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パルプンテ

姫様の正体はまだ謎でお願いします。

でもケフェウス座ってマイナーすぎますよね。ギリシャ神話かじってから空見ると不憫でなりません。

あとどの程度まで魔術の発生原理書くかで悩んでます。

本格的に書いても面白くなさそうだし・・・別枠で書くかとも考えてます。

あれですね、そのうちに本編以外で「アレティアお姉さんの魔術講座」みたいな感じで書きましょうか。

 「ちょっとまってな。」

 そういうとヘラクレイトスさんは小指の先ほどの水晶のかけらを取り出し石のベンチに投げつけた。

 =キーーーン=

 綺麗なおとを鳴らして水晶は粉になって消えた。


 「おきろ!ババア!!」

 ヘラクレイトスさんがベンチに向かって怒鳴る。なんだ、なんだ?


 「ううん~ なに、夜更かしはお肌に良くないのよ。ラクくん」

 石のベンチが喋った……しかも姫の声だ。


 「誰がラクくんだ。オメェさん、アーシアに何しやがった」

 「え、何もしてないよ。ただ封印しただけ……まさかうまく暴発させた?」

 「させるか。なんで封印が解けたんだ、このババア!」


 石のベンチがスピーカーになってるぽいな。電話か。


 「えー、おねぇさん、アーシアちゃんが危ないといけないから、他の人の魔法の影響が出たら封印を説けるようにしてただけだよー」

 「おれは探査しか使ってないぞ」

 「でもー、ベットが喋ってるってことは、あそこでしょ。小便オウラの丘。あそこの頂上って風向きを変えて丘の下に風をながしてたよねー、ラクくん」

 「まさか、そこまで読んでたのか。性悪ババア!」

 「何のことかなー。でもお姉さんにあんまりババアババア言ってると、ティア姉ちゃんに書いたラブレター読んじゃうぞ ♡(ハート) 」

 「ギャーーー、ティア姉ちゃんはオメーじゃねーー!!!」

 「いいのかなー フン」


 あぁ、姫様、予想と違ってる……もっと普通まともな人だと信じてた。


 「そろそろ、時間終わるから話すねー。彼が話せないばしょは「周囲の空気が自分の皮膚のようになり空間の揺らぎを感じた」でいいかな?」

 ヘラクレイトスさんがこっち見たので頷く。

 「ああ、そうみたいだな」

 「じゃあ、朝までに終わらなかったら連絡してね。再封印するから。おやすみー。あと大好き、ラク君だって」


 ヘラクレイトスさんが顔を赤らめて口をつぐんだ。

 そしてすぐに石のベンチは静かになった。


 「疲れた……あのババアと話すといつもこうだ……」

 げっそり疲れた風でヘラクレイトスさんは石のベンチに腰を下ろした。

 「ヘラクレイトス様、いったい何が起きていたのでしょうか?」

 思わず敬語を使いたくなるくらいには気の毒に感じた。


 「ああ、だいたいわかった」

 彼は指で俺にもベンチに座るように指示し、座ったところで「推測だが……」と断って話はじめた。

 まず姫様の封印が解けた理由だが、ヘラクレイトスさんがこの丘にかけた風向きの変わる魔法の領域に入った時に消えたらしい。まあ理由は前述だ。

 ヘラクレイトスさんはここに石のベンチをおいて同じ石のベンチを設置した場所と話ができる。(共振を増幅といっていた)

