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新世界5話

久々です。これからも少しずつ、追加と修正をして行きます。

草原の先に小さくガロンさんの家が見えてきました。空も少し暗くなっているようですが、明るいうちには余裕で着きそうな感じもあって、ぼおっ〜と、ダラダラ歩いております。


ガッンー!バギーイ!と足元から


「あれっ?何ダァ〜」

下を向くと、横たわった子供ほどの大きさの横長の岩が真っ二つになっています。

もしかして、犯人僕?


「マスターぁ〜それってヤバイですよん」


んっ、突然、頭の中で大声が聴こえるのに慣れてないのに…ドキッ


「ティチ、突然、大きな声は止めてね。心臓に悪いよ。それよりヤバイって、どういう事?」


「ふふふ、マスター、岩を蹴って割ったこと、全然気がつかなかったんじゃない?」


「蹴った?蹴って無いしワザとじゃないし…歩いていて、たまたま足にぶつかっただけだよ。確かに気がつかなかったけど…何がヤバイんだよ?不感症?(苦笑)」


「ふ〜ん、分からないんだ…。だったら、そこの小石を拾って、片手に持ったまま、軽く拍手してくれる?」


「これで良いかな?片手に持って拍手と…」

バシンーーーン!

「あら、粉々というか、煙りになりました。

なんで??チカラが強過ぎるってこと?」


「良く出来ました。それではマスター問題です。そのチカラでホークを使ってテーブルの上の料理を刺したらどうなるでしょうか?」


「はい!えっと、多分、テーブルが割れま〜す。」


「正解です。それでは次の問題です。可愛い子供達が三人居たので、マスターが一人目に頭を良い子良い子と撫で撫で。二人目には軽く?握手。頑張れよと肩を叩いた。三人目には高い高いして少し手を離す。……その後、子供達三人はどうなったでしょうか?」


「……ウム、ウム(汗)怪我をさせちゃうかも…ねぇ」


「ブー!ブー!不正解です。私のシュミレーシヨンだと、死亡者2〜3名、重症0〜1名。いわゆる、地獄絵図って感じ♩♩ですかねぇ〜」


「ガーン。それでヤバイって事?でも、ティチどうしたら良いの?」


「簡単です。偽装モードを使えば良いんですよ。普段の能力設定をレベル1にすれば良いんですよ。マスターの能力値なら、レベル1でも、そこそこの冒険者と同じですし、チカラの解放は瞬時に可能ですから。」


「ありがとう、やり方教えて?直ぐに偽装設定するよ。このまま、ガロンさんの家に戻ったら家を壊していたかも…本当にヤバかった…サンキュー、ティチ。」


「今後もお任せよ!感謝してねぇ〜またねぇ〜」プツン…。


何気にウザい…けど、まぁ助かりました。

おっと、家に灯りが見えます。ガロンさん夫婦も家に戻って来ているようです。


バタン!「ただいまぁ〜」


「おお、ゼン君お帰り。結構遅くまで粘ったようだなぁ〜ウサギは獲れたかい?まぁ気にするなよ。そんなに簡単に獲れないのは俺が一番知っているぜ、それよりも、オオカミには出合わなかったろうな?群れに出くわしたら、何たって逃げるしかねぇ。上級の冒険者だってソロじゃ勝てねえからな…」


「まぁ、どうにかウサギは何匹か獲れましたので、肉とか毛皮をグラムさんにお分けしますねぇ〜」


「それりゃ〜すげェなぁ。何匹も……ゼン君は凄腕の冒険者かもしれねぇな。それと、済まねえ、ウサギは美味いんだが、なかなか手に入れられなくてな…、お〜い!グラム!ゼン君がウサギをくれるらしいぜ〜」


台所で下ごしらえをしているグラムさんに、

肉と毛皮を5づつ袋から取り出して、渡しました。


「ゼン君、本当にありがとうね。ウサギ肉は亭主の大好物なのよ。それにしても、こんなに沢山貰って大丈夫なの?無理しなくても良いのよ」

と申し訳なさそうにグラムさんが言うので、運良くかなり沢山獲れた事と、今晩のおかずに加えて欲しいとの事で、納得してもらいました。


「ところでガロンさん、オオカミの肉って美味しいですか?実は……たまたま、オオカミも獲れたもんで…」


「なにぃ〜!オオカミを獲った?それ、凄すぎだろ、ゼン君!一人でか…たまたま?ウム〜。俺の想像以上にゼン君はすげぇって事なんだろうな…オオカミの肉は不味いが、乾燥して薬草と煮ると良い効能があるみたいで、街の店では、かなりの額で引き取ってくれるはすだぜ。」


「それと、もう一つ聞きたいのですが…あの森に大きな蜘蛛の魔物とか出るんですかぁ?」

蜘蛛と言った瞬間、ガロンさんの顔色が突然変わり、立ち上がると共に…少し震えた声で…グラムさんも彼方で立ちすくんでいます。


「おい!ゼン君、まさか…蜘蛛を見たのか?

