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新世界6
またまた遅筆で…
真っ直ぐな茶色の道と、周りに拡がる緑の草原、左側には天を衝く、一つの巨大な山が遠くに霞んで見えている。
さてっと、喉が渇いたし、少しスピードを落とすか、ジョギングから歩きに戻して、ゆっくり水筒を取りだしていると、ティチの声が…
「マスターぁ、そろそろ、プリズの街だから、もう、飛ばしちゃダメよ!本当にバカみたいに速いんだから。人に見られたら面倒な事になるわよ」
「えっ!ジョギングしてましたが…(苦笑)
それはそうと、ガロンさんの家を出てから、まだ一日だけど、もう近くなの?」
「ハイハイ、ジョギングは分かりましたよ。馬の三倍ほど速いジョギングのせいで、もう直ぐに街は見えてくると思いますよ、しかも、この先で大きな道と合流するはずなので、その後は人通りもあると思いますから、ジョギングは止めて下さいね。」