 姫様のところも置いてあり(ベットにしてるみたいだな、だと)万一を考えて話の出来る場所でと思って連れてきたのが、裏目に出たとういうか、引っかかったというか。


 姫様がこんな細工をしたのは、ヘラクレイトスさんが俺の教育から逃げ出せないようにするため。

 制御できないままアテナイを吹き飛ばす可能性がある人物をヘラクレイトスさんがほうっておけるはずもなく、全力で教育に当たらざるを得ないように仕立てた。

 再封印もどんな条件で外れるか、わからないため、結局制御してもらうのが一番いい、となる。


 「つまり、首根っこを押さえられたと」

 「だから言ったろ、押し付けられたと」


 夜中の山のてっぺんで男が二人真剣な顔で話し込んでいる。

 人に見られなくてよかった。

 見られた日には熱愛報道になってしまう。


 「まあバアさんの情報でお前さんの魔術と、送ってきた理由は分かった」

 「え、送ってきた理由ですか?」

 「ああ、オメェさんの魔法は俺と同系列の空間制御系だ。どんなもんかはこれから調べるが……」



 ヘラクレイトスさんが言うには、魔法は個人が操れるロゴス?により発生する現象は同じでも、通る道順が違うそうだ。

 ヘラクレイトスさんは空間系、姫様は時間系を使うらしい。


 「これから説明に入る前にお前さんに聞いておきたいことがある。あの10次元の捻じれた輪っかって意味はどんなものかわかるか?」

 「いいえ、まったく!」

 俺は胸をはって答えた。


 ……なんでこれにそんな知識が……ほんとは神様いるんじゃないか……とかヘラクレイトスさんはブツブツ言っていたが


 「あれはアカシックレコードを前方もしくは後方から観察した形態と考えられるんだ。おかげで50年来の疑問が10や20解けたぞ」

 「はー?」

 なんかすごいことらしいけど、全然意味が解らない。


 「ほんとになんで魔術が発動するんだ?この頭で?」

 そう言われてもなー


 「まあいい、とりあえず空間の把握概念から教えるぞ」

 「はい」


 「まずは人間は何次元まで感知できるか、答えろ」

 「えーと4次元?」

 「ではその感知システムについて答えろ」

 「システムですか??」

 「視覚は何次元まで?」

 「たぶん2次元」

 「正解、たぶんはいらない。他の感覚は?」

 「聴覚は……」


 結局叩き込ました。はい。

 まず視覚ですが……2次元なんですけど……彼のいう2次元ってホントに2次元なんですね。

視覚は光子の分布に基づく感覚であり、その情報量は投射面積あたりの光子の集束密度の分布の多寡のみで示せる。


 意味わかります?……わかるまで具体例と杖のこづきが入りましたよ。


 次は聴覚これは3次元だそうで加速度に基づく運動の感覚だそうです。

 これは鼓膜の運動を言ってくれたので比較的わかりやすかったのですが。


 触感が3次元、触覚、痛覚、温度覚の各単元の空間座標の3次元を加えるとか……絶対魔術じゃない。生物学もしくは物理学だと断言します。


 これらのうちで空間把握に重要なのは聴覚「音」だそうです。

 なんでって言われても困るのですが……ヘラクレイトスさんがそういうんだもの。


 「実際に空間把握で最も使われているのが音の反射であり、探知に用いるのが音のドップラー効果であることを考えると、……おい聞いてるか?」

 「すみません、ちょっと休憩を」

 「しょうがないな。少し休憩」


 頭がパンパンとなりカーっとなってた俺はふらふらと歩き出した。

 後ろから「この辺にも昔、捨ててた穴があるから気をつけろ」といわれたが何のことやら。

 詰め込みすぎた一夜漬け状態の俺には理解できなかった。


 道を外れるとすぐに草むらだった。

 まったく気を使うことなく俺はその場に仰向けに寝ころんだ。

 めちゃくちゃ星が綺麗だった。


 人間が目で見えるのは8等級とか言ってた気もするが……いやいやもっと暗い星も見える……

 背景の空が暗いせいなのか、この体が暗視にたけているかはわからないが。


 あれがアンドロメダ大銀河、とういうことはアンドロメダ座がこうで。

 その横がカシオペア座。これは小学校で習うな。

 その横にケフェウス座、……マイナー……アンドロメダの父親でカシオペアの夫の王様なんだけど……親子3人の並んでるのに知名度低いよね。

 あっちは……


 そんな時に顔の横にキラリと何かが光った。

 月の光を反射したのは8面体の透明な結晶だった。

 結構大きい、1cmくらいはある。


 「?」


 思わず拾うとヘラクレイトスさんに尋ねていた。

 「ヘラクレイトスさんこれ何?」

 「石の塩だな。なめるとしょっぱいぞ」

 「なんで塩が?」

 「だから、昔、捨てたんだよ、ブツを」

 「ああ・・・」


 「次行くぞ、朝までで何とかするんだからな」

 「うぇーす」


  拾った結晶は石のベンチに置き、また詰め込み学習に戻った。

  ほんとに間に合うのだろうか・・・毎晩ここで勉強は嫌だぞ。


  明け方、なぜか制御可能になった。とりあえず発動しないようにはできるようになった。発動すると何が起きるかわからないが……

 (クエスト:魔術基礎理論構築完了 特殊技能(魔術)ランクBに昇格します)

=アーシアのスキル一覧表=

汎用知識(ギリシャ地域)

一般技能(鑑定)

一般技能(知識・メイド)

一般知識(公衆衛生)

専門技能(薬学)ランクE

特殊技能(尋問)ランクD

特殊技能(神学)ランクF

特殊技能(神聖文字)ランクF

特殊技能(法学)ランクF

特殊技能(料理)ランクD

特殊技能(詐欺)ランクF

特殊技能(弁論)ランクF

特殊技能(取引)ランクE

特殊技能(魔術)ランクB

特殊技能(乗馬)ランクF

特殊技能(演劇)ランクD

特殊技能(服飾)ランクE

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