見たわけはないよな???」


正直に話せる雰囲気ではないよな…


「いえ、見てはいないですが、途中ですれ違った冒険者みたいな人が蜘蛛云々とか話していたようだったので…なんだか怖い奴なんですか?」


「いゃあ〜良かった。狼狽えてすまねえな。

その蜘蛛、グレードダークスパイダーって言うんだか、とてつもなく強い奴で、以前、50〜60年前だったらしいが、突然森の奥から現れて、この辺り一帯の生き物全てを喰い尽くしたらしい…もし、見かけたら、直ぐにでも家を引き払って逃げるしかねぇよ。」


「そんなに凄い奴だったんですか(苦笑)

その時は結局どうなったんですか?」


「最初は腕自慢の冒険者が何組も来たらしいんだか、パーティーでも全く歯が立たなくて、切羽詰まった当時の王様が神殿を通じて、半神に来てもらって、ようやくと退治が出来たって聞いているぜ。まぁどこまで本当か分からないけどな…」


結構危険な相手だったんだぁ。まぁ、勝てたから良いけどね。


「そうなんですかぁ〜その半神って何者なんですか?」


「えっ!半神さまも知らないのかい?そうか、記憶が無いんだから仕方ねえよな。半神さまって言えば、神様が人間族とかに産ませた、まぁハーフさね。とんでもなく強いらしいぜ、半分神様なんだから、当たり前だけどなあ」

お酒も入って、ガロンさんも饒舌になって来てます。半神か?どれくらい強いんだろうなぁ、もっと、もっと強くならないと安心して世界を廻れないな。

大きな街とかに行って、情報を集めるのことにしないとね。


「ガロンさん、この辺りで一番大きな街で冒険者が稼げるのは、どこか知りませんか?」


「そうさなぁ〜でけえ街となると、ここから北に歩いて三日ほどのところに、プリズという街があるにはあるんだが……あんまり、勧められねぇなぁ」

「そうよ、あの街は行かないほうが良いわよ」

とグラムさんも、突然、話に入ってきました。

「プリズって…何で良くないんですか?大きな街なんでしょ?」

とりあえず、理由は聞いておかないと…変な趣味の人が多かったりしたら最悪だし


「ゴホン!えっ〜とな」

ガロンさんが、背を伸ばし、真面目な顔で…

「あの街は、とにかく危険なんだ。街の中央地下には、とても深いダンジョンがあるんだよ。噂によるとアンダーワールドまで繋がっているとか…で、そのダンジョンにはメチャ強い魔物が湧いて、また、それを狙って色んな場所から、腕自慢の荒くれ者が集まってきている。この街には王様さえ、迂闊に手出しが出来なくて、街の中は無法地帯、力だけが支配しているそうさね。以前、この近くで腕自慢の農夫が一攫千金を狙って行った事があるが…帰ってきた時には片手、片目がなくなっていてな。まぁ、ゼン君は魔狼を殺れるぐらいの猛者だから、大丈夫かもしれねぇが、

近寄らない方がいいぜ」


ガロンさんは、そう言っているが、強い奴も沢山居そうで、面白そう…。心の中で…

『おい、ティチ!プリズって街の場所は分かるかい?僕の足だとどれくらいで着くかな?』

『はい、マスター。場所はマップにあるから、大丈夫よん。そうねぇ、マスターなら早足で二日もあれば、着くと思うわよ』

『サンキュー、ティチ。了解。』


「ガロンさん、心配して貰ってありがとうございます。でも、興味があるので、明朝そこに向かおうと思います。危なかったら直ぐに出ますので、平気ですよ。」


「そうかい。無理だけはするんじゃないぞ!

いつでもここに戻ってきていいんだし…お〜い、グラム!ゼン君は明朝出発だから、弁当の用意を頼むぜ。」

「はいよ!あんた。ゼン君、ホントに何時でも戻って来て良いんだからね!それと、絶対無理しちゃ駄目よ!」


部屋に戻って、支度を考えても特にないし、さぁ、明日からの事を色々考えないとねと思っていたら、いつの間にやら爆睡。


窓から差し込む光で目が覚めました。

顔を洗ったら出かけますか…

ガロンさん夫婦は本当に良い人で良かったなぁ~いつかお礼をちゃんとしないとね。


それでは…「ガロンさん、グラムさん!いってきま〜す。」



全然スピードが乗りません。早く話を進めたいのですが…

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