が待っていた……
頭はタコ、口元にイカの足に似た触手を無数に生やし、蝙蝠の翼を生やしたドラゴンの身体の「イアイア」となくアレ……
気を失いそうな中、確認する。
……4つのタコのような目が金色だった……優しそう……旧神クタニドさんですね。
……
……
やっぱり触手プレイでした。
さよなら、僕の清純……
その後も交代で3柱に弄ばれた。
やがて、気力が尽きかけた時に、大宇宙を落下する感触が俺を襲った。
「うわっ!」
俺はベットで跳ね起きようとしたが「重い!」できなかった。
全身は汗でべたつき、身体が本当に重い。
「アーシア!」
「アーシア様!」
「ご主人!」
ん?
重いのは上にレイチェルが裸で乗って……って……てる?
……?
あれ、ピュロスもコリーダも左右に裸で……俺の全身をさすってたのか?
???
「何が起きたの?レイチェル」
「何が起きたのじゃないわよ。3人の娘の純潔を奪っておいて!なに、その平和そうな顔……心配したんだから―――」
そのまま、腕を首に回すと、顔を胸に埋めて泣き出した。
ン?
「えと、ごめん。状況がつかめないんですけど」
「アーシア様、とりあえず我々は少し休ませてもらいます。説明は後で」
右腕を抱えたピュロスが疲れ切った顔で宣言し、すぐに眠りに入った。
「ご主人様、おやすみー」
左腕を抱え込んだ、コリーダもすぐに寝息を立て始めた。
姫様が俺にしがみついたまま、呟いた。
「3日間、身体をさすり、刺激を与え続けたんだぞ……もう限界……」
姫様もそのままの形で寝てしまった……あれれーーーー?
ちょっと待って、ここどこ?
ていうか動けないんですけど。
ハーレムは男の夢!……実際になってみると仕返しが怖いです。
結局、彼女たちが起きるまで、半日程そのままで待つことになった。
天頂にあった陽が沈みかける頃、彼女たちは目を覚ました。
姫様もようやく降りてくれた。
ただ、そのまま、ニコニコしながらベットで横になっている。
ピュロスとコリーダはベットから降り、身支度を整えると食事の準備と、俺たちの水浴の準備に入ったようだ。
「ねえ、寝てる間、何を見てたの?」
姫様が尋ねてきた。
こういうのがピロートークっていうのかな?
前より甘えた声だ。
「ヨグ・ソトースに自己を吸い取られそうになったのを旧神が助けてくれた。」
なんて不思議なピロートークだ、自分で言っててひくわ。
「……やっぱり!」
あ、あれ?何故そこで姫様がお怒りになるのでしょう?
「少しは後さき考えなさい、この馬鹿!」
「ごめんなさい。」
反射的に謝る……かかあ天下決定!
「アーシア、あなた、9割9分死んでたのよ。」
泣きそうな顔で姫様が告げる。
ああ、そうか、アカシックレコードに記憶を返すのは死ぬときか……冷静になるとわかる……あれ?
「なんで死にかけたのかな?」
「魔術の反動に決まってるじゃない」
「ああ」
「休憩なしで400km走って体がもつと思う?」
「でも、疲れは感じなかったよ?」
「精神が優位のうちはね。気が抜けて肉体が自覚したら、疲れて倒れたんでしょう」
「はい、その通りです……」
「あなたが倒れてすぐ、ヘラクレイトスが魔術で送ってくれたの」
なるほど、じゃあここはスパルタか。
「かれは、もう髭しか残ってないわ……また1年は伸ばさないと……」
師匠、マジすみません。
「で、帰ってきたら、時空座標を見失ってたでしょ」
「時空座標?」
「魔術が上達すると空間把握や時間把握が変わるの。身に覚えがない?」
ああ、そういえばアテナイで特訓したときにあったな。あの時はホルスが役に立って……あのときは役にたった感覚は……
「そう、あなたにこの場所を伝えるのに触感を使ったの。並の触感じゃ届かないくらい、遠くにいたから……その……つまり……チェリーボーイはもらったわ」
顔が赤くなって口ンごもりながら言うレイチェル。
「代わりに快感でこっちに戻ってこられたでしょ」
「……あ、あり……」
「大変だったのはそれから後よ、戻ってくるまで72時間。3人で交代で相手をして呼び戻したのよ」
「すみません……」
「あたしみたいなお婆さんは、ともかくピュロスとコリーダはちゃんとフォローしなさいよ。」
照れて目線を逸らしながら言う姫様。容姿は一番若いんですけどね。
「アレティア」
「?!」
=チュッ=
「ちょ、ちょっと、なにするの」
「いや君とだけしてないなと思って」
「……どういう感覚してるの?」
「大丈夫、3人とも面倒見るから」
真っ赤になって目線を逸らす姫様。
「……それから……まだしばらくは寝るときは一人は一緒に寝てね。じゃないと、あの場所に行くかもしれないから……」
「あそこに行くのは勘弁です。わかりました。」
さて、ちょっと身支度が終わったらゆっくりと休むとしますか……これからは独りぼっちじゃないんだよな……嬉しい……
=アーシアのスキル一覧表=
汎用知識(ギリシャ地域)
一般技能(鑑定)
一般技能(知識・メイド)
一般知識(公衆衛生)
専門技能(薬学)ランクC
専門技能(馬術)ランクD
特殊技能(尋問)ランクD
特殊技能(神学)ランクE
特殊技能(神聖文字)ランクF
特殊技能(法学)ランクF
特殊技能(料理)ランクD
特殊技能(詐欺)ランクD
特殊技能(弁論)ランクF
特殊技能(取引)ランクE
特殊技能(魔術)ランクA
特殊技能(演劇)ランクC
特殊技能(服飾)ランクC
特殊技能(知識・船舶)ランクE




